カメルーン基本情報 【お水事情編】

主要水源地は国内の中部高原帯のアダマワ州ににある火口湖、そしてそこを流れる大きな川です。アダマワ州の年間降水量は約1,500mmと多く「カメルーンの給水塔」と呼ばれています。この地域は温泉や鉱泉、洞窟など豊かな自然に恵まれている地域です。

一般家庭には水道はほぼありません。住民は地域にある井戸を使って水を手に入れています。乾季の時期は井戸水が不足することもあり、井戸水が出るところまで探しにいくことも……。ホテルの水道水は不足の心配はありませんが、注意事項がいくつかあるのでご紹介します。

カメルーンの水は汚染されている可能性が高く、そのまま飲むことで感染症になる恐れがあります。水道水や井戸水は濁っていることもあり、キレイな見た目とは言えません。現地には井戸水や水道水をそのまま飲む人もいるそうですが、彼らと同じように考えてはいけませんよ。

水をそのまま飲むことで、細菌性赤痢、コレラなど多くの感染症にかかる危険性があります。例えば、細菌性赤痢、コレラは発熱や激しい下痢など辛い症状がみられる感染症。またコレラは予防ワクチンがありますが、細菌性赤痢の予防ワクチンは現在ありません。旅行前にはワクチン接種など予防接種をし、現地の水を飲むときは以下の対策が必要です。

水道水を飲むときは鍋などに水を入れ、沸騰してから5分はグツグツ煮るようにしましょう。水を沸騰させる道具がない場合は、飲料水用の消毒薬剤が販売されているのでそれらを使用し飲むようにしてください。

カメルーンの旅にミネラルウォーターは必需品！大抵のお店で販売されています。気軽にすぐ飲めるミネラルウォーターを常に持ち歩くようにしましょう。

そんなミネラルウォーターですが、水不足の時期でも供給不足になることはありません。値段も1.5リットルで日本円で約60～70円程と大変お買い得。主なミネラルウォーターは「タンギ」「スペール・モン」「セム」の3銘柄です。

ミネラルウォーターを買えない、煮沸させる環境ではない時は、携帯浄水器を使用しましょう。旅行前にしっかりと準備することをおすすめしますが、緊急手段のためあまり使用しないようにしてくださいね。

カメルーンの飲食店の水は、消毒した水やミネラルウォーターを使用しているので、基本的には問題ありません。しかし洗った野菜などから感染する危険もあるので、なるべく清潔に見えるお店で食事をしましょう。また氷は水道水を使っている場合もあるため、摂取することはおすすめできません。

カメルーンに渡る際は予防接種や下調べなど、万全の対策をすることが大切です。また現地では水道水をそのまま飲むことは控えましょう。感染症にかかってしまっては、貴重な現地の時間も台無しになってしまいます。健康で安全な旅行をするよう心がけましょうね。