アメリカ・ケンタッキー 州２つのバーボン醸造所とバーボンフェスティバル大特集！

1860年にアーリータイムズ・ステーションと呼ばれる村で蒸留されたのが始まりとされているお酒。国外マーケットで販売されている輸出向けアーリー・タイムズは焦がしたオーク樽で熟成した40％の本物。リンカーン大統領が就任した年に誕生し、バーボンの代名詞として長い間、世界中の人たちが愛してやまないバーボンです。

ケンタッキー州、クラーモント郡で蒸留製造されているバーボン・ウイスキー。この土地の石灰岩層でゆっくりとろ過された水と、ドイツで得た手法で、1795年、ウイスキー樽を発売したのが最初。「ジムビーム」は、バーボンのパイオニア的存在であり、名門ブランドです。

オリジナルレシピのマッシュビル2種類と自社培養の酵母5種類が組合わされて作られているお酒。出来上がった原酒は、オーク樽のなかで、少なくとも5年間は熟成される。この過程が絶妙な風味と色合いがバーボンに加わり深い味わいを生み出しています。

製造はケンタッキー州ロレットの蒸溜所。一般的なバーボンと違い、原料には冬小麦を使用しているため、柔らかい口当たりが特徴的です。特徴はボトルの封蝋で、これらは現在でもひとつひとつ手作業でおこなわれています。数あるバーボン・ウィスキーの中で、手作り少量生産を続けているバーボンです。

バーボン・ウイスキーを最初に製造したと伝えられているバプテスト派の牧師から名前をとったもの。現在ヘヴン・ヒル社が販売するストレートバーボンウイスキーのブランドとして使用されています。ケンタッキー州ジョージタウンの創設者としても有名である英国ウィスキーマガジン誌の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」にて最高得点を得るなど、抜群に完成度の高いお酒です。

他の蒸留所と違い、熟成庫が平屋の建物であるというのは独特。温度差を生じにくくさせ、均一の熟成をねらってのことらしい。日本でのみ販売しているブラックラベルとスーパープレミアムを含め、数種類のバーボンを製造しています。

工場内に入り発酵途中の状態を見学できます。最後はもちろん、試飲もできますよ。

ローレンスバーグという小さな町の外れにある蒸留所。一つの倉庫に約2万樽保管されており、全体で約5～6万ほどの樽が熟成のときを待っています。蒸留所内のショップでは、完成したばかりのバーボンの購入や、ここでしか買えない同メーカーのグッズも販売しています。

ツアーではバーボン製造の全過程を見学することが出来ます。マスターディスティラー中のマスターディスティラーと言われるジミー・ラッセル氏の半世紀を超える仕事がここにあります。

24回の開催を数えるバーボンウィスキーの祭典「バーボン・フェスティバル」。例年ケンタッキー州バーズタウンで開催されています。バーボンウィスキー作りへの情熱、歴史、アートでいっぱいのイベントはバーボンを愛する人たちが毎年5万人以上訪れています。

地域のすべての蒸留所のバーボンを試飲できたり、地元料理やライブエンタテイメントを楽しんだり、樽転がしゲームや蒸留所ツアーを含む40を超えるイベントが用意されています。

いかがでしたか。
アメリカのケンタッキー州には古くからバーボンの味を守り続けてきた男たちの誇りがあふれています。
ぜひ本場バーボン巡りの旅に出かけてみてください。