- 住所:
- Palmyra, Syria
- アクセス:
- ダマスカスからバスで約3時間、もしくはタドムル空港から車で約10分
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シリアの砂漠の中にたたずむ、「世界一美しい廃虚」とうたわれるパルミラ遺跡。繁栄を極めながらも、ひとりの美しい女王とともに滅んだ都市です。まるで永遠に美しいものはこの世にないということを象徴しているような、哀しい遺跡を訪ねてみましょう。
シリア砂漠の中央に位置し、シルクロードの中継交易都市として発展した隊商都市パルミラ。その起源は古く、旧約聖書でも「タドモル」という名で登場し、イスラエル王ソロモンが建てたとされています。
シルクロードの中継地となったのは、紀元前1世紀ごろのこと。ローマ帝国対パルティア帝国、およびササン朝ペルシャ帝国との抗争では、ローマ帝国側につき、急速な発展を遂げました。
そんな中、パルミラが栄華を極めた時代に君臨した女王ゼノビアは、273年にローマに反逆します。そのためパルミラは当時のローマ皇帝アウレリアヌスによって滅ぼされてしまいます。
栄光と悲劇のヒロインとともに滅亡した都市は、「世界一美しい廃虚」として今の時代にいくつかの遺構を残しました。
パルミラでももっとも目を引く建造物のひとつ、バアル大神殿の本殿です。巨大なコリント様式の建築物で、保存状態も良好。手前にゴロゴロと転がるのは、神殿に存在していた柱でしょうか。時の流れを感じますね。
列柱道路という、柱に挟まれるようにのびる道。神殿から始まり、奥の四面門まで通じています。柱には華麗な彫刻がほどこされているのだそう。
こちらが四面門。4つの基壇にそれぞれ4本ずつの柱が建っています。大部分は復元ですが、1本のみ当時のままの柱があるのだとか。
列柱道路から見た、四面門です。往時はこのメインストリートを、たくさんの人々が行きかっていたのでしょうか。
横軸のメインストリートである、ディオクレティアヌス城砦。奥の小高い丘に見えるのは、13世紀創建で17世紀に拡張されたファフルッディーン城です。
パルミラのローマ劇場の入口部分です。ローマ劇場とは、古代ローマ時代に造られた半円型の形状を持つ劇場で、ローマ帝国の領土のあちらこちらに建造されています。こちらもやはり何本も並ぶ柱が美しいですね。
こちらはルーヴル美術館 に所蔵されている、1世紀ごろに彫られたというパルミラの神々と言われる3神です。中央が最高神バアルシャメン、向かって左が月の神アグリボル、右がマラクベル。非常に精緻で、高い彫刻技術が見て取れますね。
「ディオクレティアヌスの浴槽」と呼ばれる穴。浴槽にも緻密な彫刻が彫られています。
粒の小さな砂は、遺跡の歴史の古さを象徴しているかのようです。建造物を構成していた石材が、長い年月風化にさらされ、このようなさらさらの砂と化してしまったのでしょうか…。諸行無常を感じる光景です。
クレオパトラに匹敵するほどの美女と称される女王ゼノビアとともに、栄光の末滅亡したパルミラ。その美しい廃虚は1980年に世界遺産にも登録されました。栄華を誇った都市のはかない夢の跡を、1度訪れてみてはいかがでしょうか。
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆
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