- 住所:
- 山形県上山市楢下字乗馬場1759-1
- 営業時間:
- 09:00~16:45
- 電話番号:
- 023-674-3125 (滝沢屋)
- アクセス :
- JRかみのやま温泉駅→山交バス赤山行きで20分、バス停:楢下新町下車、徒歩すぐ
東京駅から山形新幹線で約2時間30分とアクセスも良好な「かみのやま温泉」。週末観光にも訪れやすい観光地として人気です。ここではそんなかみのやま温泉の観光スポットを紹介しましょう。
楢下宿(ならげじゅく)は江戸時代、羽州街道の宿場町宿場町として栄えました。奥州諸大名が参勤交代の時に利用した場所で、大名の宿泊や休憩所である本陣、脇本陣をはじめ、問屋、旅籠屋、茶店などが作られました。
楢下宿には当時の面影を伝える歴史的遺構が復元されたりそのまま残されたりしていて、昔の風情を感じることができます。1995年には歴史国道、1996年には歴史の道百選に選定されています。また、1997年には、羽州街道 楢下宿・金山越という名称で国の史跡にも指定されました。
街道沿いを流れる金山川には石造りのめがね橋が2本架かっていて、楢下宿のシンボルになっています。明治13年に作られたもので、当時では珍しい西洋の土木技術が用いられています。楢下宿には、旧丹野家滝沢屋、旧武田家、旧粟野家、旧粟野家大黒屋、一里塚跡などの見どころがあります。脇本陣滝沢屋は歴史民俗資料館も兼ね、貴重な資料を展示しています。他の古民家は、無料で見学することができます。
また楢下宿には、こんにゃく懐石で有名な『丹野こんにゃく番所』という店があり、人気を呼んでいます。周辺には丹野の名物であるこんにゃくを売る店も多く、お土産にもおすすめです。
京都大徳寺の僧、沢庵禅師が紫衣事件(しえじけん)で上山に配流されたときに、上山城主土岐頼行が仮住まいとして寄進したのが、かみのやま温泉の春雨庵です。
紫衣事件は江戸時代初期に起こった事件で、江戸幕府と朝廷の対立を示しています。徳の高い僧に贈る紫色の僧衣「紫衣」を幕府が厳しく管理したことから後水尾天皇や公家の間に不満が高まりました。幕府は激しく抗議をした大徳寺の沢庵や妙心寺の玉室らを流刑に処しました。沢庵はここで3年を過ごした後、許されて江戸に戻り、東海寺を開山しました。
現在の春雨庵は昭和28年に東海寺から一部を譲り受け再建したものです。茅葺き屋根や庭は当時の様子を偲ぶことができ、また敷地内には茶室「聴雨亭」もあります 。庭園はきれいに整備され、ゆっくりと散策するのにおすすめです。
沢庵禅師は、たくあん漬けを考えた人物と言われています。本来「貯え漬」とも呼ばれたもので、冷蔵庫の無かった時代に保存食として活躍していたそうです。豊岡市には通称・沢庵寺と呼ばれる宗鏡寺(すきょうじ) があり、沢庵禅師のゆかりの寺として親しまれています。
蟹仙洞(かいせんどう)は上山で製糸業を営んでいた長谷川家の私設博物館です。製糸業を経営していた長谷川謙三が趣味で収集した美術工芸品のコレクションを展示しています。中国の明・清時代の漆工芸品や刀剣類、武具類や美術品など約4,000点を収蔵・展示しています。特に中国の明、清時代の漆工芸コレクションは国内屈指の質と量を誇ります。歴史が好きな人にはぜひ訪れてほしいスポット。
館内は刀剣館、堆朱館、民芸品と分かれ、建物の北面には美しい庭園も。作家の井伏鱒二がここを訪れ、池で泳ぐ鯉を見て『還暦の鯉』という短編を書き上げました。
美術館の建物は、長谷川謙三が住んでいた家をそのまま美術館として開放しています。母屋は大正時代の建築で、廊下は桂の木、柱や建具などは杉の木がふんだんに使用された古民家です。当時の面影を残す建物は、とても品があります。
堆朱(ついしゅ)館には重要文化財に指定されている中国明の時代の漆工芸品や徳川慶喜が遺愛した『堆朱印箪笥』などを展示しています。堆朱とは漆に朱や弁がらなどを混ぜて朱色にしたもののことで、漆を厚く塗り固め彫刻で模様を施したものを彫漆(ちょうしつ)と呼びます。
「脇本陣滝沢屋」は楢下宿にある江戸期の建物で、当時は大名や上級武士が宿泊・休息に利用していました。現在は山形県の有形文化財に指定されていて、内部は資料館になっています。
脇本陣(わきほんじん)とは、江戸時代の宿場に設置された本陣の予備的施設です。本陣だけでは泊まりきれない場合や、藩同士が鉢合わせになった場合に、格式が低い藩の宿として利用されました。本陣は原則として一般客の宿泊は認められませんでいたが、脇本陣は大名・勅使などの利用が無い時には一般客も利用することができました。
