ニューカレドニアで出会える海の生き物・動物5選!透き通った海で一緒に泳ぎたい!

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ニューカレドニアは美しい海で知られる島。ここではダイビングなどのマリンスポーツを楽しむことができます。今回は、そんなマリンスポーツで出会える海の生き物たちをご紹介していきましょう!

1.マンタ (Manta birostris)

マンタの正式名称はオニイトマキエイ。英語名がマンタ・レイなので、日本でも通称マンタと呼ばれます。エイとしては世界最大で、体盤幅(胸びれの端から端までの長さ)は平均で3~5m、大きなものでは8mにも達します。体重はなんと3t。この巨体がひれを使って、海の中を悠々と飛ぶように泳ぐ姿には圧巻の一言。しかし大きな身体で天敵も少ないためか性格は穏やかで、毒針も持っていません。

魚の中ではかなり高い知能指数を持ち、好奇心旺盛で人懐っこいので、きっと一緒に泳いでくれることでしょう。サンゴ礁の周りなど、あたたかい海を泳ぎ回りながらプランクトンを食べて暮らしています。マンタがプランクトンを吸い込む時の大きな口は大迫力です。

マンタはときにジャンプして海面から飛び出す行動を見せます。これがどういう意味を持つ行動なのかは、まだよく分かっていません。

2.マダラトビエイ(Aetobatus narinari)

マダラトビエイはエイの一種。IUCNにより準絶滅危惧に指定されています。その名前のとおり背中は黒に白のまだら模様。体盤幅は最大3m、体重は200kgほどと、マンタほどではありませんが大きいエイです。

おもに海底で貝やカニなどの餌を探して食べます。あたたかく浅い海でよく見られますが、尾の付け根には毒針をもっているので不用意に触るのは危険! 臆病なため自ら人に危害を加えることは少ないですが、海面から飛び出したエイがボートに着地して暴れ、女性が毒針で刺されて死亡してしまった事故もあります。

3.トラフザメ(Stegostoma fasciatum)

トラフザメは、薄黄色の身体に黒い斑点があり、非常に長い尾びれをもつサメ。幼魚はトラのような縞模様で、トラフザメという名前はここから来ました。成体は全長2.5 mほど。浅い海に生息し、夜行性で、昼間にはサンゴ礁付近の砂地で休んでいます。

魚や貝、ウミヘビなどを食べ、人に危害を加えることはありません。性格は大人しく、動きも遅いので近づきやすいですが、尾やヒレを引っ張ったり上に乗ったりすると攻撃してくることもあるので、そっと観察しましょう。肉やフカヒレ、油のために魚獲されているために個体数の減少が危ぶまれ、IUCNにより危急種に指定されています。

4.ネムリブカ(Triaenodon obesus)

ネムリブカは最大1.6mほどの小型のサメ。他の多くのサメとは違い、泳がなくとも呼吸をすることができます。ギョロリとした猫のような目が特徴的です。海底のサンゴ礁に生息し、昼の間は洞窟などで休んで、夜になると活動を開始。鋭敏な嗅覚、聴覚、電気感覚を用いて狩りをし、餌の魚やカニ、タコなどを捕食します。おとなしい性質ですが、好奇心が強く大胆で、釣りをしている人の獲物を横取りしようとして人に噛み付いてしまった事故の報告もあり。IUCNにより準絶滅危惧に指定されています。

5.ウミガメ(Sea turtle)

浦島太郎でもお馴染み、ウミガメ。ウミガメにもさまざまな種類があり、外洋を回遊するアカウミガメやオサガメ、あまり移動を行わないヒメウミガメやタイマイなど、生活サイクルもさまざまです。

小さなものでも60cmを超え、最大種であるオサガメは2mにもなります。種類により食べるものは異なりますが、おもに海草やクラゲ、魚やカニなどを食べます。ヒラタウミガメを除き、多くのミガメはIUCNにより絶滅危惧種に指定され、特にオサガメ、タイマイ、ケンプヒメウミガメは絶滅寸前に追い込まれている貴重な種です。

いかがでしたか? ニューカレドニアで出会える海の生き物たちをご紹介しました。大きなマンタやおとなしいサメ、優雅なウミガメたちとともに、ニューカレドニアの美しい海を泳いでみたいものです。すてきな生き物たちとともに最高のバカンスを過ごしましょう♪

キリトビ

二十代。ヨーロッパ在住でしたが、現在は主に日本国内を旅行しています。

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