- 住所:
- 2a Avenida N.E, Managua
- アクセス:
- 革命広場正面
- 現在は閉鎖中
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中米に位置するニカラグア。「私はニカラグアマニアです!」と胸を張って言える日本人はそう多くいないでしょう。そんな知る人ぞ知る国ニカラグアの首都マナグアには、魅力的な観光スポットが数多くあるのです。マナグアを知ればニカラグアはもちろん、中南米への興味が深まるはず。マナグアの観光名所を巡ってみましょう。
マナグアの最初の見どころは大聖堂。といっても、マナグアにはなんと新旧2つの大聖堂が存在するのです! まずは、旧大聖堂から見てみましょう。2本の鐘楼が特徴的な大聖堂ですが、現在は使われていません。というのも、1972年の大地震で一部が崩落してしまったからです。とはいえ、外観は大聖堂の名にふさわしく、堂々としたたたずまい。中南米の各地にある大聖堂と比べても、まったく引けを取らない美しさです!
新しい大聖堂はというと、こちらが何とも言えない不思議な形をしているのです。巨大な石の塊の上に、モコモコっとした丸い突起物がピラミッドを形作っています。1991年に着工して、1993年に完成した大聖堂。モダンテイストが加わった大聖堂として、世界から注目を浴びているのです。中南米広しと言えども、これほど独特な大聖堂はほかでは見ることができません。
こちらは空から見た新大聖堂。建築設計はメキシコ人の建築家リカルド・レゴレタ・ビルチス(1931-2011)で、丸い小さな突起物は、従来の大聖堂で言うと丸天井に当たるそうです。ちなみにこの丸い突起物は全部で63個あります。ユニークな形をした大聖堂は、マナグア復興の象徴として、マナグア市民、そしてニカラグア国民に広く愛されている建造物なのです。
マナグアは湖畔に位置する都市。周辺にはマナグア湖をはじめ、ニカラグア湖もあります。琵琶湖より大きいマナグア湖からは、噴煙を上げるモモトンボ山(Momotombo)の雄姿が! マナグア周辺には、スペイン人が到来する以前から先住民が暮らしていたとか。マナグア湖の別名は、先住民の言語に由来する「ショロトラン湖」(Lago Xolotlán)。この名前を聞くだけで、マナグアの歴史の深さをうかがい知ることができるでしょう。
マナグア湖の周辺には遊歩道が整備され、レストランやカフェが揃う一大観光スポットになっています。わらぶき屋根のベンチが建ち並ぶなど、湖畔はどことなくエキゾチックな雰囲気が漂うエリア。湖から吹く穏やかな風を感じながら、散歩をしてみるのも楽しい思い出になります。
日常雑貨から生鮮食品まで、生活必需品なら何でも揃うのがロベルト・ウエンベス市場。地元の買い物客でいつも賑わっています。マナグア近郊で収穫された新鮮な野菜は色が鮮やかで、いかにも味が濃そう! 食糧は基本的に量り売り。
買うものがなくても、中を散策してみましょう。
マナグア市民の生活ぶりを垣間見る、いい機会になります。
ロベルト・ウエンベス市場へ行くなら、ぜひ民芸品のお店をのぞいてみましょう。先住民の末裔が今でもマナグア周辺には暮らしていて、民芸品が売られているのです。
織物から陶器、はたまたカウチまでも、先住民の伝統的な手法で飾りが施されています。
ペルーやメキシコなど、中南米には先住民の文化が今も息づいていますが、マナグアもまたそうした豊かな文化が花開いた地なのです。
この劇場へ行く目的は2つ。ルベン・ダリオについて知ること。そして、ニカラグアの芸術に親しむことです。ルベン・ダリオはニカラグアが生んだ大詩人。中南米を越えてスペインでも高く評価されているとか。劇場の前は公園になっていて、ダリオの石像が建っています。この詩人の存在を知っているだけで、ニカラグアの知的伝統に触れた気分になるでしょう。もちろん、スペイン語が分かる人は詩作品に挑戦してみてください。
ルベン・ダリオ国立劇場の収容人数はニカラグアで最大規模。およそ1100席です。場内の展示スペースでは、ニカラグアを代表する現代アーティストの作品が展示されています。絵画なら、スペイン語が分からなくても問題なし。積極的に中をのぞいてみましょう。ヨーロッパでもアメリカでも見られない、オリジナル色あふれる作品に出会うことができるはずです。
いかがでしたか? モダンな大聖堂あり、火山を望める湖あり、先住民の伝統工芸を扱う市場ありと、マナグアには見るべき観光スポットが詰まっています。ペルーやメキシコ、はたまたアルゼンチンなど、中南米観光が好きな人は大勢いるはず。次はマナグアを訪れて、ニカラグアの魅力に触れてみましょう!