トルコ・ギョレメの隠れ教会を観に行こう!サクル教会への行き方ガイド

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ギョレメにはたくさんの教会跡がありますが、隠れ教会と呼ばれ見つけるのすら困難な教会があります。 教会がある丘の上まで登ったものの、見つけられずに戻ってくる人がほとんどです。 上からの景色がいいので、教会を見つけられなくても損はありませんが、せっかくなので見つけて帰りましょう。

サクル教会とは

入口は人目につかない場所に掘られていて、ゼミ渓谷が見下ろせる場所にあります。

名前の由来

岩の中に掘られた教会の入口が崩落し、1957年まで発見されなかったため、サクル教会(隠された教会、Saklı Kilise)の名前が付けられました。
本当の名前は、アヤ・ジョンズ(Aya Jones)教会だそうです。

教会の特徴

長方形の部屋には2本の柱と3つのアーチがあり、それで部屋を2つに仕切っています。

アプスと呼ばれる半円形の壁は3つあります。

そのうち2つは崩れて1つになっています。

平天井は十字架と幾何学模様が描かれています。
この2つの十字架は初期教会で見られる飾りの多いタイプのものです。

もう1つは飾りつけが消えてしまっています。

フレスコ画はまず壁に漆喰(しっくい)を塗ってから描きますが、この教会の絵は岩の表面にそのまま描かれています。
教会の周辺で見つかった塗料のついた布の切れ端から、この教会の絵は筆ではなく布を使って描かれたということです。

教会はメソポタミアの教会の建築様式と似ているため、11世紀のものであると考えられています。

上からの景色は

道路の車が小さく見えます。

朝早く来れば、気球を眺めることができます。

教会の見つけ方

ギョレメ博物館からギョレメの町へ行く途中、およそ300mのところに“Saklı Kilise”(隠れ教会)の看板があります。

道順

陶器屋さんの横の坂を上ります。ここから300mほどです。

道に沿って歩きます。

丘の上を目指して坂を上ります。

丘の上に到着です。

教会を見つけるコツ

道なりに奥へ歩きます。そのときに右下を見ながら歩いてください。

階段があります。

ここを下りると教会入口です。

運よく鍵を持ったおじさんがいれば開けてもらえます。いなければ柵の外から見てください。

階段の向こう側には洞窟部屋があります。

天井が低いので気を付けてくださいね。

サクル教会
住所:
Göreme/Turkey
運がよければ鍵を持った管理人さんがいます。

最後に

いかがでしたか?
教会付近に看板も目印も何もないので、誰かに教えてもらわないと見つけにくいです。
オリエンテーション感覚で探してみてください。
夏日中は暑くて喉が渇くので、水を持参することをお勧めします。

miki

トルコのカッパドキアで7人の子供たちと生活しています。

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