インドの鉄道に乗ってみた!電車予約・乗車方法教えます

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インド旅行で切っても切れない(と思う)電車移動!インド鉄道に乗ってきました。ほんの一例ではありますが、チケットの予約システム・窓口・乗車までの流れを紹介してみたいと思います。

電車のチケットを予約する。

当たり前といえば当たり前なのですが…!
インドの列車は予約をして電車に乗ったほうが無難です。”ジェネラル”と呼ばれる、自由席、2等一般車両にぎゅうぎゅう詰めで移動される強者もいらっしゃるかと思いますが…!!ここはひとつ席を取る方向で紹介したいと思います。ちなみに、ジェネラルに乗る場合は予約オフィスではなく、駅構内の一般切符売り場でその場でチケットを購入します。

予約方法1:オンライン予約

SIMフリーの携帯電話を持って旅行に出る人はオンライン予約が一番楽かもしれません。インドのSIMを購入し、携帯電話番号を手にいれていればオンラインでの予約が可能です(2016年3月現在) IRCTC(インド鉄道)の公式サイト、正規代理店のCleartrip又はMake my tripのサイト、又はアプリからIRCTCのアカウントと連携させて予約。という3パターンがあり、Cleartripを使っていた方が多かったと思います。

筆者はSIMカードの購入にことごとく失敗し、携帯電話番号を入手できなかった為、オンライン予約はできませんでした。

(なお、聞いた話ですが、外国人旅行者で携帯電話の番号がない旨をEメールで問い合わせをすると、仮の番号を割り振ってくれるサービスもあるようです。残念ながら筆者は帰国後に知りました…。この方法で外国人枠のチケットが購入可能なのであれば一番使えるかも?!)

予約方法2:旅行会社やゲストハウスで予約する。

手間がかからず楽で安心ですが、もちろんコミッションが取られます。それを高いと思うか安いと思うかは自分次第…!電車の駅から遠いところに滞在していて、次の移動を決める時などは有効です。外国人専用窓口がない駅だと、旅行会社を通さないとチケットが取れないことも多々あります。

予約方法3:鉄道チケット予約オフィスに行って購入する。

筆者はほとんどの電車のチケットをこの方法で購入しました。詳しくは後述したいと思います。

予約の前に - インドの列車の仕組みについて

鉄道の車両クラス

インドでは、良いクラスの席から予約が埋まっていく場合が多いようです。
ファーストクラスから順番に、

1A (AC1) ファーストクラス 2段寝台の2人または4人部屋コンパートメント。洗面台、部屋に鍵有り、もちろんエアコン車両。

2A (AC2) 2 tier AC エアコン車両、2段寝台、4人席・仕切りカーテン有り。 通路逆側は上下2人席。個人用ライト。枕・シーツ2枚が支給される。

3A (AC3) 3 tier AC エアコン車両、3段寝台、6人席・仕切りなし。通路逆側は上下2人席。枕・シーツ2枚が支給される。

SL Sleeper Class エアコンなし(ファン)3段寝台、6人席・仕切りなし。通路逆側は上下2人席。

CC (ACC) Chair Class エアコン座席車両。リクライニング・シート。日本の特急列車や新幹線のような席の車両。

II (General) 二等座席 硬いベンチシートで、ファンはある。予約不要の車両なので鮨詰め以上の状態になることも。

エアコンのある車両には電源プラグがありますが、全部使えるかわからない上に、ものすごく電力が弱いらしく、差している間は、充電が”減らない”程度でした。
チケットの値段、時間帯、季節など環境をよく考慮して席を選ぶといいと思います。

チケットの購入枠

チケットを購入する際に、購入枠なるものが存在し、一般枠ではもう満席だけど、外国人枠は空いている、ということがよくあります。
外国人枠、女性枠、軍人枠、一般枠(現地居住者枠)、旅行会社(エージェント枠)、緊急枠(他にもまだあるそうです。)
大きな駅やメジャーな都市では、外国人専用窓口を設けてあるオフィスがあり、そこに行けば大体のチケットは購入できました。

ただ、一度地方の予約窓口で予約を試みたところ、一般枠でしか調べてもらえず(本来なら購入できるはずなのですが、インドですから…!)3週間も先のチケットが予約できなかった、ということもあるので、注意が必要です。

ニューデリー駅の外国人専用予約オフィスに行ってみた!

