日本では紛争国に囲まれて怖いイメージがあるが実は中東の中でも平穏な国、ヨルダン。意外と日本文化のファンが多いと言われ、日本人に親しみをいるヨルダン人も多いのだとか。観光としては、遺跡など文化遺産が豊富なヨルダンの見どころを紹介しましょう。
ぺトラ遺跡は19世紀前半にスイス人イスラム学者により発見。ナバタイ人という砂漠の遊牧民の国の首都との説あり。このぺトラにある建造物は基本的に岩を削ったり掘ったりして出来ているが、その目的がはっきりせず、現在も謎。
シクという10メートル程度の断崖の間の細い道をたどっていくと、カズネ・ファウルンという高さ30メートルの建物が現れる。ファラオの宝物庫のよう。また、遺跡の奥の岩山を登った先にあるエッディルという高さ42メートルの建物も見物。修道院らしい。
ぺトラ遺跡(Petra World Heritage Site)
- 住所:
- Petora, Jordan, Petra - Wadi Musa, Jordan
- 営業時間について:
- 6:00~18:00(夏季)、6:00~16:00(冬季)
- アクセス:
- アンマンからバスで4時間程度。他の交通機関など詳細は http://www.visitpetra.jo/Pages/viewpage.aspx?pageID=137
- 定休日:
- 無し
- 電話番号:
- 0096232157093
- 料金:
- 90 JordanianDinar(宿泊を伴わない場合) 詳細は http://www.visitpetra.jo/Pages/viewpage.aspx?pageID=138
- おススメの時期:
- 冬季(11~4月)以外
アラブ文明とギリシャ風ローマの影響がミックスした建築遺産
Gerasaと呼ぶ、シリア南部の十都市連合(デカポリス)の1つ。発掘の大規模さや保存状態の良さから「中東のボンペイ」の声も。十字軍の時期にはこの遺跡の一部は要塞に。
ハドリアヌスの凱旋門、ゼウス神殿やアルテミス神殿、公共浴場などが代表的。入り口付近がスークのようになっていて、お土産などを販売。7月~10月に音と光のショー、また、7月後半から8月前半は文化と美術の祭典。
ジャラシュの遺跡(Jerash Ruins)
- 住所:
- Jerash, Jordan
- 営業時間について:
- 7:00~日没
- アクセス:
- アンマンから北へ50km程度。バスで1時間程度。
- 定休日:
- 無し
- 電話番号:
- 0096265513832
- 料金:
- 8 JordanianDinar
- おススメの時期:
- 7月~10月
クラシックカー好きは王家所有の車とオートバイに酔うべし!
アストンマーティンス、メルセデスベンツ、ファントム、リンカーン、キャデラックからヴィンテージと限定版の車だけでなく、古いオートバイまで展示。博物館は1885年以来、約60台の自動車と50オートバイを保持。1886年に世界初のオートバイのレプリカが作成され、世界初の自動車のレプリカが特許を取得。
博物館には1916年から1923年にあったアラブ反乱の時代、その後、第二次世界大戦、アブドラ国王一世とタラル王、そしてもちろんフセイン国王までのバイクおよび自動車が展示。最近の車種は、アブドラ国王二世が寄贈もしくは貸与。博物館は、フランス語とドイツ語、アラビア語、英語、スペイン語の電子ナレーションが装備。
世界最古の都市の名残りに登ってアンマン市街を一望!!
アンマンの世界最古の都市としての6000年もの歴史、それを象徴する新石器時代の遺跡が広がる。鉄器時代、ローマ時代、ビザンチン時代、ウマイヤ朝の影響を受けた。南側には紀元162年頃に建築されたヘラクレス神殿の跡。ここでアンマン市街を一望する。
この城塞内で一番保存状態が良いのは8世紀に建立されたとされるウマイヤ宮殿。当時の統治者の住居との説。ウマイヤ朝時代に作られた貯水池も見物。国立考古学博物館が併設されており、死海文書や6000年前の骸骨、アインガザール遺跡から発掘された世界最古の像ほか、貴重な品を展示。
城塞 (The Amman Citadel)
- 住所:
- Swifiah, Amman, Jordan
- 営業時間:
- 10:00~19:00
- アクセス:
- アンマン市街地からタクシーで数分。徒歩20分程度。
- 定休日:
- 無し
- 料金:
- 無し
- おススメの時期:
- 冬季(11~4月)以外
アンマン市民の憩いの場は円形のローマ風劇場だった!!
アントニヌスピウス(紀元前138から61年)の統治間に紀元2世紀に建立された。3つの水平層に分かれ、最前層には統治者、真ん中は軍、最上層は市民が座る想定。宗教的な象徴で、女神アテナの彫像が祭られている祭壇が最上列の座席の上にあった。
1957年に復元が開始されたが、当初は元と異なる材料を用いられたため、一部は当時を再現できず。現在は文化活動にも使われ、アンマンブックフェスティバルやアンマンマラソン表彰式、アル・バラド音楽祭に使用。
ローマの円形劇場(Roman Amphitheater)
- 住所:
- Al Mudaraj, Amman, Jordan
- 営業時間について:
- 土曜日~木曜日は8:00~16:00、金曜日は10月~3月が9:00~16:00、4月~9月が8:00~19:00
- アクセス:
- アンマン市街地からタクシーで数分。徒歩20分程度。
- 定休日:
- 無し
- 料金:
- 1JordanianDinar(アンマン民族博物館・ヨルダン伝統博物館の入館料を含む)
- おススメの時期:
- 冬季(11~4月)以外
氷のような塩の白と湖のブルーのコントラストが人を「浮かばせる」!
通常の海水の10倍の塩分の濃度。生物の生息にはきわめて不向きであり、「死海」という名称はそこに由来。湖の水は塩化ナトリウム以外の成分も含んでおり苦味が強い。この水で豆腐も作れるという。深さは最深で約400メートル。
周辺の井戸水から臭素が産出され、かつては世界最大の臭素産出地だった。豊富な成分は化学肥料にも使われ、日本にも輸出。ヨルダン側には温泉地、ヨハネの洗礼地の遺跡、モーセの伝説で名高いネポ山などの観光地あり。
死海(Dead Sea)
- 住所:
- Jorudan
- アクセス:
- アンマン市街地からタクシーで1時間。
- 定休日:
- 無し
- おススメの時期:
- 冬季(11~4月)以外
いかがでしたか?やはり6000年もの歴史を持つヨルダンらしさがありますね。旅行先の一端に加えてみてはいかがでしょう。