ウルグアイ基本情報 【治安・情勢編】

ウルグアイの治安はほかの南米諸国と比べて比較的よく、2017年10月現在、外務省の渡航関連情報で注意情報は出ていません。しかし、日本と比べると犯罪件数は非常に多く、日本と同じような感覚でいるとトラブルに巻きこまれる恐れがあります。

ウルグアイでは貧富の差が大きく、年々銃を使った犯罪が多くなってきています。また、青少年の軽犯罪に対する処罰が軽く、少年たちが犯罪を繰り返す傾向があります。ウルグアイを訪れる際には、十分に気をつけて行動しましょう。

犯罪が多く発生している地域は、首都モンテビデオ、カネロネス、マルドナドです。モンテビデオのセロでは昼夜を問わず、犯罪が発生しています。モンテビデオ市を一望できる「セロの丘」は観光スポットとして人気がありますが、危険な地域を通るためおすすめできません。市内の展望を楽しみたい場合は、Antel（電電公社）や県庁の展望施設がおすすめです。

モンテビデオの旧市街は昔ながらの街並みが残り、ショップも多く、観光名所の一つになっています。しかし、このエリアは観光客を狙ったスリやひったくりが多発しているので注意してください。昼間は華やかでも夜になると人通りが少なくなり、危険を感じることがあるでしょう。夜間の一人歩きや狭い路地へ入ることは控えてください。

また、モンテビデオにあるスラム街では強盗事件が起こったり、通行人が理由なく銃で撃たれる事件が起こったりしています。スラム街には立ち入らないようにしましょう。

ウルグアイのプンタ・デル・エステはリゾート地として有名で、欧米から多くの観光客が訪れます。しかし、シーズンになると旅行者を狙った強盗事件や暴行事件が起こっているので、注意してください。

派手な格好をしない、高価なものを持ち歩かないというのは旅の基本です。また、最近は携帯、カメラ、タブレットなどを狙ったスリや強盗も多く、街でこれらを見せないことが必要です。また、多額のお金を持ち歩かない、バッグはファスナー付きのものを使うなど注意してください。

ウルグアイではタクシーは比較的安心して利用できます。料金はメーター制なので、降りるときにメーターを確認してください。

バスではスリが多発しています。バスに乗る前に小銭を用意し、バスの中で財布を見せないようにしましょう。また、窓の外から手を伸ばしてバッグを奪うというケースもあります。路線バスの売り上げを狙った強盗もあるので、バスに乗るときには注意しましょう。

ウルグアイの人々は穏やかで善良な人が多く、人の物を盗むということは日常的なことではありません。しかし、治安は日本より悪いのは事実です。むやみに怖がる必要はありませんが、旅の基本を守って、トラブルに巻きこまれないようにしたいものですね。