その昔は海だった!北海道最大の湖、サロマ湖

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細くて長大な砂嘴(さし)によって、かろうじて海と隔てられている北海道のサロマ湖。昔は海だったものが時間をかけて湖になったというおもしろい湖です。自然の力と時の流れがつくりだした汽水湖、サロマ湖の魅力に迫ります。

サロマ湖は湖?海?

北海道の道東地方、世界遺産知床からほど近い汽水の湖サロマ湖は、琵琶湖、霞ヶ浦についで全国3位の面積を誇る湖。
「汽水」とは、淡水と海水が入り混じった水のことです。サロマ湖はなぜ汽水なのでしょうか?

その答えはこの衛星写真でわかります。細い線が海とサロマ湖の間に張り渡されていて、線の一部にはほころびが見えますよね。この線の正体は、砂嘴(さし)。ほころびは、外海との往来のための湖口。現在サロマ湖には2つの湖口があって、そこから海水が流れ込んでくるのです。

サロマ湖はもともと海だったのですが、サロマ湾に砂が堆積して砂嘴が形成され、今のような地形になりました。湖口も春になると自動的に開いて、秋になるとまた閉ざされるというものだったのです。しかし、その湖口は湖の東側に集中していました。

湖の西側に住む漁師たちは便利な湖口を欲し、何度か人工的に湖口を作ろうとします。失敗を繰り返した末に、現在は第一湖口、第二湖口という主な二つが残っています。
それぞれに流氷の侵入を防ぐアイスブームが設置されているというのが、なんとも「オホーツク海」を感じさせますね。

砂嘴は全長約25kmにも及び、途中までであれば「竜宮街道」という名の道も通っています。砂嘴全体が原生花園となっていて貴重な植物の宝庫となっており、レンタル自転車で散策することが可能なのが嬉しいところです。

特に湖の東端にあるワッカ原生花園は、ハマナス、エゾスカシユリなど300種類を超える植物が存在し、2001年には北海道遺産に指定されている場所。花と緑の楽園が、湖のほとりと海辺に豊かに広がっています。

植物だけでなく、たくさんの渡り鳥の姿も見ることができるサロマ湖。動植物の豊かさがしみじみと感じられます。

豊かといえば、海の幸。もともとは天然の牡蠣が豊富に獲れる漁場でしたが、海水の流入による水質と水温の急激な変化によって壊滅。牡蠣に代わって、現在はホタテの養殖が盛んになり、今やサロマ湖の貴重な水産資源になっています。

海水の流入によって海水魚も多く入り込むようになったサロマ湖。湖や近海でとれる海産物で、サロマ湖周辺のホテルでの夕食は豪華なものが期待できそうですね。

サロマ湖周辺には、森林公園や湖一帯を見渡せる竜宮展望台などの施設も豊富。でも、日本第3位の広さを持つ湖だけあって、それぞれのポイントの間隔は大きく、想像以上に移動に時間がかかります。特に砂嘴の上を歩いてみよう…とはみんな考えることですが、かなりの運動量になりますよ!無理のない旅行計画を立ててくださいね。

同じ道東にある野付半島には及ばないものの、なかなか立派な砂嘴が見られるサロマ湖。海なのか湖なのか?そんな不思議なサロマ湖、ぜひ一度訪れてみてください。

サロマ湖
住所:
北海道常呂郡佐呂間町サロマ湖
電話番号:
01587-2-1200(佐呂間町役場経済課商工観光係)
アクセス:
JR石北本線網走駅から網走バス常呂行きまたはサロマ湖栄浦行きで1時間、サロマ湖栄浦下車、徒歩20分

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umi

北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆

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