川湯温泉のおすすめ観光スポット15選!自然・温泉・世界遺産、野趣溢れた秘湯と霊験新たかな神聖なる場所!

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自然の中での温泉、秘湯と言っても過言ではない川湯温泉の入浴施設の数々。そして、なんと言っても見どころは、熊野本宮を含んだ神聖なる各種の地域や施設でしょう。熊野古道のように、世界遺産にも登録されているスポットも見逃せませんよね。川湯温泉で人気のおすすめ観光スポットを15選ご案内します。

仙人風呂

出典: www.hongu.jp

仙人風呂は、大塔川の河原に造られた天然の露天風呂です。
森に囲まれ緑に包まれた仙人風呂の営業は、11月~2月のみの限定となっています。
和歌山県は雪は少ないのですが、時期的にも、雪景色を見ながらの入浴が可能ですね。
大塔川の清流を眺めながら、大きな湯船にゆったり浸かると、普段の喧騒も忘れてしまいます。
露天風呂の良いところ、完全に日が暮れてからの入浴は、満天の星空に抱かれて、気分も最高。
川のせせらぎを聞きながら、開放感たっぷりのお湯を楽しみましょう。

仙人風呂は、川底を掘ればあっという間にお湯が湧き出る、驚きの温泉です。
大塔川を堰き止めて造った、野趣あふれる大露天風呂で、本当に自然のままのお風呂です。
自然の恵みをそのまま利用している露天風呂ですので、毎年、湯船の大きさが多少変わります。
川底から湧き上るお湯の源泉温度は73度、大塔川から水を引き入れて適温に調整しているんです。
仙人風呂の周囲にあるのは、よしず張りの囲いだけなので、青空・星空を見上げながらの入浴は、開放感に溢れています。
悪天候の時や川の状況などで、入浴ができない場合もあるのでご注意を。そして水着を忘れないようにしましょうね。

仙人風呂
住所:
和歌山県東牟婁郡本宮町皆瀬川川湯
電話番号:
0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
営業時間:
6時30分~22時00分(22時00分に施錠)
営業期間:
12月~2月末日
休業日:
3月~11月(営業期間中は要問合せ)
アクセス:
JRきのくに線新宮駅より熊野交通バス(川湯温泉行1時間)、「ふじや前」下車徒歩すぐ
駐車場:
約40台(無料)、仙人風呂より下流約100m

川湯薬師

出典: www.jalan.net

川湯薬師は、遥か昔より多くの人々の信仰の対象となってきた川湯温泉の守護神です。
神経痛や内臓病の回復祈願に、大きなご利益があるそうなのですが、さすが温泉の効能とも似ていますよね。
川湯温泉の中心部にあって、毎年の1月12日に行われる例祭では、大塔川を渡した大綱に、各戸から持ち寄った様々な種類の自作の張子を吊るして、無病息災を祈願するという風習があります。
川湯薬師は、川湯温泉の公衆浴場の近くにある、小さな可愛い薬師様なんですよ。
川で遊んでいる皆さんを。優しく見守ってくれているようですね。

出典: www.jalan.net

川湯薬師は、川湯温泉の守り神とされている薬師如来様で、ヒッソリと佇む無人の社です。
小さな祠でも、川湯温泉の皆さんから大切にされているのがわかりますよね。
川湯温泉は、河原を掘ればお湯が出るという、ここ掘れワンワン的で有名な温泉地。
新宮川の支流となる大塔川の岸辺にあり、発見された鎌倉時代の頃には、対岸に建立された静妙堂に薬師如来様は安置されていました。
しかし、江戸時代になって、何故か現在おられる温泉地側に移されたのです。

川湯薬師
住所:
和歌山県田辺市本宮町川湯
電話番号:
0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
アクセス:
JR新宮駅または紀伊田辺駅よりバス、「川湯温泉」下車、すぐ
駐車場:
なし

