「幸福のアラビア」と呼ばれたイエメンの気になるスポット10選

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コーヒー豆のモカやフランス詩人ランボーの家など、ちょっと身近に感じるスポットが実は勢ぞろいしているイエメン。周辺諸国と比べ近代化が進んでないからこそ歴史も残っているようです。そんなイエメンのおすすめスポットを紹介しますよ!

1.旧サナア市街地

レンガ色と白い漆喰がおりなす中世イエメンワールド

イエメンの首都サナアにある旧市街。世界文化遺産に登録されている。煉瓦と漆喰のコントラストが特徴の建物が連なる街並みはとても印象的だ。昼と夜との雰囲気の違いも楽しみたい。最近、サウジアラビア連合軍の空爆により一部破壊。

旧サナア市街地(Old City of Sana'a)
住所:
Old City,Sana'a,Yemen
アクセス:
サナア中心部から東へ車で約10分

2.ロック・パレス

岩と一体化したお城はサナアを見守る

サナアの北西約20kmに位置するワディダハールに建つ。イマームハミド・アル・ディンの夏の離宮。別名ダル・アル・ハジャルと呼ばれ、イエメンを代表する観光地の一つ。5階建てで、現在は内部が博物館として機能している。

ロック・パレス(Rock Palace,Dar Al Hajar)
住所:
Wadi Dhahr, Sanaa, Yemen
アクセス:
サナア中心部から車で北西へ約20分
料金:
500イエメンリアル

3.アルワ女王のモスク

女性らしいキュートな配色のモスク

首都サナアから南へ約200kmのジブラにある。11~12世紀、この地を治めていたアルワ女王が建てたモスクだ。赤と白のかわいらしい色合いが特徴。女性専用モスクの一つ。現在でもコーランの学校などとして使用されている。ジブラのランドマークともいえよう。

アルワ女王のモスク(Queen Arwa Mosque)
住所:
Ibb,Yemen
アクセス:
サナア中心部から車で南へ車で約3時間

4.アデンタンク

干ばつにも洪水にも活躍した万能ダムの遺構

統合以前、南イエメンの首都だったアデン。そこにある大規模な貯水池のこと。紀元1世紀にヒムヤル王国が造成を開始、17世紀に完成したとされる。さまざまな大きさの18個のダムが水路でつながっているのが残存。

アデンタンク(Tank of Aden,Tawila Tanks,Cisterns of Tawila)
住所:
Alsahareej, Aden, Yemen
アクセス:
アデン中心部から南東へ車で約10分

5.ランボーの家

フランス詩人ランボーの家はホテルとして活躍中

フランスの詩人、アルチュール・ランボーが放浪中立ち寄ったついでに移り住んだ町がアデン。そこで暮らしていた家は現在ホテルとして利用されている。ランボーはイエメンで武器やコーヒーの貿易にたずさわり、アデンとエチオピアのハラールを行き来していたとのこと。

ランボーの家(Maison Rinmbaud)
住所:
Aden,Yemen
ランボーが宿泊した部屋が空室の場合、有料で見学させてくれることもある。

アラビア半島における学問繁栄の中心地

6.古都ザビード

9世紀にムハンマド・イブン・ジヤードが町を創設し、ジヤード朝を建国したのがザビードのはじまり。1993年に世界文化遺産として登録されている。代表的なものにオスマン建築に影響を受けた大モスク、ザビード最古のモスクであるアル・アシャエル・モスクなど。周囲の近代化や地震などの被害の予想から危機遺産としても登録。

古都ザビード(Historic Town of Zabid)
住所:
Zabid,Hudaida,Yemen
アクセス:
サナアから車で南西へ約6時間

7.旧コーヒー商館

コーヒー豆のモカはここから広まった

山岳地帯で収穫されたコーヒー豆をイエメンの港モカからアラビア半島の商人たちが各地に運搬。それがやがてコーヒー豆の銘柄のひとつであるモカと呼ばれるようになった。当時コーヒー貿易で財を成した商人たちの館が港に残存しており、マニアックな観光地として知られている。

旧コーヒー商館(Old Mansions of Coffee Merchant)
住所:
Mocha,Taiz,Yemen
アクセス:
サナア中心部から南西へ車で約5時間半

8.シバームの旧城壁市街

砂漠のマンハッタンは町を守るための知恵

ハドラマウト王国首都だったシバーム。そこに泥煉瓦で造られた当時としては高層建物が500棟以上立ち並ぶ。その光景から砂漠のマンハッタン、最古の高層ビル群とも呼ばれてきた。世界文化遺産として登録されているだけでなく、洪水で地盤がゆるんだため危機遺産としても登録されている。

シバームの旧城壁市街(Old Walled City of Shibam)
住所:
Shibam,Hadramawt,Yemen
アクセス:
サナアから車で東へ約8時間

9.アルカフ宮殿

アルカフ財閥の宮殿からタリムを見下ろす

東南アジアにおいて観光業などで成功したアルカフ家の宮殿の一部が博物館として開放されている。ステンドクラスが美しいカマリヤ窓など、独特の装飾がほどこされた内装に注目したい。イエメンにおけるイスラム教中心地であるタリムにある。

アルカフ宮殿(Al Kaff Palace)
住所:
Tarim.Yemen
アクセス:
タリム中心地から西へ車で約5分

10.ソコトラ島

まさに不思議アイランド!インド洋に浮かぶ固有種の楽園

アラビア半島とアフリカ大陸の先に浮かぶ東西に長い楕円のような形の島。その赤い樹脂が止血剤、鎮痛剤として輸出された竜血樹、デザートローズとも呼ばれるボトルツリー、幸福のアラビアの由来となった乳香の木、エジプトハゲワシなどすべての生物が固有種と言ってもいいほど、珍しい生物の宝庫。自然遺産にも登録され、インド洋のガラパゴスとも呼ばれている。

ソコトラ島(Socotra Archipelago)
住所:
Socotra,Yemen
アクセス:
サヌア国際空港から数時間のフライトを経てハディボ空港に到着
おススメの時期:
10月~3月上旬

文化、自然ともに突出しているイエメンがますます気になる!

いかがでしたか?ソコトラ島など独特な自然環境を持つ島もあるせいか、アラビア半島諸国の中でも特に異彩を放っているイメージがありますね。内戦が絶えず、最近では洪水も起こっているため、日本の外務省からは退避勧告が発令されています。入国の際は必ず最新情報に従ってください。

kkomori

東京中の道路を歩いて制覇することと東京中の駅すべてで下車するのが夢。趣味は、ハイキング、スイミング、ウォーキングなど。いつか行ってみたい国はチャドです。TapTripを通して、日本や世界中のおもしろい場所を読者の方々に伝えていきたいと思います。

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