全国第2位の参拝者！成田山新勝寺を周辺を散策しよう

「成田山新勝寺」は、千年以上の歴史を持つ全国有数のお寺で、真言宗智山派の大本山です。初詣や節分のイメージを持っている方も多いと思いますが、お正月の三が日で約300万人、年間で約1,000万人以上が参詣するというから驚き！

成田山新勝寺は真言宗の開祖である弘法大師空海が自ら削った「お不動さま」に守られ、昔も今も多くの人々が祈っている。また現在の成田山新勝寺を開山した寛朝大僧正が芸事へも造詣があったことから歌舞伎とも深い縁が。有名な市川海老蔵さんを始めとする市川宗家の屋号が「成田屋」なのはご存知ですか？

また御護摩と呼ばれる祈りや厄除け祈祷など、人々の願いや悩みを受け止め成就の祈祷を数多く行っており、七五三の際も多くの子どもたちが成田山に集まります。

本堂でお参りするだけではもったいない！実は成田山はとても広い敷地の奥にも見どころが。

総門と呼ばれる玄関から入り大提灯の門を抜けて長い階段を一歩ずつのぼると、開けた敷地の目の前に大本堂が広がります。しっかり参拝した後は大本堂の裏手へ回ってみよう。

奥には重要文化財でお祓いが行われる釈迦堂、1年に1度の祇園祭だけ開門する光明堂、高さ58メートルで中に入ることができる大塔と重要文化財の数々が。一周しても30分程度なので、晴れた日にはのんびり散歩するのがオススメ。

さらに奥へ進むと、なんと東京ドーム3.5個分の広さがある成田山公園が広がっています。梅や桜、紅葉など四季を感じられる景色が広がりお祭りが開催されることも。

お正月の三が日は約300万人が訪れる成田山新勝寺。初日の出を拝みにくる方も多いのだそう。かなりの大混雑となるため、参拝に行くときはあたたかい服装で！

毎年多くの人が集まりニュースにも取り上げられる成田山新勝寺の節分会。歌舞伎から成田屋の方や大相撲力士、NHK大河ドラマの出演者が毎年ゲストとして特別参加し、大盛り上がり。さらに開運豆まきイベントに参加することもできます。

成田山祇園祭は7月に3日間にわたって開催されるお祭りで、にぎやかなお祭りの雰囲気はもちろん、ふだんとは異なる特別な行事が行われ多くの人が参詣に訪れます。

元々は祇園会という宗教的な儀礼で、その歴史は300年。奥ノ院ではこの期間だけ開帳し秘仏を拝観でき、成田山の宝である天国宝剣に触ることができる貴重な体験も。またお祭りらしくおみこしや山車も登場！お囃子の音で気分も上がりますね。

JR成田駅および京成本線の京成成田駅から成田山新勝寺への道を、表参道と言います。表参道は通り自体が趣ある雰囲気。そこにうなぎや落花生、ソフトクリームなど美味しいお店が並び歩くだけで楽しい通り。

歴史ある成田山と世界の窓口である成田国際空港を有している成田。表参道の景色は歴史を感じさせるたたずまいの建物や店舗が並び、市の文化財に指定されるものも。新たに建てられた店舗も雰囲気を合わせるように建設。また電柱を地中に埋めて視界が広げられており、青空と飛行機のコラボレーションはここでしか見られない景色です。

急な坂道にもなっているため、歩きやすい靴で行きましょう。小さな子どもを連れていく場合は転んでしまう可能性もあるため注意。

成田の国際文化は表参道にも表れており、多国籍の料理が参道に並んでいます。オシャレなフレンチやイタリアン、欧米の雰囲気を持つカフェ、インド料理などと並んでたこ焼き屋や酒屋、日本料理が並ぶ景色は何だか不思議な雰囲気。

そして中でも有名なのがうなぎ。その昔、成田山へ参詣にくる人々へ江戸からの疲れを取ってもらうために始めたのがきっかけだとか。多くの店が並び、軒先でさばいて焼いてくれているのが特徴的で、歩いているだけでかば焼きの香りがただよいます。

疲れを癒す、といえば甘いもの。表参道にはオシャレなお休み処や、ゆめ牧場のソフトクリーム、たいやきなど甘くて美味しいお菓子がたくさん！参道を歩いて疲れたら休憩しましょう。

お土産で有名なのが、ようかんを始めとする和菓子と落花生。取り扱うお店が多く並び、どれを買うか迷ってしまいそう！また漬物も種類豊富、持ち帰りには注意が必要ですがこちらも有名なお土産だそう。

観光もできる成田山新勝寺は、周囲の街全体が趣のある雰囲気で統一され、ちょっとしたタイムスリップ感覚も味わえる観光スポットでもあります。

お祭りや七五三などにぎやかな時も良いけれど、あたたかい週末にゆっくり散策をしに訪れるのも良い。自分なりのお気に入り散策コースを探してみましょう。