熊野本宮大社

出典: www.jalan.net

全国各地にある熊野神社、その総本山にあたるのが熊野本宮大社です。
三山の中でも、特に神聖な雰囲気を漂わせるのが、聖地熊野本宮大社ですね。
世界遺産、「熊野参詣道」のうち、多くの信心深い人々がたどった「中辺路」を歩き、たどり着くのが熊野本宮大社となります。
平成7年、熊野本宮大社の社殿が、国の重要文化財に指定されています。
本殿へ続く158段の石段、その両側にはのぼりと共に見事な杉木立、歴史的な重さを感じますね。

本殿への参拝は、熊野本宮大社から始まります。
入り口に当る鳥居は、神の神域と人の俗界との結界、くぐる前に一礼をしましょう。
参道の中央「正中」は、神様の通られる道なので、登りは右端下りは左端を歩くのが作法です。
参道の中腹まで来たら、左手にある祓戸大神をお参りしてから、身を祓い清めましょう。
更に上には、手水舎があるので、作法を守って、手と口をよくすすぎ清めます。
神殿内の参拝順序は、①証誠殿(家津美御子大神)、②中御前(速玉大神)、③西御前(夫須美大神)、④東御前(天照大神)、⑤満山社、そして結ひの神(八百萬の神)と参拝していきます。
お参りの作法は、各殿共に、二礼二拍手一礼が基本ですね。

熊野本宮大社
住所:
和歌山県田辺市本宮町本宮1100
電話番号:
0735-42-0009
参拝時間:
6時00分~19時00分
アクセス:
JR新宮駅からバスで90分
JR紀伊田辺駅から120分
駐車場:
無料駐車場あり(瑞鳳殿の隣および河原)

熊野本宮大社旧社地大斎原

かつて熊野本宮大社は、熊野川・音無川・岩田川の3つの川の合流地点となる大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲にありました。
当時、広大な境内には、5棟12社の社殿・楼門・神楽殿・能舞台・文庫・宝蔵・社務所・神馬舎などが立ち並んでいました。現在でも広大な規模の熊野本宮大社ですが、当時は更に8倍もの規模だったそうです。
江戸時代までは、中洲への橋は無く、参拝の人々は歩いて川を渡り、詣でるのがしきたりでした。
音無川の冷たい水で、身を清め、神域に訪れるのですね。
ところが、明治22年(1889年)の大水害で、本宮大社の社殿が被害を受け、建物の多くが流出してしまったため、難を逃れた4社を、現在の場所に遷座しました。

神が舞い降りたと伝わる大斎原、近年では、パワースポットとして多くの人が訪れています。
現在の、熊野本宮大社旧社地大斎原には、二基の石祠が建てられ、左側に流失した中四社下四社を、右側に境内摂末社の御神霊をお祀りしています。
それ以外はこんもりとした森だけなのですが、とても気持ちの良いところで、大鳥居(高さ約34m、幅約42m)は日本一なんですよ。
また、大斎原は桜の名所としても知られ、鮮やかな春の色に彩られた姿も見ものとなっています。

熊野本宮大社旧社地大斎原
住所:
和歌山県田辺市本宮町本宮
電話番号:
0735-42-0009(熊野本宮大社)
アクセス:
JR新宮駅から各社路線バス、「本宮大社前」下車、徒歩5分
JR紀伊田辺駅から龍神バス「大斎原」下車すぐ
駐車場:
無料駐車場あり。

川湯温泉

出典: www.jalan.net

川湯温泉は、熊野川の支流である、大塔川にのぞむ素朴な温泉地です。
大塔川から湧き出ている温泉は、アルカリ性単純温泉湯で、神経痛・皮膚病・糖尿病等に効果があります。
川湯温泉の大塔川沿い500m位の間においては、河原を掘りさえすれば、あっという間にマイ露天風呂が完成。石を枕に月を眺め、清流のせせらぎを聞きながら、自分用の湯に浸るなんてアウトドア派の方々には、たまらない温泉ですね。
それぞれの旅館でも、河原に簡単な囲をして、川湯らしい雰囲気を楽しめるように工夫されています。
そして、毎年12月1日~翌年2月末日までの冬季には、仙人風呂と呼ばれる大きな露天風呂が出来上がり人気を集めています。

