【岐阜】器好きにはたまらない♪市倉で窯元巡り

岐阜県というと、何を思い浮かべるでしょうか？岐阜の観光地として最も有名なのは、世界遺産にも登録されている白川郷です。一度は行きたい名所ですね。また、下呂温泉も外せません。兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並んで日本三大名湯に数えられています。
しかし、岐阜県の名所はそれだけではありません！岐阜に訪れたら、ぜひ市倉で有名な窯元をめぐってください。きっとすてきな作品に出会うことができますよ！

幸兵衛窯の始まりは、1804年。開窯されて間もない頃から、江戸城本丸や西御丸への献上品として染付食器を納めていたそうです。それから長い年月がたち、幸兵衛窯の当主は七代目の加藤幸兵衛。品格あるモダンな作風が持ち味で、幅広い層からの人気を誇っています。たくさんの作品の中でも、桃山陶やペルシア陶器はぜひ一目見ておきたいところ。きっとその美しさに感銘を受けるはずですよ。

幸兵衛窯では、食器や工芸品を購入できるのはもちろんのこと、古陶磁資料館や本館、工芸館を見学することもできます。幅広い技法を駆使した作品の数々に出会いに、ぜひ足を運んでくださいね。

豊泉窯の創業は、1884年。初代甚吉が開窯し、現在は五代目が日々染付磁器や青磁のうつわの製作を行っています。四季折々の草花が描かれている数々の作品は、どこかほっとさせられます。シンプルかつ芸術性の高い豊泉窯の作品は、老若男女に愛されるものとなっています。

2011年には、秋の美濃焼新作展示会日陶協連理事長賞を受賞しました。市倉に訪れるのであれば、豊泉窯が生んだ素晴らしい作品たちを鑑賞してみてはいかがでしょうか。

美濃市市之倉井上で仙太郎窯が開窯されてから、およそ100年。この窯で伝統的な志野、織部、黄瀬戸などを製作しながら、新しい領域にも挑んでいます。仙太郎窯の作品は、使い勝手の良いものばかり。志野春秋汲出は小ぶりで持ちやすく、さらにお湯が冷めにくい設計になっています。デザインもシンプルなものが多いので、日常使いにぴったりですね。

仙太郎窯の作品は少々高値に感じられますが、それは手間暇がかけられているからこそ。志野焼においては、ガス窯で50時間もの時間をかけて焼きます。さらに、絵付けも全て手書き。お値段に見合うだけの価値は十分にありますよ。

窯元巡りでは、大昔から伝統的に守られ続けている職人技を目の当たりにできます。普段使用している食器とはまるで違う作品の数々に、きっと感銘を受けるはず。旅の思い出に、気に入った作品を購入するのもオススメです。市倉を訪れたら、ぜひこれらの窯元に足を運んでくださいね！