- 原始村の正面、および国道139号線沿い「小菅の湯源泉タンク」から150mほど上のバス停脇に主コースの登り口があります。(主コースには東屋やベンチなどの休憩ポイントもあり)
東京から2時間のところにある知る人ぞ知るパワースポットで過ごした3日間の体験記。あなたも出掛けてみませんか。山あいにあるこの小さな村では、美しい自然と温かい人々が待っています。
東京都と神奈川県の境を流れ、東京湾に注ぎ込む多摩川。流域の人口は約425万人ともいわれ、首都圏に暮らす人々にとって大事な水源となっています。この一級河川の源流にあるのが、山梨県小菅村(こすげむら)です。
まずは、新宿から特急でたった1時間の大月駅へ向かいます。そこからは小菅村行きのバスを利用することができます。2014年に松姫トンネルが開通し、村までの距離が一気に縮まりました。
また運がよければ臨時列車に乗車できるかもしれません。
小菅村では村内を流れる川のきれいな水を生かし、わさびやこんにゃくの栽培が盛んに行われています。また民間で初めてヤマメの養殖に成功した地域でもあり、ヤマメやイワナなどの養殖業に関しては先進地として卓越した技術を持っています。
小菅村周辺にはいくつかのトレッキングコースがありますが、お子さんがいる方やキツイ山歩きはちょっと…という方におすすめなのが、「三ツ子山コース」です。
こちらは地元幼稚園の遠足コースにもなっており、上り下り合わせて1時間程度と気軽に楽しめます。また山頂付近からの眺めは素晴らしく、村のほとんどの地区を見渡すことができます。
トレッキングだけでは物足りない!もっとアクティブに動き回りたい!という方は、こちらのフォレストアドベンチャーはいかがでしょうか。
フォレストアドベンチャーはフランス発の自然共生型アウトドアパーク。森をそのまま利用したアスレチック施設です。
ここでは「自分の安全は自分で守る」のが大原則。安全器具を身に着けたら、スタッフさんから説明を受けます。
実際に一人ずつ安全器具を使う練習も行い、パーク内のルールを覚えたらいよいよスタート!
パーク内ではさまざまなアクティビティをクリアしながら、木と木の間を移動していきます。
同じような施設は首都圏にもありますが、こちらの目玉は日本で唯一!森から飛び出し、畑を越えて里山を見下ろすジップスライド。スタート地点の高さは15m、距離は往復130m超えで迫力満点です。
かつて林業が盛んだった小菅村では、間伐を体験することができます。
「間伐」とは、木の成長に伴って込みすぎた森の立木の一部を間引くこと。森が込みすぎると枝葉が重なり合って木が育ちにくくなったり、日光が差し込まず下草が育たなくなったりするので、このような手入れが必要なのです。
小菅村では「源流のむら」としてきれいな水を守るため、森の管理にも力をいれています。
間伐では、まずどの木を倒すか、またどちら側に倒すか(木を倒す方向)を決めます。それを決めたら倒す木の根元に切り込みを入れ、木を押したりロープで引っ張ったりして木を倒します。
通常、このような作業はチェーンソーで行いますが、体験ではみんながのこぎりを使って頑張って切っていきます。のこぎりは引くときに切れるのであまり力を入れず、リズミカルに切っていくのがポイント!
森の中で思いっきり遊びつくした後は、パークのすぐ隣にある小菅の湯でひとやすみ。併設されている道の駅でおやつやおみやげを購入することもできます。お風呂上りにはソフトクリームがおすすめ!
ご紹介したトレッキングやフォレストアドベンチャーのほか、小菅村から車で15分ほど移動すれば、釣りや川遊び、キャンプやバーベキューを楽しむことができます。夜になれば満天の星空を眺め、朝になれば野鳥や動物の声で目が覚めます。東京からたった2時間の小菅村へ、みんなで出かけてみませんか。
これまでに国内45都道府県、海外延べ40ヵ国を訪問。自分が実際に体験したこと、感じたことを自分の文章と写真で表現していきます。記事を読んでくださった方に楽しんでいただいたり、何かの参考にしていただければ嬉しいです。