全国でも珍しい、自分だけのオリジナル露天風呂で楽しめるのが、川湯温泉です。
川底から途切れることなく湧き上がる70度以上の源泉、それに大塔川の水が混ざって、丁度良い湯加減の温泉が誕生します。
夏は川遊びで冷えた体を自分用の露天風呂で温め、冬には、川湯温泉の冬の風物詩である大露天風呂、別名仙人風呂を利用できます。
仙人風呂の期間においては、個人で掘る場所がなくなりますので、ご注意を。
川湯温泉に宿泊する方は、河原を掘るスコップが準備されていますが、一般の観光だけの皆さんは、自前でスコップを用意しておきましょう。
そして、水着着用ですのでお忘れなく。近辺で宿泊するなら、入浴着を貸している宿もあります。

川湯温泉
住所:
和歌山県田辺市本宮町川湯
電話番号:
0735-42-0735
アクセス:
JR新宮駅からバスで60分

龍神温泉

龍神温泉は、田辺市龍神村にある温泉地で、川湯温泉の北西にあり車で約1時間の距離です。
龍神温泉のお湯は、美肌に高い効果を発揮する泉質でもあって、日本三美人の湯のひとつに数えられています。
美人の湯の泉質は、炭酸水素塩泉で、源泉温度は48℃となっています。
龍神温泉も、浴用と飲用効能があって、どちらも慢性皮膚病・神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病などの効果があります。

龍神温泉は、日高川に沿った形で旅館などの6軒の宿泊施設が並び、各旅館とも露天風呂から、日高川渓流を眺める事ができるようになっています。
旅館内にあるお風呂に加えて、日帰り温泉としても龍神温泉元湯が有名です。
その他一部の宿泊施設においても、日帰り入浴ができますので、いろんなお風呂を楽しむ温泉めぐりも良いのではないでしょうか。
天然温泉かけ流しの湯はもちろん、泉質の良さを誇っている旅館が多いのですが、実際には源泉の湯量が少ないことが原因で、塩素消毒された循環風呂としているようです。

龍神温泉
住所:
和歌山県田辺市龍神
電話番号:
0739-78-2222(龍神観光協会)
アクセス:
紀伊田辺駅からバスで80分

わたらせ温泉 大露天風呂

わたらせ温泉は、大露天風呂と様々な貸し切り露天風呂を備えるホテルです。
自然の溢れる雰囲気の中で、入浴できる貸し切り風呂は、一般の貸切風呂とは全然違うレベル。広々としていて開放感を存分に味わえると、大人気なんですよ。
渓流沿いの露天風呂、思いっきりのんびりゆったり楽しむ温泉で、誰にも邪魔されることのない休日を、時間を忘れて温泉に浸る、まさに至高のひとときです。
こんこんと湧き出る温泉で、春は清清しい新緑・夏は渓流のせせらぎ・秋は見事な紅葉、そして冬の湯けむりと、四季折々の移り変わる情緒を楽しめる、秘密にしておきたいようなところです。

わたらせ温泉のおすすめの1つは大露天風呂、西日本最大級の露天風呂なんですよ。
もちろん源泉かけ流しで、自然石によって作られた露天風呂は、ビックリするほどの大きさです。
浴槽の数も、男女合わせて11ヶ所あり、一度に500人もの人が入浴できます。
そして、もう1つのおすすめが、日本屈指の貸切露天風呂。当然に源泉かけ流しです。
家族専用貸切露天風呂に貸切露天風呂が各々4ヶ所あって、プライベートな入浴が満喫できます。
それぞれ趣が異なる貸切露天風呂は、貸切風呂には広すぎるくらいの贅沢さです。

わたらせ温泉 大露天風呂
住所:
和歌山県東牟婁郡本宮町渡瀬45-1
電話番号:
0735-42-1185
営業時間:
6時00分~22時00分(入館~21時30分)
(貸切露天風呂)8時00分~19時00分
休業日:
年中無休
アクセス:
JR紀勢本線新宮駅より熊野交通バス本宮大社行1時間、渡瀬温泉より徒歩3分 
駐車場:
200台(無料)

