ボスニアヘルツェゴビナ世界遺産特集!深い歴史が刻まれた国で人生観が変わる旅を

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東ヨーロッパのバルカン半島の北西にある国ボスニアヘルツェゴビナ。ローマ帝国、ボスニア王国、オスマン帝国、オーストリアなど、さまざまな国に統治され1992年に独立しました。戦争や様々な事件の舞台となったボスニアヘルツェゴビナの歴史を感じることができる世界遺産をご紹介します。

ボスニアヘルツェゴビナの基本情報

ボスニアの人口は約380万人。国土面積は約51,000平方キロメートル。人口は静岡県と同程度であり、国土面積は北海道の約3分の2です。
こうみると小さい国ではありますが、大国に統治されていたことにより多様な文化、民族、宗教が存在します。

ボスニアは東ヨーロッパのバルカン半島の北西にあります。この位置関係が歴史上、列国の統治下となる原因と言えます。

①モスタル旧市街の古い橋の地区

出典: gahag.net

この特徴的な形をしたネレトヴァ川に掛かる橋は、スタリ・モストといいます。この橋は優れた建築物であるだけでなく多文化、他民族の共存を象徴しており、この橋を中心に地区全体が世界遺産となっています。

近くで見るといたるところがボロボロになっています。これは民族同士の紛争により、地区一帯がクロアチア系民兵に攻撃されたためです。

その際にスタリ・モストも標的となり、一度破壊され復旧されています。町のいたるところにDON´T FORGETの文字があります。

多くの歴史ある建物を見ることができ、とても魅了的な町です。ただ、そこには銃弾の跡、爆弾により破壊された道を確認することができ、悲惨な負の歴史をとてもリアルに感じさせます。

スタリ・モスト(Stari Most Old Bridge)
住所:
Old Town on the Neretva, Mostar
アクセス:
サラエボから電車で2時間半
定休日:
なし
電話番号:
+387 36355090

②ヴィシェグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋

この自然豊かな町に架かる橋は、16世紀かつて栄華を極めたオスマン帝国の時代に建設されました。

橋自体が世界遺産に登録されており、名前の由来は橋の建築を命じた当時の大宰相の名が由来となっています。ソコルル・メフメト・パシャ橋は、当時の建築技術がいかに高かったかを表しています。

橋の架かっている川はドリナ川です。自然や街並みはとても美しく心が和む景観です。
しかしこの橋は2度の世界大戦、さらに紛争中にはヴィシェグラードの虐殺という痛ましい事件の舞台になったところでもあります。

ソコルル・メフメト・パシャ橋(Mehmed Pasa Sokolovic Bridge in Visegrad )
住所:
Palih boraca、Višegrad 73240
アクセス:
東サラエボからバスで3時間。
定休日:
なし

いかがでしたか?
多様な文化による魅力的な建築物、美しい自然、そして負の歴史を実際に目で見て肌で感じることにより何かしら心に響くものがあると思います。一度だけでも是非体験してみてはいかがでしょうか?

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