ミャンマー・パガン遺跡の中の小さな村・ミンナントゥ村にある寺院6選

タンブラ寺院はミンナトゥ村の北側に立つ寺院で、暗殺されたウザナ王を弔うため、その妃タンブラによって1255年に建立されたと伝えられています。内部の壁にはブッダや仏教関連の絵図が描かれていて、たいへん見ごたえがあります。外壁も保存状態がよく、800年以上の歴史があるとは思えないほど。静かな寺院ですが、ミンナトゥ村では必須の観光スポットです。

「3つのパゴダ（仏塔）」という意味のパヤトンズーとは3世紀の後半、当時の王妃の寄進によって建てられました。モンゴルによるバガンへの侵攻があったため、パヤトンズーは完成を見ることがなかったそうです。建物の外部は損傷が激しいのですが、内部のフレスコ画は比較的よく保存されています。3つの塔は内部でつながっていて、当時の様子をうかがい知れます。

ミンナントゥ村の集落にあるタヨッピェ寺院は、12世紀パガンの第12代国王ナラティーハパテにより建立された寺院です。タヨッピェとは「モンゴルから逃げた王」という意味で、ナラティーハパテ王が蒙古軍襲来を受け、降伏したことを意味します。ンナトゥ村ではひときわ大きな寺院で、回廊に上ると寺院やミンナントゥ村を眼下に見ることができます。

レイミャナー寺院はミンナントゥ村にある真っ白い寺院。ミンナントゥ村に入ると、最初に目に入る寺院です。1223年にティーローミンロー王の大臣アナンドフーラが寄進したと伝えられています。壁は大理石ではなく、漆喰を縫ったもの。寺院の中の壁には、無数の仏陀が描かれています。

レイミャナーとは、「４つの顔」という意味で、堂内には四方を向いた仏坐像が４体安置されています。

ナンダマンニャ寺院は、パヤートンズーから北に400ｍほど行ったところにある小さな寺院です。この寺院は「マーラの誘惑」という壁画が有名です。瞑想中のブッダが若い女性に誘惑されているという絵で、そのほかにも多くのフレスコ画が残されています。内部は撮影禁止になっているので注意してください。

バガン・ビューイング・タワーは軍事政権時代に作られた高さ61mの展望台で、バガンの景観を損なっているとも言われています。バガンでは唯一の高い建造物で、マンダレー王宮のタワーを真似たと思われるその外観は、バガンの街並みに合っていないと悪名高いビューポイントです。

しかし、ここに上るとバガンの街並みを一望、なかなかの絶景！360度の展望でバガンの奥にあるパヤトンズ遺跡群やオールドバガンまで見渡せます。タワーには展望台のほか、展望レストランもあるので、上手に利用してくださいね。

ダマヤッズィカ・パゴダは、ニューバガンからニャウンウーや空港方面に向かう幹線から少し入ったところにあります。12世紀末に、スリランカ王からバガン王に贈られたブッダの遺品を納めるために建てたと言われています。この寺院はミャンマーでは珍しく5角形をしていて、中央の大きな仏塔を囲むように小さな5つの仏塔が建っています。

ミンナントゥ村は小さな村ですが、歴史のある寺院が残されています。パゴダ遺跡を訪れた際には、ぜひ、この村も見学してください。のどかな村で、ミャンマーの人びとの笑顔に触れることができますよ！