湯の峰温泉

出典: www.hongu.jp

湯の峰温泉は、和歌山県の田辺市本宮町にある温泉です。
世界最古の共同浴場とも言われている湯の峰温泉、古くから熊野詣に訪れる旅人の皆さんにとって、温泉で身を清める意味の湯垢離(ゆごり)と、休息の場としてよく知られていました。
湯の峰温泉は、熊野詣の際に立ち寄る湯垢離場として大変に賑わったところで、日本最古の湯です。
湯の峰温泉の発見は4世紀ごろ、熊野の国造、大阿刀足尼(おおあとのすくね)によるもので、その後歴代上皇の熊野御幸がおこなわれることで、広く名前が知られることとなりました。

出典: www.hongu.jp

なんと開湯が1800年!日本で一番古い温泉場として有名な湯の峰温泉は、今でも昔のままの温泉地の雰囲気を残していて、湯の町の持つ独特の趣を肌で感じる事が出来ますね。
当時の人々は熊野詣の途中、湯の峰温泉で湯垢離をして、聖地で禊ぎを行った後にも、旅の疲れを癒していました。
2004年に、温泉では世界で唯一、ユネスコの世界遺産に登録されています。
湯の峰温泉には、共同風呂が3ヶ所あって、そのうちの1ヶ所は薬湯として使われています。
熱湯の出る湯筒もあることから、地元の皆さんや観光客の方々が、温泉たまごや野菜・山菜などを持ち寄って温泉の熱湯茹でをしています。

湯の峰温泉
住所:
和歌山県田辺市本宮町湯峯
電話番号:
0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
アクセス:
新宮駅からバスで75分

湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯

出典: www.hongu.jp

湯の峰温泉のほぼ中心地にあるのが、公衆浴場とつぼ湯です。
公衆浴場は、一般湯・くすり湯・貸切湯・休憩場といくつかの施設があります。
湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯は、東光寺のすぐ横を流れる小川の橋のたもとにあります。
泉質は含硫黄・炭酸水素塩泉、泉温は92℃と高いですね、主に神経痛・リュウマチ・糖尿病・皮膚病・婦人病に効果があります。
つぼ湯は、小屋に囲われた混浴の共同浴場で、3人も入れば満員になってしまいます。
利用は時間制となっていて、30分で交替しないといけません。

出典: www.jalan.net

川沿いには、ゴポゴポと90℃の熱湯が湧き出る湯筒があって、皆さんが卵や野菜を茹でて、温泉卵などを作って楽しんでいます。
せっかく来たのに、卵を持ってくるの忘れた!大丈夫、卵や野菜は土産物店などで購入できるのでご安心を。
湯の峰温泉は、湯ノ谷川に沿うように宿泊施設が並んでいて、自然に溢れ杉林に覆われた、静かな谷間のいで湯です。
日によって7度もお湯の色が変化するという、天然温泉の岩風呂「つぼ湯」をはじめ、10ヶ所ほどの泉源から湧き出る湯煙で、もうもうとしている風景は、温泉地に来ていると実感できますね。
とっても小さなつぼ湯なんですが、熊野詣の湯垢離(ゆごり)場として、世界遺産に登録された入浴できる温泉なんですよ。

湯の峰温泉公衆浴場・つぼ湯
住所:
和歌山県田辺市本宮町湯の峰110
電話番号:
0735-42-0074
営業時間:
(湯の峰温泉公衆浴場)6時00分~22時00分
(つぼ湯)6時00分~21時30分
休業日:
なし
アクセス:
JR紀勢本線新宮駅より熊野交通バス(湯の峰温泉行1時間15分)「湯の峰温泉」下車、徒歩すぐ
駐車場:
46台(民宿瀧よし横)