脇本陣の規模は本陣よりも小さいのですが、諸式はすべて本陣に準じ、上段の間などもあり、本陣と同じく宿場の有力者が勤めました。
内部は当時の姿を復元していて、入口を入ってすぐが土間があり、馬屋、「かって」と呼ばれる台所などがあります。奥に上段の部屋があり、床の間には掛け軸や花器などが置かれ当時の様子を偲ぶことができます。居間の中心には囲炉裏があり、火消し壺や、銅製の湯沸かし器など興味深い品々が展示されています。
山形県上山市は、近代短歌史上に業績を残した斎藤茂吉のふるさとです。生家は市街北部の金瓶にあり、斎藤茂吉記念館はその生家の近く、景勝地「みゆき公園」のなかに作られました。1968年に開館し、以来、多くの人が訪れています。 2017年9月1日から改修工事のため休館していて、2018年4月27日にリニューアルオープンします。
斎藤茂吉記念館の設計は、東京国立近代美術館をはじめ数多くの美術館や劇場、記念館を手がけた建築家谷口吉郎氏です。後に谷口吉生が受け継ぎ、1998年に大規模な改修を行っています。
館内には茂吉が残した業績や生活を伝える自筆の書画・原稿などの資料が展示されています。短歌にあまりなじみのない人でもわかりやすいよう工夫が凝らされていて、茂吉の生涯を知ることができます。明治・大正・昭和の時代や近代短歌史の流れを茂吉の歩みとともにたどることができます。
茂吉の全生涯や関わりのあった人々の映像やスライドを上映するコーナーもあります。また、家族や門人など、深い関わりのあった人々の作品や資料なども展示されています。茂吉が「箱根山荘の勉強部屋」と呼んでいた、神奈川県箱根町強羅にあった別荘の離れも移築され、公開されています。
東北最大級の遊園地 リナワールド。1969年に「やまこうランド」としてオープンし、1990年に現在の「リナワールド」という名称に変更されました。絶叫系からほんわか系まで、さまざまなアトラクションがあり、家族やグループで楽しむことができます。冬季は休園となります。
ハローキティ&フレンズ メルヘンランドは、サンリオのキャラクターが使われているテーマランドです。ここでのいちばん人気は、日本初のキティの観覧車。女の子たちに大人気です。そのほかにも、メリーゴーランドやジェットコースターなどいろいろなアトラクションがありますよ!
リナワールドのレストランには、子供たちが喜びそうなメニューがたくさん!ルーが真っ白なホワイトカレーやサンリオ・キャラクターの容器に入ったスイーツなども。園内の売店ではアイスクリームや軽食を販売しています。
リナワールドはアトラクションだけではありません。ふれあい動物公園ではうさぎの赤ちゃんなど、小動物と触れ合うことができます。また、手作り体験教室も充実していて、ガラス細工、ろうそく細工、タイルコースター、プラスチックねんど細工などの手作り体験ができます。
「果物楽園うばふところ」はかみのやま温泉から車で15分のところにあり、季節ごとに異なるフルーツを楽しめます。山形といえばさくらんぼが名産ですが、6月初旬から7月初旬まで佐藤錦、夏香錦、紅さやか、紅秀峰などのさくらんぼ狩りができます。品評会にて優勝経験もある佐藤錦など、おいしいさくらんぼを味わってくださいね。
オープンカフェ(6月上旬~7月上旬)では自家製のさくらんぼペーストを使ったソフトクリームや旬のフルーツいっぱいのパフェが味わえます。
(画像はイメージ)
「果物楽園うばふところ」では、幻と言われた品種、ゴールドラフランスの栽培も行っています。大玉に育てるのが難しいと言われているゴールドラフランスですが、ここでは大きな食べごたえのあるラフランスを味わえます。コクと深い旨味、濃厚な甘さと豊潤な香り、とろけるような食感と、人気のフルーツです。山形県知事賞、アロマ賞などの賞も受賞しています。
ゴールドラフランスは10月中旬ごろから収穫が始まります。収穫後2週間以上寝かせることで味に深みがますそうです。11月下旬ごろから発送となります。ネット販売もしているのでお問い合わせください。
蔵王マウンテンファーム山川牧場は、蔵王の自然に囲まれた小さな牧場です。牛、ロバ、アヒル、ニワトリ、うさぎなどが飼育されていて、動物が好きな人や子供達にぜひ訪れてほしい観光スポットです。乳搾り、子牛哺乳体験などができる2時間体験コースや1日体験コースなどがあります。
