カーボベルデ基本情報【気候・服装編】

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みなさん、カーボベルデという国をご存じですか。日本ではまだなじみの薄い国ですが、西アフリカの沖600kmに浮かぶ大小15の島からなる国です。青い海、大自然などのリゾート感がいっぱいのカーボベルデを楽しむために必要な気候と服装について紹介します。

カーボベルデはどんなところ?

カーボベルデ共和国は、西アフリカの沖600kmの大西洋に浮かぶ、マカロネシアに位置する10の島と3の小島からなる小さな島国です。「カーボ・ベルデ」とは、ポルトガル語で「緑の岬」と言います。もとはポルトガル領で、16世紀には奴隷貿易の中継地として繁栄していましたが1975年に独立。現在では白い砂浜と青い海、一年中咲き乱れる花々、そして火山やハイキングに最適な自然など、特徴のある島々が集まっています。共通しているのは美しい自然が満喫できるということ。そしてその美しい海や自然を求めてヨーロッパから多くの観光客が訪れる人気の国です。

カーボベルデの島の一つ、サント・アンタン島は、素晴らしい景色を見られる島として有名で、ハイキングを楽しむ観光客が多く訪れます。

カーボベルデの気候

カーボベルデは熱帯性サヘル乾燥地域に位置し、年間を通じて気温は年24℃から29℃、降水量はとても少なく、約300ミリほどです。8月と9月の雨が多い時期を除けば、観光には最適です。

夏季のカーボベルデ

カーボベルデの夏季は、例年7月~10月。6月ころから徐々に気温が上昇し、8月、9月が最も気温が高く30℃を超えます。また、年間降水量の80%が集中する8月と9月は、高温多湿のじめじめとした日が続きます。

カーボベルデの主要観光地サル島は、リゾートの島として人気があり、カーボベルデ随一の美しいビーチを持つサンタマリアには、主にヨーロッパからの観光客が多く訪れます。また、数多くの塩田があることでも有名で、塩泥の全身パックなどが人気。

冬季のカーボベルデ

カーボベルデの観光のベストシーズンは、気温が平均24℃に下がり過ごしやすくなる12月~5月です。この時期は特に降水量が少なく、河川が干上がり深刻な水不足を招いています。11月~3月には、サハラ砂漠から吹き付ける砂嵐(ハルマッタン)によってさらに空気が乾燥します。

ハルマッタンに注意!

カーボベルデには11月から3月中旬ごろの冬の時期(乾季)、ハルマッタンが吹き荒れます。ハルマッタンとは、西アフリカ地域に吹く貿易風で、熱風ではないものの大変乾燥していて湿気を奪うため、とても厄介な風です。というのも、サハラ砂漠中央部・チャドのボデレ低地から莫大な量の砂塵を巻き上げ、西アフリカ一帯に0.5~10マイクロメートルの極めて細かい大量の砂塵を降らせるからです。そうなると視界がかすみ、太陽がぼやけて見えるので、空はいつも曇りがちの状態になり、夏の酷暑多湿の気候に比べてしのぎやすい反面、降り注ぐ大量の砂塵は市民生活にさまざまな影響を及ぼしています。その砂塵は風に乗り遠く北アメリカ大陸まで届くほどです。

カーボベルデでの服装

カーボベルデの日中は夏服で過ごせますが、乾季の朝晩は気温が15℃前後まで下がるので、上着を用意したほうがよいでしょう。夏季には猛暑や日焼けを避けるため、帽子や上着、そして虫よけなどの用意を忘れずに。また、大自然が魅力のカーボベルデをハイキングするときは、動きやすい服装に歩きやすい靴がお勧めです。

最後に

奴隷貿易が衰退した後もカリブ海やブラジルへの航海の補給基地として発展していました。1975年にポルトガルから独立。アフリカ、ポルトガル、ブラジル、その他多くの国々の文化が混ざり合っています。音楽もまた独特の雰囲気を融合したものが生まれました。カーボベルデの伝説的な歌手「セザリア・エヴァラ」は世界中で名前が知られているので、ぜひ生で聴いてみましょう。

日本ではほとんど知られていない国、カーボベルデ。私たちが抱くアフリカの印象とはまったく違う表情を持つ小さな島国です。治安や衛生面も比較的整っているので、首都プライアのあるサンチャゴ島をはじめ、ビーチリゾートの島、カーボベルデの音楽が聞ける島、漁港の島、自然と火山とハイキングの島など、特徴のある島々を巡ってみませんか?

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