熊野古道なかへち美術館

熊野古道なかへち美術館、正式名称・田辺市立美術館分館熊野古道なかへち美術館は、熊野古道中辺路の近露に近い、緑溢れる山々に囲まれる、谷間の中に建つ近代的な公立の美術館です。
熊野古道なかへち美術館は、1998年に旧中辺路町立美術館として開館したのですが、7年後の2005年、市町村が合併したことにより、田辺市立美術館の分館として、新たに美術館として歩み始めることになりました。
日本画家である野長瀬晩花氏と南画家である渡瀬凌雲氏の作品がメインの展示ですが、郷土と接点のある日本画家の作品など1000点以上の作品の収蔵&展示もしています。

熊野古道なかへち美術館は、建築物的にも、注目がされている美術館なんです。
現在、国際的に活躍している建築家のユニット「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が、最初に手がけた美術館でもあります。
熊野古道なかへち美術館のコンセプトを、「新しい空間で見られる美術作品、美術を通じて交流の場を創り出す」とし、そのコンセプトを基に設計が行われました。
外観は、まるで光が内部から放たれているガラス箱のような個性的な形状ですね。
館内では、展示室をぐるっと取り囲むような回廊配置がされており、その裏側に休憩コーナーが設置されています。
回廊&ロビーにおいては全面がガラス張り、そこから熊野古道の美しい風景を見ることもできるようになっています。
熊野古道なかへち美術館は、熊野古道を歩く皆さんが、気軽に立ち寄ることのできる美術館ですね。

熊野古道なかへち美術館
住所:
和歌山県田辺市中辺路町近露891
電話番号:
0739-65-0390
開館時間:
10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日:
月曜日(ただし、月曜日が祝日・振替休日のときはその翌日)、
祝日の翌日(土・日曜日を除く)、12月28日~1月4日
アクセス:
紀伊田辺駅より龍神バス(本宮大社行)「美術館前」下車
駐車場:
26台(無料)

熊野古道

古代~中世、熊野三山(本宮・新宮・那智)信仰が高まり、多くの人々が熊野を目指しました。
各地から熊野詣に利用される道がいくつかあるのですが、その中で、田辺と熊野本宮を結ぶ中辺路(なかへち)、田辺と新宮を結ぶ海岸線沿いの道の大辺路(おおへち)、高野山と熊野本宮を結ぶ小辺路(こへち)の3路線が、世界遺産に登録されています。
一番たくさんの参詣者が通った熊野参詣道の中辺路、最初にたどり着くのが熊野本宮大社です。
本宮町内には、熊野本宮大社・熊野本宮大社旧社地大斎原・発心門王子などがあって、初心者の方々でも手軽に歩いて熊野の神域を体感できる、熊野古道ウォークコースがあります。
最近においては、パワースポットとしても名高い熊野、実際に熊野古道を歩いてみてくださいね。

熊野古道とは、各地を繋ぐ熊野詣の道の総称で、「熊野道」・「熊野街道」・「熊野参詣道」などのように、複数の呼び名があります。
熊野詣には、様々なルートがあり、その中で大阪と熊野を結ぶ紀伊路(きいじ)、伊勢と熊野を結ぶ伊勢路(いせじ)が、一般的なルートだったようですね。
熊野古道の驚くところは、各地の異なる宗教の聖地と熊野が参詣道で繋がっていることで、修験道の吉野や真言密教の高野山、そして、熊野と同じ神道とは言っても、まるで異質である伊勢。
異教が結ばれるなんてことは、世界的に見ても日本だけのことですよね。
様々な神様が、共存しているのが古代からの日本、なので他の国のような一神教の宗教間で頻繁に起こっている宗教戦争なんて、日本では無縁のことなのでしょうね。
宗教間に争いが起きない日本の文化。これこそが世界文化遺産にふさわしいのではないでしょうか。

熊野古道
住所:
和歌山県の熊野を基点とした広範囲
電話番号:
0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
アクセス:
(熊野本宮大社まで)JR新宮駅からバスで90分、JR紀伊田辺駅から120分