ログハウス調の喫茶コーナーでは、ピザなどの軽食を取ることもできます。オススメは村山農産加工品評会最高賞をとった「ベコの愛す」と第一回山形県農産加工大賞の「クリームヨーグルト」。ヨーグルトはお持ち帰り用に大きなものも販売されています。
見学は予約不要ですが、体験希望の方は事前にご予約ください。敷地内に牧場があり、子牛やヤギ、ウサギ、犬たちとの触れ合いや、餌やり、親牛の乳搾り(手搾り)などの牧場体験ができます。バター作り体験も行っていますよ。ログハウスの喫茶コーナーでは濃厚アイスやヨーグルトケーキ、ソフトクリームなど豊富なメニューが揃っています。
JRかみのやま温泉駅から車で20分のところにあるので、かみのやま温泉駅を訪れた際にはぜひお立ち寄りください。子供から大人まで楽しく遊べる観光スポットです。
「ウッディファーム&ワイナリー」は、自社畑で育てたブドウだけでワインを作るドメーヌワイナリー。テロワールに恵まれたワインブドウ栽培の適地、蔵王山麓かみのやまで地味豊かなワイン作りを目指しています。
原料となるブドウは、ワイナリーが始まった時から、全量「山形県かみのやま市」内の自社畑で生産しています。山形の伝統的な栽培技術と独自の棚仕立て栽培で一つひとつの果実を大切に育てる栽培に取り組んでいます。さくらんぼ、西洋梨などの販売も行っています。
エコスタイルに取り組むワイナリーを目指しています。ワインづくりと管理に必要な電力を抑え、できるだけ再生可能エネルギーで まかなうシステムの導入をしているそうです。園地内ショップでは、自社畑のブドウでつくったワインをはじめ、園地内食品工房でつくったドライフルーツ・ジャム、自園の果物のジュースなどを販売しています。
テイスティング・ワイナリーの見学は予約が必要です。10名以上は団体となり、電話による予約が必要です。詳細はお問い合わせください。
上山城は別名月岡城とも呼ばれています。1535年に上山の地を奪還した上山義房の子である高楯城主・武衛義忠が築城しました。戦国時代には最上氏の最南端の城塞であり、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となりました。城主を務める氏族がめまぐるしく変わり、土岐氏が城主だった頃には近世城郭として整備され「羽州の名城」と呼ばれました。月岡・天神森にそびえる壮麗な城郭は奥羽三名城のひとつに数えられます。
元禄五年(1692)土岐氏の転封と共に、幕府により取り壊され、現在は堀跡や石垣が当時の名残をとどめています。
現在は郷土資料館として復元されています。平成24年に開館30周年を迎え、一階展示室を「上山の四季と歴史・文化」と題して改修し、見ごたえのある展示室となっています。天守閣からは、蔵王連峰や温泉街の風情を残す市街地の家並みを望むことができます。館内は、観光ボランティアガイドが案内してくれます。
城内にはカフェ、お土産処などもあります。また、随時、イベントや講座が開かれているので機会があったら参加してください。城の周囲は桜の名所として知られています。
江戸時代、上山城の北西には多くの武家屋敷が立ち並んでいました。今も通りには4軒の武家屋敷が残り、藩政時代の面影をとどめています。これらの武家屋敷は、300年以上前に建てられたものと言われていて、武士の生活を忍ばせる貴重な遺産となっています。
4軒の武家屋敷のうち、森本家と山田家は個人所有のため、軒先のみ見学することができます。また、三輪家は有償で建物内部を見学でき、当時の貴重な資料などを見ることができます。旧曽我部家は無償で開放されていて、庭先と建物内部を自由に見学できます。
森本家は石垣に囲まれた築約200年の曲り屋の中門作りで、10年ほど前まで実際に住居として使われていました。庭には池があり、西山から引いてきた堰により、鯉なども泳いでいます。催事には屋敷を公開しお雛祭りや抹茶のサービスや津軽三味線の演奏会もあります。
三輪家は石垣と黒板塀に囲まれた築約200年の曲り屋の中門作りで、有償で建物内部を見学できます。日本庭園はきれいに整備されていて一見の価値があります。旧曽我部家、山田家も築200年の歴史を持つ家屋です。
山形県上山市にあるかみのやま温泉は以前、鶴脛の湯と呼ばれていました。これは長禄2年(1458年)に旅の僧侶・月秀が傷ついた鶴が傷を癒し飛んで行く様子を見て温泉が湧き出る場所を発見したと伝えられているからです。 下大湯公衆浴場は江戸時代初期(1624年)に湯町から移設されましたが、上山温泉の市内7か所ある共同浴場で一番古いものです。その昔には、沢庵禅師も温泉を楽しんだと言われています。
