- 住所:
- 和歌山県和歌山市加太
- 24時間オープン
和歌山県にある友ヶ島は、明治時代から第二次世界大戦まで旧日本軍によって要塞や防備施設が管理されていたため、一般人の立ち入りはできませんでした。その後、島への立ち入りが許可されると、映画やドラマの撮影場所として利用されるようになりました。今回は、そんな友ヶ島の見どころについて紹介したいと思います。
和歌山県の紀淡海峡に浮かぶ沖ノ島、虎島、地ノ島、神島のからなる無人島群です。友ヶ島はこの4つの島の総称。島へ渡るには、和歌山加太港から出港する船を利用します。所要時間は20分ほど、料金は往復利用で大人2000円、子ども1000円です。それほど広くない島であるため、4時間もあれば主要スポットは散策できるでしょう。
友が島
沖の島の南に位置し、貝や小さい魚を観察できる孝助松海岸。海水浴地のビーチのように歩きやすい砂浜ではありません。散策する際は、足元に注意を払う必要があります。
第2砲台跡は、明治23年から防衛を目的として数カ所に設置された砲台のうちの一つ。終戦後に爆破されましたが、他のスポットと比べると比較的きれいな形で残っています。
現在も一部は立ち入り禁止になっています。しっかりとしたレンガ造りからは当時の様子を感じられるかもしれません。高台にあるため、淡路島を眺めたりもできます。とても雰囲気がある場所ですが、管理者がいないせいか周囲にゴミなどが散らばってしまっています。その点はご留意ください。
英国人技師リチャード・ヘンリー・ブライトンによって明治5年に建設された灯台。日本では8番目に建てられた灯台と言われています。現在も稼働しており、日本標準子午線が通る場所でもあります。普段は中に入ることができないので外観のみの見学になりますが、不定期ではあるものの年に数回の頻度で一般公開されています。
当時と代わらない姿で立っており、重要文化財にもなっています。リチャード・ヘンリー・ブラントンは明治時代に来日した外国人技師の1人で、日本滞在中の約8年の間に26の灯台を設計しました。日本では灯台の父と呼称されることもあります。
すでにご紹介した第2砲台跡に続き、こちらは第3砲台跡になります。第2砲台跡と比べると状態は良好。トンネルに入ると、真っ暗な道が続いています。日中に訪れても太陽の光が少し入る程度の明るさで当然電気はありません。懐中電灯を持参することをおすすめします。
明治28年から29年にかけて取り付けられた大砲は、現在はありません。敷地内には他にも駐屯将兵が実際に生活した宿舎が残っており、当時の兵士がどういったところでどういった生活をしていたかを垣間見られます。
標高119.9mの高台にある展望台です。紀淡海峡や四国方面の山々を眺望できます。ベンチが設けられているため、ちょっとした昼食や休憩をとるにはピッタリだと思います。ここから眺められる景色は抜群なので写真に収めることをおすすめします。きっと美しい1枚が撮れますよ!
友ヶ島の見どころをご紹介しました。メジャーな観光地というわけではありませんが、歴史好きの間では人気のスポットです。一般公開されていますし日本国内ではありますが、有人島ではありません。事前に準備をしてから訪れましょう。非日常を経験したい方にはおすすめの場所です!
在住歴16年目を迎えたアメリカ在住ライター。今まで訪れた国は25カ国以上。まだまだ行きたい国が沢山!趣味はもちろん旅行!外国語や海外の文化や歴史を学ぶことが好きです!よろしくお願いします。