熊野古道館

熊野古道館は、熊野古道がメインの、中辺路の観光案内&歴史紹介をしている休憩施設です。
中辺路町の情報拠点である熊野古道館は、町内に存在する12の王子社にちなんで、12角形の建物となっていて、滝尻王子の向かい側に建っています。
平成6年度に指定された、まちづくり特別対策事業の認定を受けて、建設された施設です。
熊野古道館では、熊野懐紙に関わる資料や滝尻王子社の所蔵品を展示しており、中辺路のビデオを見ながら、熊野古道に関する資料や中辺路の観光情報を得ることができる施設です。
地元にある陶芸家の皆さんの作品を展示即売したり、古道再現絵巻のブースもあります。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」、その中でも熊野古道「中辺路」は、ミシュランの5つ星にも選ばれているんですよ。
熊野古道館の向かいにあるのが、熊野古道の始点でもある滝尻王子。その滝尻王子はたくさんある王子社でも、高い格式を持つ五躰王子の1つ、熊野の霊域はここから広がっていくのです。
熊野古道館では、熊野古道の歴史などの資料を見学するなど、熊野古道散策の休憩場所としても利用できる施設で、利用代金は無料です。
熊野古道館で平安の衣装をレンタルして、滝尻神社の前で衣装を着ての記念撮影もできます。

熊野古道館
住所:
和歌山県田辺市中辺路町栗栖川1222-1
電話番号:
(0739)64-1470
開館時間:
午前9時00分~午後5時00分
休館日:
無休(但し、年末年始のみ休館)
アクセス:
紀伊田辺駅より龍神バス・明光バス(熊野本宮大社行)「滝尻」下車、徒歩1分
駐車場:
あり

熊野本宮館

世界遺産熊野本宮館は、「紀伊山地の霊場と参詣道」を含む、和歌山県・奈良県・三重県の三県を結ぶ本宮地区にあります。
熊野本宮大社・旧社地である「大斎原」を望める場所に、世界遺産である「紀伊山地の霊場と参詣道」(熊野古道)を訪れる方々が、観光情報や地域情報を取得できる拠点となり得る施設です。
世界遺産熊野本宮館は、地元の材木を使用した木造平屋建てのスマートな外観で、多目的ホール・展示スペース・図書コーナーなどが配置されています。
館内には、観光案内拠点となる熊野本宮観光協会や、世界遺産の保全・活用を行っている和歌山県世界遺産センターの事務局があり、日々活動をしています。

熊野本宮館には、様々な用途のスペースがあります。
多目的ホールは、紀州材を使った八角形の多目的ホールで、様々なことに利用されています。
本宮関連の展示としては、「本宮と熊野信仰」・「熊野参詣の変遷」・「熊野本宮の伝承・風土と歳時記」などをテーマに、写真や図表を使った展示をしています。
紀州材をふんだんに用いて、木漏れ日射す杉木立をイメージした空間には、交流空間“Kii Spirit”(和歌山県世界遺産センター)があって、世界遺産関係の展示を行います。
その他、展示ロビー・交流スペース・図書閲覧コーナーなどもあって、充実した施設となっています。

熊野本宮館
住所:
和歌山県田辺市本宮町本宮100番地の1
電話番号:
0735-42-0751
開館時間:
午前9時から午後5時まで
休館日:
年中無休、機器点検等により休館する場合あり
アクセス:
紀伊田辺駅から龍神バスで田辺市本宮町へ
新宮駅から熊野交通バス・奈良交通バスで田辺市本宮町へ。
駐車場:
58台(大型バス2台含む)

滝尻王子

数ある王子社の中でも、五躰王子の1つとして知られるのが滝尻王子で、宗教法人としての名称は滝尻王子宮十郷神社となります。
王子とは熊野の御子神の分社のことで、熊野古道沿いに祀られ、昔は休憩所の役割も担っていたようです。
滝尻王子は、世界遺産中辺路の始点なのですが、熊野三山の聖域への入り口でもあるのです。
院政期(平安時代後期~室町時代中期)に書かれた、様々な熊野参詣日記の中に、瀧尻王子社において、祓・沐浴・経供養・歌会・里神楽が行われ、神託のお告げのあったことで名高いと記載されています。

