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北海道・紋別に観光するなら流氷とガリンコ号!その勇姿を見に行こう
2692views同じ日本に住んでいても、雪を見たことがない人がいる、とは北海道民にとって半ば信じがたい事実。でもそんな北国の住人でも、流氷を見たことがある人は限られてくるのです。どこまでも広がる氷のプレートと、それをバリバリ砕く勇壮な船、ガリンコ号に出会いに行ってみませんか?
北海道は道東の紋別市。ここは、寒風吹きすさぶ冬のオホーツク海に一面に広がる流氷が見られる街です。流氷が接岸する街としては、最南端にあります。数千キロの距離を旅してきた白銀のプレートが果てしなく続いている景観には、ただただ見惚れるばかり。
この流氷を間近で見たいと思ったら、紋別港から出航する砕氷船ガリンコ号に乗るのがオススメ!大きな流氷のかたまりをバリバリと破砕しながら進む、迫力満点のクルーズを楽しむことができますよ。
ガリンコ号は、現在2代目。初代は1981年建造で、1987年に実験船から観光船へと生まれ変わりました。翌年には2階建てに改造、定員も32名から70名に大幅増員。1996年までのべ8万人の観光客を乗せて活躍したといいます。現在は紋別海洋公園で陸揚げ展示中。
ガリンコ号の一番の特徴が、この巨大な「アルキメディアン・スクリュー」!アルキメデスのねじの原理「ねじをまわすと前に進む」ことが応用されています。普段は水面の下に隠れて見えませんが、これがまわるとものすごい迫力でしょうね。厚さ20~50センチの氷は軽々破砕できたのだそう。
2代目の「ガリンコ号Ⅱ」がこちら。はじめから観光船として建造され、1997年に就航しました。
定員は195名とさらに大幅増員!しかも冷暖房完備で、ポカポカとした室内から流氷をのぞき見ることができるという、快適なクルージングが楽しめます。
船内から、かすかにアルキメディアン・スクリューが見えますね。氷を巻き上げる様は、見ているだけで凍て付きそうです。
それでもやっぱり、寒さを覚悟で外に出てみることもオススメします。氷を砕くリアルな音、大きなかたまりが小さく砕かれていく様、白銀のプレートに残されていくガリンコ号の軌跡…そういったものが間近で感じられる体験は、乗船した人だけが味わえるものなんですから。
体が冷えたら、船内に入ってちょっと暖をとればいいんです!2代目は自動販売機も完備。あたたか~い飲み物をすすりながら、凍てつく船外を眺めるのもまたオツですよ。
一面の雪原とは、また少し趣を異にする流氷の景観。北国でも限られた地域でしか見られない冬の風物詩を、一度は見ておきたいものですね。
ところで紋別には、高さ12メートル、重さ7トンというとんでもなく巨大なカニの爪のオブジェがあります。かつては流氷の上に浮かべていたこともあったのだそうですよ。秘かに人気なこのカニの爪、ガリンコ号に乗る際にはぜひ一緒に見ていってくださいね。とってもシュールです!
ゆっくりと、でも確実に、気の遠くなるほど長い距離を旅してくる流氷。目の前で見たら、その悠久の輝きにきっと不思議な気分になるでしょう。今年の冬は、ガッチリ防寒対策をして流氷を見に行きませんか?
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