もし、駅周辺で謎のインド人に話しかけられた場合、ここはスルーしておきます。変な旅行会社に連れて行かれるという残念な結果一択です。実は筆者は無視が苦手なのですが、無駄に話しかけられないよう、何かを探していても、立ち止まらない、さくさくと歩きながら探す。という小技を身につけていました。無駄に歩いても大丈夫!という方は是非!(笑)

まずはニューデリー駅構内に入り、階段を探します。ニューデリー駅の外国人予約オフィスは2階(表記は1F)にあります。
International Tourist Bureauと書いてある、大きなサインがあるので、それに向かって一直線。この中に入ってしまえば安心です!
オフィスは結構広い作りで、窓口も8個くらいあり(開いていたのは4つですが)、相談窓口も。こちらのオフィスは24時間営業なので、深夜に列車で到着して、そのままチケットを買いに行くこともできます。

チケット購入の流れ

オフィスのど真ん中に設置してある、タッチパネルで整理券を出し、予約表内容を書く紙をもらって記入しながら待ちます。列車番号などは分からなくても外国人窓口なら、午前中?午後?と質問してくれるので答えていけば買えますが、地図アプリの乗り換え案内などでも電車の時刻や列車番号が確認できるので、控えていくと購入がスムーズかもしれません。
そしてパスポートを提示。(注:パスポートがないと外国人窓口ではチケットが購入できません!!)支払い。チケットをもらって、完了!
外国人専用窓口だしいけるだろうと思っていたら、やっぱりインドはお釣りがないので、念のために細かいお金も用意しておいた方がいいかもしれません。

デリーの外人窓口で買うとこんなチケットをもらうと思います。(州によってチケットのフォームが違います。)

①列車番号
②乗車日
③人数
④車両クラス
⑤乗車駅
⑥下車駅
⑦車両番号
⑧席番号と場所
⑨料金
⑩出発時刻・到着時刻
と、こんな感じで記載されています。

乗車する際、①の5桁の列車番号で乗る時にどのプラットホームなのかを確認します。(直前で変更もありました…!)

Indian railwaysの公式サイトによる外国人用オフィス所在地

コルカタ・チェンナイ・バンガロール・アーメダバード・セクンデラバード
ジャイプル・ジョードプル・バラナシ・ニューデリー・アーグラカント・ムンバイ。

電車に乗ります!

駅の構内にずずいと進んでいくと、電光掲示板があり、列車番号と出発時刻をチェックしてプラットフォームを確認。

駅構内に入る時は、チケットは特に必要ないので、スられたりしないように気をつけます。(チェックは車両の中でされます。)構内に入る時は荷物検査があり、もし一度構内から出たい場合は、また入るときにもう一度荷物検査をうけて、構内に入ります。

ものすごい辺鄙な場所に出ない限り、ホームには売店やチャイ屋のおじさんたちがいるので、適当に時間は潰せます。ニューデリー駅は始発のことが多いので、遅れることはあまりないですが、列車遅延大国のインドなので、2時間3時間の遅れはざらにあります。

車両の感想

スリーパー(SL)

デリー→アグラ間、約4時間乗車。昼間の時間帯の短時間ならばスリーパー(SL)で十分でした。

窓の格子を挟んでホームを行き来するチャイ屋のチャイやお菓子を買うのも停車時間を気にせずできるのが良かったです。

ただし、時期と時間帯、通過する地域によって、夜行でスリーパーの一番上のベッドに当たった場合、電気に集まる虫や、土埃まみれになる可能性があるので注意が必要です。

エアコン3寝台(3A)

筆者は結局この3Aに一番乗りました。
砂漠地域などは土埃も酷く、客層も比較的良い為、セキュリティ面からも、長時間の移動はエアコン車両が一番オススメかもしれません。(チケット代は少し高くつきますが!)
座席はスリーパーと同じ3段の寝台なんですが、エアコン付きで、開かないガラス窓です。
車両毎にお世話係のような人がいて、シーツ2枚とまくらを支給してくれます。また、食事の時間帯には、お世話係の人が聞きに来て、車内食が購入できます。一度頼んでみたら、100ルピーで結構まともなターリーがきました!

エアコンチェアー席(CC)

日本の特急電車や、新幹線のような作りの車両でした。乗客は外国人旅行者が多かったように思います。まず乗車するとペットボトルの水が支給されます。

その後も有無を言わさず、軽食、食事とどんどん運ばれてきて、最後に100ルピーをむしりとられるという強引なシステムには驚きましたが、お茶もちゃんとポットででてきて、微妙な高級感が面白かったです。

2A、1A(コンパートメント!)にも乗ってみたかったのですが、料金がぐぐーんと跳ね上がるので、今回は残念ながら挑戦できませんでした…!

インド列車の旅!

飛行機は速くて便利ですが、インドにきたら一度は乗ってみたいインド鉄道!是非是非試してみてくださいね!

みゃりも

豪州パース在住、旅ごはん研究家。時々バックパッカーやってます。
ただただ只管、おいしい!!を求めて、世界をふらふら。世界で出会ったおいしいもの再現レシピをブログにて公開しています。

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