奥州藤原氏三代藤原秀衡の夫人が熊野詣の際、瀧尻王子にて産気づき、やむなく岩石の洞窟で男子を出産、熊野参拝後に洞窟に戻ったところ、赤子は岩石から流れ落ちる乳を飲んで生存していたという言い伝えがあり、この赤子は藤原家泉三郎であったそうです。
その後、藤原秀衡が感謝の印として、同地に七堂伽藍を造り、武具などを奉納したそうです。
この赤子を守った洞窟は、現在「体内くぐり」として、観光スポットにもなっているんですよ。
そして、藤原秀衡が納めた武具の中の1つ、黒塗り小太刀が重要文化財として、和歌山博物館で管理されています。
平成16年、世界遺産に登録された熊野古道。その玄関口に当る瀧尻王子も世界遺産に並ぶ扱いを受けて、現在では参拝に訪れる観光客の数は10万人越えると言われています。

滝尻王子
住所:
田辺市中辺路町栗栖川859番地
電話番号:
0739-63-0048
アクセス:
紀伊田辺駅より龍神バス・明光バス(熊野本宮大社行)「滝尻」下車、徒歩1分
駐車場:
熊野古道館の駐車場を利用

紀州石神田辺梅林

紀州石神田辺梅林は、会津川上流近くにある、梅の産地で有名な田辺市を代表する梅林です。
一目30万本とうたわれるほどの梅の名所で、展望台から見る、山の斜面を埋め尽くすように広がる梅林の眺めは、まさに絶景です。
目の前に雄大に広がる梅畑。その梅の木々が太平洋に向かって、周囲の山々と共に繰り広げる光景は、紀州石神田辺梅林の醍醐味でもあります。
言葉では言い尽くせない雄大な眺望を、絶景を求める観光客の皆さんなら、絶対に外せませんよね。

紀州石神田辺梅林は、近畿地方の梅林としては屈指の標高(約300m)を誇っています。
そこから見る、すり鉢状になった梅畑と里山は最高のスポットであり、紀州石神田辺梅林では、最大の魅力といえる光景が楽しめます。
更には、遊歩道を辿って、標高約400mの「大蛇峰展望台」まで登ってみましょう。
太平洋を遠景にして一帯を見渡せる事ができ、その雄大な景色はもう最高!絶対に感動してしまうこと間違いありません。
開花シーズン最盛期には、山も峠も梅の花で白一色に染まり、梅の香りが一面にたちこめます。
間近に迫っている春を感じる紀州田辺梅林、「天空の梅林」を体験しに行きませんか。

紀州石神田辺梅林
住所:
和歌山県田辺市上芳養石神5057-2
電話番号:
0739-26-9931(紀州田辺観梅協会事務局、期間中のみ)
開園期間:
平成30年2月3日(土)~3月4日(日)
※開花状況によります(開園期間以降、開花状況は随時お知らせします)
開園時間:
9時00分~17時00分頃
休園日:
梅林開園期間は無休
アクセス:
紀伊田辺駅からバスで30分
駐車場:
臨時駐車場約50台(無料)、休憩所駐車場約30台(無料)

今回は、和歌山県の内陸部のほぼ中央に位置する温泉地、川湯温泉のおすすめ観光スポットを15選ご紹介しました。
いかがでしたか、今後の参考になりましたか。
川湯温泉のある場所は、世界遺産の熊野参詣道「小辺路」の通り道にもほど近く、高野山を出発して熊野本宮大社に至る聖なる祈りの道の中間点です。
更には、吉野から熊野まで通じる、修験者の山岳信仰における聖なる道、大峯奥駈道にも関わる場所でもあるのです。
各種の秘湯や、素晴らしい自然に溢れたスポット。全てはこれらの神聖なる地域の影響を受け、守られているのが川湯温泉なのではないでしょうか。

ioi_asuka

ベトナムのホーチミン市に住んでいます。在住歴は6年半です。ベトナム人ばかりのローカル地区で、愛犬&愛猫と一緒に生活しています。大陸の風に吹かれて、のんびり自分らしくの毎日です。

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