南米スリナムの２つの世界遺産とおすすすめ観光スポットを紹介♪

スリナムは南アメリカにある国。フランス領ギアナ・ガイアナ・ブラジルと隣接しているギアナ地方に位置する国です。以前はオランダ領ギアナと呼ばれた地域で、南アメリカでは唯一オランダ語が公用語。南アメリカで一番小さな独立国としても知られています。

スリナムの歴史を知るためには、まず首都であるパラマリボに行ってみましょう。パラマリボはカリブ海に面したスリナムの北東に位置する都市。住民は主にインド系・クレオール系・マルーン系・インドネシア系とさまざま地域からやってきた人々です。

パラマリボの市街地にはオランダ領時代の雰囲気を残す町並みがあります。このスリナム川にそって立ち並ぶ建造物は、「パラマリボ市街歴史地区」として2002年に世界遺産に登録されました。ここからはその「パラマリボ市街歴史地区」をご紹介しましょう。

首都パラマリボのスリナム川沿いのエリアには、コロニアル様式の町並みが残っています。コロニアル様式というと、ほかの中南米で見られるスペインやポルトガルの様式を思い浮かべますが、スリナムはオランダ領だったのでオランダの様式の町並み。

木造の建築物が多い街並みは火災などで何度も被害を受けてきましたが、そのたびに伝統的な様式にのっとった修復がされてきて、現在も歴史を感じることができる町並みが残されています。

パラマリボ最古の建築物であるゼーランディア要塞。1667年に作られた要塞で、平面図で見ると五角形になっておりそれぞれの頂点に稜堡が築かれています。構成する建造物はいずれも平屋か2階建ての低い建物ばかり。要塞としては珍しく旧官舎のほとんどが木造です。

大統領官邸は1730年に建てられたもの。全体が石造りの建造物に見えますが、実際には1階だけが石造りで2階は木造です。1787年～1788年にかけて柱廊を付け加える改装がされていて、イオニア式の付け柱を使って区切られています。

教会広場という古い広場にある教会で、現在見られる建物は1837年に完成したものですが、以前からこの場所には教会が建っていました。こちらの教会は新古典主義様式にのっとったレンガ造りになっています。

スリナムの中央にある自然保護区で、2000年に世界遺産に登録されました。以前は3つの自然保護区に分かれていたエリアを1998年に統一し、16000平方キロメートルもの土地を所有。年平均気温は27℃と温暖な気候で、年2回の雨季以外は乾季となっています。

こちらの自然保護区では広大な自然の中で、アカテタマリン・アカホエザル・クロクモザルなどのサルたちをはじめとした哺乳類や、コンゴウインコなどの鳥類、昆虫などさまざまな動植物を観察することができます。

南アメリカの小国スリナムについてと、国内にある2つの世界遺産についてご紹介しました。パラマリボ市街歴史地区には、今回ご紹介した以外にも見どころがたくさんあります。ぜひ現地でその魅力を体感してくださいね。