- 住所:
- Say, Niger
- アクセス:
- 首都ニアメーから車で約2時間半
アフリカ北東部にあるニジェール。日本ではなじみが薄い国ですが、こちらの国には広大なサハラ砂漠の北部に位置するアイル山地や、蛇行した川を中心としたW国立公園、サハラ交易の中継地だったアガデス歴史地区という3つの世界遺産があります。今回はこの3つのスポットをご紹介します。
最初にご紹介するのはニジェール・ブルキナファソ・ベナンの3か国にまたがるW国立公園です。こちらの公園の名前はニジェールがフランス領だった頃の名残で、「ダブリュ国立公園」ではなく「ドゥブルヴェ国立公園」と呼ばれています。
10,000平方キロメートルもある広大な公園内で、世界遺産に登録されているのはニジェール国内の一部だけ。ただし、他のエリアも湿地帯の保全を目的としたラムサール条約登録地となっています。
川が中心の国立公園とあって、水辺に生息する動物たちを観察することが可能。川辺にはゾウやカバなどの大型哺乳類を観察できるポイントも多くあるそうです。
草食動物のほかにもライオンやチーター、サーバルなどの肉食動物も多く生息しています。また2~5月には多くの渡り鳥がやってくることでも有名な公園です。
アガデスはサハラ砂漠南縁部に位置するニジェール共和国の北部最大の都市。古くからサハラ貿易の拠点として、国内外から商人やキャラバンが訪れる街として栄えました。現在も10万人以上が暮らす街には、500年前に建てられた建造物が立ち並んでいて、サハラ交易が盛んだった頃の面影が残る街です。こちらの画像は街のランドマーク的存在のアガデス・モスク。
日干しレンガを使った建造物の中には、スルタンの宮殿や宗教施設が良い状態で残されています。また多数の住宅も残っていて、今も人々が住んでいるのだそう。歴史を感じつつも生き生きとした雰囲気を満喫できる街です。
砂漠の街は朝夕と日中の気温差が大きく、日の当たり方も違うので時間ごとに景色の見え方が全く変わります。また街灯などの明かりが少なく、夜は昼以上に静寂で厳かな雰囲気を感じられる街です。
同じくサハラ砂漠にある世界遺産ですが、先ほどのアガデス歴史地区は文化遺産で、アイル・テネレ自然保護区は自然遺産です。
こちらの画像はテネレ地区。テネレとは現地のトゥアレグ語で「何もない土地」や「砂漠」を意味するのだそう。古くは緑が多く豊かな土地でしたが、約4500年前には今のような砂漠になったといわれています。
こちらはアイル山地の風景。花崗岩の山地で降雨は少ないのですが、湧き水に恵まれているためたくさんの動植物を見られる地域です。ここで見られる植物は350種類以上、動物は218種類以上といわれています。
そんな動植物の中には、パタスモンキー・ダマガゼル・ムフロンなどの固有種や絶滅危惧種も多いとのこと。貴重な動植物が豊富なアイル・テネレ自然保護区ですが、危機遺産に登録されています。登録理由は政府が狩猟や伐採を禁じたことに端を発しており、古くからこの地に住むトゥアレグ族が反発し、内戦へと発展したため。内戦は終息したものの危機遺産登録はされたままとなっています。
アイル山地には洞窟壁画が残っていることでも有名です。中には5mを超すキリンの絵なども残されていて、圧巻!アイル・テネレ自然保護区に行かれた際は、ぜひ見に行ってみてくださいね。
ニジェールにある世界遺産をご紹介しました。変化にとんだ3つの世界遺産を目指して、ニジェールへの旅を検討してみてはいかがでしょうか?
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