北海道・野付半島の絶景トドワラ!この世の果てと楽園が共存する不思議の砂島
19446views- 住所:
- 北海道野付郡別海町Notsuke
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- アクセス:
- 中標津空港から40㎞、車で50分
- 別海町から50㎞、車で60分
- 尾岱沼から25㎞、車で30分
- 尾岱沼から観光船でトドワラ桟橋まで20分
- 定休日:
- 無休
- 料金:
- 無料
- おすすめの時期:
- 通年
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この世の果てはどんな光景?命あふれる砂の島に行くと鳥や動物、花々が迎えてくれます。それなのに突然、この景色が現れるのです。さあ、ご案内しましょう。今回はアイヌ語と共に。
北海道の北東に位置し、オホーツク海に腕を伸ばすように広がる全長26㎞の日本最大の砂嘴(さし)。[砂嘴とは海流により運ばれた砂が長い年月をかけて堆積した地形のこと] 不思議な形の砂の島には、多くの生物がいます。一方で荒涼とした死の景色、トドワラ、ナラワラを有しています。
野付はアイヌ語で「ノッケウ」(下顎)と言います。砂嘴の形状をクジラの下顎になぞらえて、つけたそうです。
「この世の果て」トドワラ。江戸時代中頃まではトドマツやエゾマツの原生林でしたが、半島の地盤沈下により年々、海水に浸食され立ち枯れの森になりました。その森も風化が進み、立木が少なくなりました。この景色も遠くない未来には消えてしまう運命です。
湿原と海の境目がなくなる夕暮れのトドワラ!なんて美しい「この世の果て」でしょうか?
ナラワラはミズナラの立ち枯れ。背後の緑の森との対比がもの哀しいですね。太古の恐竜の骨にも見えますが、マンモスの化石がみつかっている地ですから、はるか昔に本当にあった景色かもしれませんね。
木は立ち枯れても、水鳥たちが遊んでいる、ほっとする光景です。
四季を追いかけ次々に開花する50種以上の花々。半島全体が花園なのですが、特に野付崎灯台を中心にした一帯を原生花園と言います。画像は鮮やかな黄色のエゾカンゾウ。
なぜか目を引くクロユリ!アイヌの伝説では「恋の花」と呼ばれています。
ピリカノンノ(アイヌ語で、美しい花)←雑誌nonnoはここから名付けたそうです。
野付半島は野鳥の王国でもあります。その数は235種と、日本で確認されている鳥の40%を占めています。道路や遊歩道近くまで鳥たちが来るので、間近でその姿を観察できます。画像は2014年11月に確認された幻の鳥、「ハイイロチュウヒ」です。
特に有名な夏のタンチョウ、冬のオジロワシ。画像はタンチョウで、毎年5組のつがいと若いタンチョウが遊びに訪れます。
オオハクチョウの群れ。なんとも優雅な姿ですね。「チカプ」(アイヌ語で、鳥)
海ではゴマフアザラシやミンククジラ、カマイルカ、ネズミイルカ、時にはシャチやシロイルカなどの姿も見られます。陸にはオコジョ、イイズナ、ヤチネズミ、キタキツネ、エゾジカの姿が。他にもチョウやトンボなど多数の昆虫もいます。この島は多くの命を育むゆりかごなのです。
野付湾観光船から泳いでいたり、砂州でのんびり休息しているゴマフアザラシを観ることができます。愛らしい姿に笑みがこぼれますね。
100頭近いエゾジカが生息しています。画像はオスジカの群れです。迫力がありますね。「ユク」(アイヌ語で、エゾシカ)
北海道といえばキタキツネ!アイヌ語でチロンタップカムイと言います。アイヌ(人間)に対してカムイ(神)と呼ばれているのは、どんな理由があったのでしょうか?
ネイチャーセンターは野付半島を守りながら、観光に訪れた人々のご案内をしています。ばん馬の引く花馬車やガイドによる各ツアーが用意されています。センター内には野付半島のすべてがわかるネイチャーフロアやお土産コーナー、自慢のレストラン「野花」があります。
レストランでは新鮮魚介料理の他に別海町のジャンボ牛乳とジャンボホタテバーガーがおすすめです。
ノッケウモシリ(アイヌ語で、野付半島)、いかがでしたか?日本でも世界のどこかでもなく、この世のものと思えない荒涼の景色。生命あふれる島にこんな景色を創った自然は、本当にすごいアーティストですね。失ってしまう前に観に行きませんか?
旅行好きな田舎のおばちゃんです。絶景、グルメ、ショッピングも好きですが、変わった建造物に惹かれます。わたしの大好きなスポットを、楽しく、正確に、ご紹介したいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
北海道は道東、世界遺産知床の程近くに、日本一大きな砂嘴の半島があります。砂浜、草原、湿原、森林…さまざまな景観が見られるにも関わらず、荒涼とした寂寥感に襲われるというなんとも不思議な場所。自然環境の変化で、もうすぐなくなってしまうかもしれないこの景色を見に行ってみませんか?
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