【世界遺産】熊野古道の絶景スポット7選

世界遺産として有名な熊野古道は、三重県・奈良県・和歌山県・大阪府の1府3県にまたがる道です。古くから熊野三山に詣でる参詣道として多くの人が歩いた道。今では参詣だけでなくトレッキングコースとしても人気です。今回はそんな熊野古道で見られる絶景スポットをご紹介します。

最初にご紹介するのは馬越峠です。こちらは「まごせとうげ」とスポットで、自然の石を使った重厚な石畳が有名です。このエリアは日本でも屈指の雨量を誇り、その雨から道を守るためにつくられた石畳なのだそう。

道の駅海山からJR尾鷲駅まで続く馬越峠道の途中には、旅の安全を祈願して建立された夜泣き地蔵や滝の横に祀られている不動明王石像など見どころがたくさんあります。

次にご紹介するのはJR新鹿駅からJR波田須駅までをつなぐ約5キロの波田須の道。こちらの道には熊野古道の中でも最も古いといわれる鎌倉時代の石畳があります。手前の大きな石を使ったところが鎌倉時代のもので、奥のきれいに石が並んだところが江戸時代につくられたもの。

こちらの道には神話や伝説に出てくる史跡がたくさんあります。こちらの石に残された跡は弘法大師の足跡といわれ、この穴にたまる水は霊水として信仰の対象になっているのだそう。

松本峠がある道はほとんどが江戸期や明治期に整備された石畳の道があり、歩きやすい場所としても知られています。木々がしげる道を歩いていくと峠から七里御浜が見渡せるポイントがあり、こちらから写真を撮る人が多いようです。

鬼ケ城は志摩半島から続くリアス式海岸の南端にある景勝地。荒波に削られた岩や地震によって隆起した岩がさまざまな表情を見せてくれます。また春には4種類の桜が咲く花見の名所としても知られているスポットです。

こちらの獅子岩は荒波を受けて浸食された岩が獅子の形に見えることから名づけられました。近くにある大馬神社の狛犬としての役割も持つ岩で、大馬神社には神社としては珍しく狛犬が設置されていません。

次にご紹介する花の窟神社には伊弉冉尊(いざなみのみこと)と軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を祀られていて、神話にも出てくることで有名な神社です。ご神体は「ほと穴」とよばれる大きな岩で、大きな岩陰に伊弉冉尊が埋葬されたといわれています。

最後にご紹介する七里御浜は美しい砂浜で有名な海岸です。先ほどご紹介した鬼ヶ城の南に広がる海岸で、それまでの荒々しい景色とは一変した穏やかな風景を楽しめます。

熊野古道の絶景スポットをご紹介しました。自然がつくりだす景色と人間の手によってつくられた景色の両方を楽しめる熊野古道の旅をぜひ楽しんでくださいね。