修行体験もできる北陸の名刹!禅のふるさと曹洞宗の大本山永平寺
6498views- 住所:
- 福井県吉田郡永平寺町志比5-15
- 電話番号:
- 0776-63-3102
- アクセス:
- JR福井駅より京福リムジンバス「永平寺門前」行 終点下車 えちぜん鉄道永平寺口駅から京福バス「永平寺」行 終点下車
- 拝観時間:
- 8:30~16:00
- 拝観料:
- 大人500円 小中学生200円 障害手帳をお持ちの方200円 法話、座禅等は別途料金
- ※修行体験は10日前までに電話にて申し込み
views
0
福井県にある曹洞宗の大本山永平寺。横浜にある大本山総持寺と並ぶ、 2つの曹洞宗の大本山のひとつで、厳しい修行道場があることでも知られています。樹齢700年といわれている古い杉林に囲まれた静かな霊域に、七堂伽藍の建物をはじめ70棟を超える殿堂楼閣が。今回は永平寺の建物と修行体験についてご紹介します。
大本山永平寺が建立されたのは鎌倉時代の1244年。曹洞宗の祖、道元が京都から越前の国を訪れ、傘松峰大佛寺(さんしょうほうだいぶつじ)を建立、これが永平寺の始まりといわれ、2年後に山号寺号を吉祥山永平寺と改めています。寺号の由来は「永久の平和」を願ってとのこと。
これまで戦乱時の火災により大部分が焼失。現存している建物では山門が最も古く、1749年に建てられたもの。総ケヤキ造りでくぎを1本も使わない木組みで、階上に釈迦如来像や五百羅漢像などが安置されています。
山門は、修行志願の若いお坊さんたちの志を試される場所。凍てつく寒さの中、禅問答が行われるのだそう。山門から中に入ると、修行が終わるまで下山は許されません。
修行僧は「雲水」と呼ばれ、常時200人以上の雲水たちが黙々と厳しい修行に励みながら、10万坪を超える広大な境内を維持管理しています。
山門をくぐって参道沿いに進むと見えてくるのが1902年に建てられた仏殿。中国の宋時代の建築様式で、建物の中は床が石畳。昔は石畳に正座してお経を唱えていたそうですが、現在は台の上に畳を敷いた上でお経を唱えられるようになりました。
中央には阿弥陀仏・釈迦仏・弥勒仏がまつられ、それぞれ過去・現在・未来を表しています。奥には達磨像や道元の師でもある天童如浄禅師像などが安置されています。
昭和5年に建築された地下1階、地上3階の近代的な建物で、大庫院の前には永平寺名物の「すりこ木」が掛けられています。ここは寺の事務所と修行僧の食事を作る、一般的な寺院では庫裏に当たる場所。建築当時のエレベーターが今も稼働しており、稼働中のものとしては日本最古なのだとか。
仏殿の後ろにある大きな建物が法堂。お勤めや法要などが行われる一般のお寺では本堂にあたる所で、天井には黄金の天蓋が、中央には「聖観音像」が安置されています。
1843年に建築され、七堂伽藍の中でも最も高い場所にあって、四季折々の美しい風景が楽しめます。
永平寺では一般の方向けの修行体験も。体験希望の方は10日前までに電話予約が必要。
修行体験は、本山の日課と雲水たちの日常と同じ。まず修行に入る前に滞在中のスケジュールと作法についての説明を受けます。
まだ暗い朝3時半に起床、身支度を整えて3時50分に30分間の座禅が始まります。その後5時には法堂での朝課と呼ばれる読経が90分間。大勢の僧侶が一斉に唱える般若心経は圧巻!
7時にやっと朝食でおかゆがいただけます。食事を済ませると清掃、座禅、読経、お昼は麦飯に一汁一菜がつく精進料理。
その後はまた清掃、座禅、読経が行われ、17時には夕食。夕食後も同様に座禅や読経が行われ、21時に就寝、というスケジュールです。
道元禅師が禅の修行の場所として建立した永平寺の静寂の中で、自分と向き合い、生きていること、生かされていることに感謝の気持ちが芽生えますよ。禅の世界の奥深さを体感してみてはいかがでしょう。
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