異国情緒溢れる青森・弘前市の洋館を巡る旅

弘前市出身の藤田謙一氏が、大正8年に別邸として、東京から庭師を招いて造らせたそうです。敷地総面積は約6,600坪もあり、東北地方では岩手県にある、毛越寺庭園に次ぐ広さを誇っているそう。

岩木山を眺望できる高台部と、池や滝を流れる池泉回遊式で作られる低地部で構成されていて、大正浪漫溢れる雰囲気が、訪れる人達の癒やしとなっています。

洋館内には大正浪漫喫茶室があって、5種類ものアップルパイを食べ比べできるのも魅力の一つ。720円で好きなスイーツとのドリンクセットが人気です。内観を見学しながら、地元の美味しいスイーツに癒やされてくださいね。

明治39年に日露戦勝記念として建設された図書館。昭和6年まで利用されていたんだそう。木造3階建てで、八角形の双塔を持つルネッサンス様式を基調としながら、所々に和風様式を取り込んでいます。

1階に当時の資料を数多く展示していて、2階には地方出版物や、ビデオによる文学碑めぐりなど見どころが満載。県重宝にも指定されているので、アンティーク好きにはたまらない建物ですよ。

イギリス国教会の伝統を引き継ぎ、大正10年に建築されたプロテスタント系教会です。外観はレンガ造り、内部は青森ヒバをふんだんに使った、とても趣きのある教会。窓の装飾はクローバーになっていて、三位一体を表しているんだそう。

光が入ると白いうち壁が輝き、なんとも言えない空間が広がります。ここは約120年前から使用されているリードオルガンがあり、ミサになると素敵な音色が教会中に響き渡り、一度はきいてみたいですよね。

中に入ると一番に目に入るのは、なんとふすま！和と洋が混合しているのも見どころの一つですよ。

明治19年、学院に派遣された婦人宣教師用の宿舎として建立。当時は市街地中央にあったそうですが、昭和35年に学院移転の際、今の場所に移築されたんだそう。

木造2階建て、六角形の出っ張り部分と赤い屋根が印象的。アンティーク調の内装が素敵ですよ。1階が食堂や集会室、2階が寝室として利用されていたんだそう。今は学院法人本部の資料感として開放しているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

東奥義塾は、明治5年に県内で初めて開校した私学校。ここは同校に招かれた外人宣教師のために、明治34年に建築されたそうです。館内には古い家具や調度品が数多く残っていて、当時の生活をそのまま表現しています。屋内に飾られているブランコも見どころの一つ。

外庭には、実在した洋館の10分の1模型が14棟再現されています。現在は解体されてしまった建築物もあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。暗くなると照明も灯るので、なかなか見応えがありますよ。1階のカフェで休憩をしながら、外を眺めてみるのも楽しいかも。

明治12年に県内で最初に設立された国立銀行。全国では59番目ということもあり、旧第五十九銀行本店本館とも呼ばれています。現在の場所に移されたのは明治37年で、太宰治の生家『斜陽館』なども手がけた堀江佐吉しが設計したんだそう。国の重要文化財としても認定されています。

ルネッサンス風の洋風建築で、シンメトリー調(左右均等)に設計されているのも見どころの一つです。館内の金唐革紙(きんからかわかみ)という、今ではなかなか見ることができない、天井を会議室で見ることができるので、ぜひ上から下まで見て下さいね。

いかがでしたか。異国情緒溢れる弘前市、一度は足を運んでみてください。場所によっては、ライトアップされる洋館があったり、雪化粧をまとった風景など、何度見ても飽きることがないと思いますよ。