- 住所:
- Idlib Governorate and Aleppo Governorate,Syria
- アクセス:
- アレッポ中心部から車で北西へ約1時間
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最近、海外ニュースのトップに登場することが多くなったシリア・アラブ共和国。ヨーロッパとアジアとアフリカの間に位置することから、貿易だけでなく国内外や宗教間の争いの中心地と言えるでしょう。だからこそ世界の歴史でも重要な文化・遺跡を残してきたこの国シリア・アラブ共和国の見どころを北から紹介しましょう! ※2017年01月04日現在、外務省レベル4退避勧告
北部に位置するイドリブ県とアレッポ県の間にある世界遺産。2011年に登録されましたが、2013年に危機遺産リストにも加わりました。8つの公園の中に保存。紀元1世紀から7世紀に造られた、多神教の寺院、教会、住居、浴槽、貯水槽などが残され、当時の暮らしぶりを現代に伝えています。
1986年に登録されたアレッポにある世界遺産。紀元前20世紀にあったヤムハド王国の首都でもありました。内乱で街の建物が焼失し、2013年には危機遺産にもリストアップ。アレッポの大モスクなどとともにシェラトン・アレッポも有名になりました。
クラック・デ・シュヴァリエとは「騎士の砦」という意味で、カラット・サラーフ・アッディーンは「サラディンの要塞」という意味です。二つとも十字軍時代の貴重な本拠地としてだけでなく、中世中頃の建築などを伝える資料として世界遺産に登録されました。危機遺産にも追加されています。
世界最大であり、直径20mの水車であるアル・ムハマディーアをはじめ、全部で12台の水車が現存。もともとは、農業用水をオロンテス川から用水路へ汲み上げ、畑へ供給していました。現在では、観光のために使われているのが主な役割です。
ホムスにあるアイユーブ朝時代に造られたイスラム教寺院。現在の外観になったのは、20世紀初めごろ、オスマン帝国時代に改築されてからです。紀元7世紀軍事司令官だったハーリド・イブン=アル=ワリードの墓があることで知られています。
ローマ帝国に支配されていた時代を現代に伝える世界遺産でもあり、危機遺産でもあります。紀元1~2世紀に建てられたと言われているベル神殿、そこからスタートする列柱道路、ディオクレティアヌス城砦とファフルッディーン城の景観など、それぞれの遺跡と雄大な天空との競演は訪れる人々を魅了してきました。
首都ダマスクスにある世界遺産に登録された旧市街地。ウマイヤド・モスクはイスラム教四大聖地の一つ。その他、パウロが回心した聖アナニア教会、英雄の眠るサラディン廟、トルコ様式で知られるアゼム宮殿など名所がたくさんあります。どちらかというとイスラム教系建築物が多いですが、キリスト教系も見られるのは東西文化の中心地だった証拠でしょう。危機遺産にも追加されました。
優れた音響設備と評価されるローマ劇場、ローマ浴場、大聖堂跡、城塞などが多く残る世界遺産。史実では、イスラムとビザンティン帝国で起こったボスラの戦いで知られています。そのため、ローマ様式、ビザンティン様式、イスラム様式の建造物が混在している貴重な遺跡としても有名です。シリア騒乱のため、危機遺産リストにも名を連ねています。
いかがでしたか?長い年月をかけて残されてきた美しく雄大な遺跡がシリア・アラブを見守ってくれているようですね。外務省の危険情報では全域にレベル4の退避勧告が出ていますが、いつか訪問しやすくなるのを願うばかりです。
東京中の道路を歩いて制覇することと東京中の駅すべてで下車するのが夢。趣味は、ハイキング、スイミング、ウォーキングなど。いつか行ってみたい国はチャドです。TapTripを通して、日本や世界中のおもしろい場所を読者の方々に伝えていきたいと思います。
狭い路地が迷路のように入り組むダマスカス旧市街。ここは数千年の歴史の中でイスラム教とキリスト教が共存してきた文化の交差点です。人々を惹きつけてやまない世界最古の都市ダマスカスの魅力を余すところなくご紹介していきます!
シリアの砂漠の中にたたずむ、「世界一美しい廃虚」とうたわれるパルミラ遺跡。繁栄を極めながらも、ひとりの美しい女王とともに滅んだ都市です。まるで永遠に美しいものはこの世にないということを象徴しているような、哀しい遺跡を訪ねてみましょう。
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