下大湯共同浴場は、かみのやま温泉のシンボル的存在で、昔ながらのレトロな雰囲気を保っています。
現在ある建物は昭和30年前後に建てられたもの。現在ではすっかり見ることが少なくなった、「番台」があるレトロな入浴施設です。2階には畳敷きの大広間があり、休憩所として利用することができます。下大湯共同浴場は、大きな浴槽と石畳の洗い場が特徴的です。洗髪するには、洗髪料金が加算されます。温泉は熱めで、ゆっくりと浸かっていられないかもしれません。
このほかにもかみやま温泉は公衆浴場が全部で7つあり、どれもレトロ感たっぷり。入浴料はなんとすべて150円となっていて、地元の人と温泉を楽しめます。
「かみのやま温泉」には、個性豊かな足湯が市街地に4つ、葉山地区に1つあります。上山城や蔵王連峰の山並みを眺めながら、散策の疲れを癒すことができます。どの足湯も無料。朝6時~夜10時まで利用することができます。城下町散歩や、自然散策におでかけの際は、タオル片手に足湯めぐりもお楽しみください。
その中のひとつ、新湯の足湯は新湯温泉にあり、宿泊客や地元の人々でにぎわっています。またかみのやま温泉葉山地区にある足湯「葉山温泉の足湯」は高台にあり、蔵王連峰を一望することができます。
「湯町の足湯」は、かみのやま温泉発祥の地にあります。この地に湧く湯に鶴が浸かって傷を癒やしたのが温泉の発祥と言われています。近くに「鶴の休み石」があります。
上山城にも足湯があります。足湯に入りながら、上山の市内や蔵王連峰が一望できます。春には桜を眺めながら足湯を楽しめますよ。また、前川の足湯はJRかみのやま温泉駅のすぐそばにあり、帰りの電車を待つ間に足湯を楽しむこともできます。そのほかの足湯スポットも観光とともに楽しんでくださいね!
花咲山展望台は湯町、新湯、葉山と大きく3地区に分かれています。中でも葉山地区は、蔵王連邦を正面に望む丘陵地帯に旅館が建ち並び、温泉情緒の際立つエリアです。その葉山温泉のすぐ裏手にある花咲山の中腹に花咲山展望台があります。ここから上山市街地はもちろん山形市、蔵王連峰など大パノラマを見ることができ、人気の観光スポッとになっています。
花咲山展望台は夜景スポットとしても人気です。標高319mと高さがあり、ここから温泉街を一望することができます。ただし、展望台へはところどころ未舗装の細い山道を上る必要があるため、夜、車で訪れる場合は注意が必要です。
「恋人の聖地」に認定されていて、「幸せの鐘」が設置されています。こだまが返ってくる「ヤッホーポイント」があり、若い人を中心に人気を集めています。「幸せの鐘」のそばには大きなハート型の石があり、鉄柵にはカップルの名前の入った南京錠がたくさんかかっています。
一年を通じて素晴らしい風景を眺めることができるスポットです。桜の季節はもちろんのこと、冬景色も風情があります。かみやま温泉を訪れた際には、ぜひこの花咲山展望台にも行ってみてください。
クアオルトとは自然療法のことを意味します。上山では、日本型クアオルトを目指し、温泉や自然の地形や気候を活用した「クアオルト健康ウォーキング」が行われています。「楽しみながら健康になる」ウォーキングをぜひ、楽しんでみてください。
クアオルトはヨーロッパ発祥の健康法です。自然療法がさかんなドイツでは、医療保険の対象にもなっているそうです。上山には日本で唯一ドイツのミュンヘン大学が認定した気候性地形両方の専門コースがあり、人気を呼んでいます。
ウォーキングコースは、里山コースと準高地コースの2つがあります。里山コースは5つあり、所要時間は1時間半~2時間半。体力や興味に合わせて選ぶことができます。木漏れ日が心地よい林の中で、森林浴を満喫できる 三好山・中腹コース、岩海や亜高山性の植物が楽しめる本格登山コース、恋人の聖地にも認定されている「花咲山展望台」を通るコースなどがあります。
準高地コースは標高1000m以上のところにあるコースで、蔵王高原坊平コース、お清水・樹氷平コースなど名所を巡る本格的ウォーキングコースです。
かみのやま温泉では、、ひな祭りやホタル祭り、ワラをかぶって踊る年中行事・加勢鳥(かせどり)などイベントも多く行われています。イベントに合せて訪れるのも楽しいですね!
いろいろな土地の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いします!
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