ニウエ基本情報 【気候・服装編】ポリネシアの中にある小さな熱帯の島国

緯度で言えば、南緯19度。ポリネシア諸島の中にあり、近くの島には、西にトンガやフィジーが、北にサモアがあります。アプローチの手段は、観光の場合、ニュージーランドからの飛行機のみです。

ニウエは長い間ニュージーランドの属領でしたが、1974年に内政自治権を得てニュージーランドと対等な自由連合国となりました。今では主権国家として約20ヶ国の国と外交関係があります。日本は2015年にニウエと国交を樹立しました。

ニウエ島の大きさは259平方キロメートル。日本の島で言うと、西表島の289平方キロメートルより一回り小さいくらいの大きさをイメージしてください。面積ばかりでなく総人口も2000人未満の小さな国です。首都は島の西側に位置する湾に面してるアロフィです。

気候は熱帯に分類されていて、南東貿易風の影響を受けています。南半球なので日本では冬にあたる12月から3月にかけては高温多湿の雨季。4月から11月は気温が低くて乾燥した季節になります。平均最高気温は2月が一番高く29度で、一番低い月は7、8月で25度です。

ニウエはサンゴ島で、世界の中でも最大級。サンゴは25度から30度くらいの熱帯の海でよく成長します。このことからも、ニウエが熱帯地方ということがわかりますね。

ディズニー映画「ファインディング　ニモ」で有名になったクマノミや、ストライプ模様がきれいなチョウチョウウオなど、カラフルで美しいコーラルフィッシュもたくさんいます。コーラルフィッシュは通称トロピカルフィッシュ（熱帯魚）とも呼ばれ、サンゴ礁に生息する魚たちです。

基本的に暖かいニウエですが、4月から8月の秋から冬には最低気温が11度から15度くらいになり、朝方に冷え込み、肌寒く感じることがあるようです。この季節に渡航する場合には長袖、長ズボンがあった方が安心でしょう。また、夏季の場合でも、岩場や洞窟探検する時には、長袖長ズボンを着用するとケガの防止になります。

青い海、青い空、立ち並ぶパームツリーという、いかにも南国リゾートチックな風景ですね。ニウエはサンゴ島ですが、島の周りは流れの急な岩場が多く、泳ぐのに適している海岸は少ないそうです。でも、安全なプールなどが作られているので、リゾート気分はしっかり満喫できますよ。

キラキラとオレンジ色に輝く、熱帯気候のオセアニア独特の味わいがある夕暮れの景色も魅力的ですよね。ヨットの船影やパームツリーの影があるといっそう南国らしさを感じさせてくれます。

ポリネシアらしいイベントなどもたくさんあり、南国情緒をたっぷりと堪能することができますよ。

美しいサンゴに彩られた海岸や、石灰岩の崖が織りなす奇岩の風景が印象的なニウエ。渡航手段が少ないため、なかなか訪れるのが難しい国ですが、だからこそ秘境めいたミステリアスな魅力があります。行く機会があれば、ぜひおすすめの南国リゾートですよ。