福島の水族館「アクアマリンふくしま」！全滅から復活した奇跡の水族館に行こう

アクアマリンふくしまでは「食育」に力を入れています。食育とは「食」に関する知識を身につけ、健全な食生活を実践できる人間を育てることです。"命をいただく尊さ"を釣り堀などを使って、わかりやすく伝えています。

釣った魚は新鮮なうちに炭火焼きに。今まで生きていた魚が自分の血となり肉となる事実に、「食べ物である前に生き物である」と言うメッセージが伝わります。

大水槽の前に寿司屋があるのも食育の一環です。館長には以前から構想があったものの、採算性の面で誘致に困難を極めていましたが、近隣に開店した「美食ホテル」の社長の協力を受け、2013年9月21日にオープンしました。

アクアマリンふくしまではイルカなどのショーを行わず、本来の生態を見せる展示に力を入れています。エトピリカやウミガラスがペンギンさながらに水中深く潜る姿に驚かされます。

小さな魚は無数で群れを作って、自分たちを大きく見せることがあります。キンメモドキが黄色い体を寄せ集めて編隊を作り、縦や横に広がって形を変える姿はいつまで眺めていても飽きません。「生き物本来の行動が、一番感動的である」そんなメッセージが伝わります。

アクアマリンふくしまではシーラカンスの研究に力を入れています。シーラカンスの標本を見られるのは、沼津港深海水族館とアクアマリンふくしまだけ。生きた化石が海底を泳ぐ貴重な映像をご覧ください。

ユーラシアカワウソは2012年、絶滅種に指定されたニホンカワウソの亜種です。日本中に広く分布していましたが、1979年6月に高知県須崎市の新荘川で目撃されてからは生息が確認されていません。「失った命は二度とは戻らない」愛らしい姿からは、そんなメッセージが伝わります。

水族館好きはバックヤードツアーに参加してみましょう。所要時間30分、予約なし、人数が揃い次第出発、しかも無料と言う気軽さ。ボランティアさんの説明を聞きながら、機械室、実験室、調餌室など、普段は立ち入れない場所を見ることができます。

チョウザメの水槽を見下ろしたり、魚の運搬方法の説明を聞いたり、ろ過装置を見たり、ホルマリン保存された生物を見たり。飽きることがありません。定員は8名、受付は15時30分までですので、ご注意ください。

アクアマリンふくしまの名称は公募で選ばれました。単なるアクアリウムではなく、「海洋科学館」や「環境水族館」として位置づけられていることから、アクアリウム＋アクアマリンミュージアム=「アクアマリンふくしま」とネーミングされました。いわきに来た際は、お立ち寄りください。