アフリカのマリ共和国を観光旅行するなら世界遺産めぐり!考古学や人類学の宝庫へ
9066views- 住所:
- Bandiagara, Mopti, Mali
- ユネスコの世界複合遺産(1989年登録)
- アクセス:
- モプティよりツアー又はガイドを雇うのが一般的
views
0
西アフリカのマリ共和国をご存知ですか? 神話の世界に生きるドゴン族、「青の民」と称される砂漠の民トゥアレグ族、かつて黄金で栄えた帝国の遺跡など、実は見どころ満載! 王国の歴史や民族の伝統文化を肌で感じるマリの魅力をお伝えします。
高さ500m、長さが150kmにも及ぶバンディアガラの断崖!乾いた大地の土色の世界がどこまでも広がります。
巨大な崖に張り付くように形成されたドゴン族の集落は圧巻!
この隔絶された地で、ドゴン族は独自の神話体系を生み出し、その宇宙観、世界観に基づいて生活を営んできました。観光客の流入により生活に変化が見られるとも言われていますが、今なお伝統的な生活様式を垣間見ることができます。
ドゴン族には割礼の風習があり、昔は全てのドゴン族の子供達が、一年に一度ソンゴとよばれる村に集まりました。割礼を終えた人々が描いた岩絵が、ソンゴ村の名所となっています。描かれた岩絵の色にはそれぞれ意味があり、赤は割礼の時流れた血、白は子供の無垢な心、黒はドゴン族を表しているそうです。
出典:http://www.saiyu.co.jp/newspaper/tc_report/africa/201008ML01/index.html
ドゴン族と言えば仮面!色鮮やかな衣装と仮面が目に焼き付きます。
ドゴンは神話と宇宙観と仮面のダンスでよく知られていますが、ドゴンの人々は、葬送儀礼で行われる仮面ダンスや、60年ごとに行われる「シギの祭り」、12年に一度祖先の霊をまつるダマ・セレモニーで祖先から伝わるスケールの大きな宇宙観や神話を再現。
トンブクトゥは、マリ帝国の時代からソンガイ帝国が衰退するまで、塩と金の交易の拠点として莫大な富を築き、「黄金の都」として知られていました。
宗教都市や学問都市としても発展し、大学や100を超えるイスラム学校が建てられたそうです。
泥造りのジンガリベリ・モスク。マリの泥のモスクは、乾燥による損傷を防ぐため、年に一度上塗りが必要。そのための足場として、杭が設けられているのが特徴です。
当時大学として使われてたサンコレ・モスク。「学問の都」として、約25,000人もの学生がトンブクトゥに集まったのだそうです。
トンブクトゥは、もともとは砂漠の民であるトゥアレグ族の野営地だったものが、交易都市として発展したもの。町の中や近郊の砂漠では、「青の民」、「青衣の人」との別名を持つトゥアレグ族の姿を目にすることができます。
従来は身分によって衣服の色が決められていましたが、今ではその区別が薄れてきているようです。
サハラの交易都市ジェンネ。トンブクトゥとはニジェール川でつながり、「双子の姉妹」と呼ばれて栄えていました。
ジェンネを象徴する泥造りの大モスク。これだけ大きいと年に一度の塗り直しも大変ですね。
大モスクの前で週1回催される月曜市。いつもは静かなモスクの前も、月曜になるとかつての賑わいを感じさせます。
泥でできたピラミッド状の建造物。ソンガイ帝国(15~16世紀)の皇帝であるアスキア・ムハンマドの墓地と考えられているそうです。
足場のための杭がまるでハリネズミのようですね。
ガオ近郊のニジェール川のほとり。砂漠とニジェール川が織り成す風景が幻想的。
いかがでしたか。
マリは考古学や人類学の宝庫!
青と乾いた大地の美しいコントラストの中に、栄枯盛衰を感じてみてはいかがでしょうか。
残念ながら現時点での渡航は現実的ではありませんが、情勢が落ち着いたらぜひ訪れたい場所ですね。
※2015年12月現在、世界遺産地域を含むマリ共和国の国土の大半で、外務省より退避勧告が発令されています。