かつて「東洋のパリ」「魔都」といわれた上海の外灘租界建築をゆっくり鑑賞してみよう
15807views- 住所:
- 上海市中山東一路3号 外灘3号
- 電話番号:
- (021) 6323 3355(代)
- アクセス:
- 地下鉄2,10号線「南京東路」駅2号出口徒歩約15分
- 休日:
- 無
- 営業時間は各店舗によって異なる
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中国の上海市外灘(ワイタン)地区には、かつて租界と呼ばれる外国人居留地がありました。租界内は欧米の文化の影響を受け、当時東洋一の栄華を誇り「東洋のパリ」や「魔都」とも形容されていました。その当時の最先端ともいえる外灘地区の歴史的建築物をご紹介します。
1842年、アヘン戦争に敗北した中国(当時の清朝)がイギリスと「南京条約」を締結、それまで小さな港町にすぎなかった上海が海外向けの貿易拠点となります。イギリスの要望で貿易に従事する人たちのための居留地が設けられ、その後アメリカやフランスなどの居留地(租界)も誕生、以降上海は急速に発展していきました。
欧米各国の金融機関や会社が次々と上海に進出、街の中にはヨーロッパ建築の建物が建ち並び、街路灯が灯され、インフラ整備が整った近代都市へと変貌していきます。数多くの娯楽施設ができ、華やかでありながらもどこか退廃的なムードが漂っていました。
しかし、太平洋戦争が勃発。1949年に中華人民共和国が成立後、約100年にわたる租界は終焉を迎えました。
その当時の権威の象徴でもあった建物は、現在保存建築物として保護されています。
今回はその中から3つの建築物をご紹介しましょう。
左から2つ目が1916年に建てられた外灘3号。当時の名称は「ユニオン・アシュアランス・カンパニービル」。
当時の最先端、アールデコ様式を取り入れた建築様式で5階までがユニオン・アシュアランス・カンパニーが使用、6階より上はマンションだったそうです。
2004年にリニューアルされ、レストランや高級ブランド、ギャラリーが入り、今や上海セレブが集まる複合ビルとなりました。7階は夜になるとテラス席から上海の街並みが広がってムード満点!ここは「上海で最もプロポーズに成功する」といわれているのだとか。
左から2番目、1925年に当時日本大楼と呼ばれていた日清汽船の上海支店だったビル。外灘3号とは道を挟んだ隣に位置しています。こちらは日本の近代西洋方式といわれる建築様式です。
以前は銀行が入居していましたが、現在はレストランが多く入居しており、中華料理や多国籍料理を味わえます。7階のレストランは夜景のビューポイントで食事とともに目の前の黄浦江、さらにその先の浦東の高層ビル群の眺めを楽しめます。
1897年に建てられた中国人による初の銀行「中国通商銀行」の本店。それ以前はイギリスのラッセル商会所有のビルで、外灘地区では最も古く高さも低い建物ですが、ヨーロッパのお城のような外観で尖った屋根が特徴。
ゴシック様式の建物は竣工当時は赤レンガでしたが、2006年にリノベーションによって現在は白く塗られました。中に入ると上層部までの吹き抜けに豪華なシャンデリアが飾られています。
外灘租界の建築物を3つご紹介しました。ここは全長約1kmほどで、黄浦江沿いには遊歩道も整備され、散策に訪れる人も多いエリア。建築物のほとんどがリノベーションによって新しく生まれ変わり、複合商業施設やホテルとして活用されています。
夜にはライトアップされ、ロマンチックな雰囲気が広がっています。黄浦江ではクルーズ船があって、対岸の浦東地区の近未来的な建物と外灘との新旧の街並みの対比も楽しめる場所。ここはぜひ昼と夜の両方訪れるのがおすすめですよ!
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