高子沼グリーンランドは福島にあったテーマパーク!世界的に有名な廃墟の歴史や噂をまとめました

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現在は既に閉園している高子沼グリーンランドは心霊スポットや違うコンテンツでその雰囲気を感じられる珍しい場所です。そのジャンルはゲームや映画など多岐にわたり、世界的に有名にもなりました。今回はそれらの魅力を現地の噂話とともに紹介していきます。

「高子沼グリーンランド」は福島にあった廃墟のテーマパーク

「高子沼グリーンランド」は福島県福島市の阿武隈川と高子沼(福島県伊達市)の間にある丘陵地に位置する遊園地でした。当時は県内最大のテーマパークで施設も充実しており、アドベンチャーコースターやフライングエレファントをはじめとした人気アトラクションの他、観覧車やゴーカート、お化け屋敷、ウサギ園や昆虫標本館など子どもから大人まで楽しめる遊園地でした。入園料は大人700円・子ども500円、アトラクションは別途料金がかかるという形態で運営していたそうです。しかし現在はgoogleマップにも表示されないスポットとなっています。
一体「高小沼グリーンランド」に何があったのでしょうか。まずは高小沼グリーンランドの歴史から遡ってみましょう。

廃墟「高子沼グリーンランド」の歴史

「高子沼グリーンランド」が設立された1973年は、数々のアーティストが名曲を発表した年でもあり、エンターテイメント全体でも盛り上がりを見せていた年です。おじいちゃんやおばあちゃんには、アニメ「エースをねらえ」や「ドロロンえん魔くん」が放映開始した年と言えば分かりやすいかもしれません。わずか2年で閉園し、1986年にあらためてオープンしました。しかし、当時すでに日本にはかの有名なディズニーランドも誕生していたため、集客力はそれほど伸びることなく、しばらく運営していたものの、アトラクションの老朽化に対応するだけの余力も無くなったため、1999年に閉園しています。

閉園後放置されていたアトラクションが撤去されたのは、2006年のことです。この時期は、 「高子沼グリーンランド」のあった伊達町が複数の街と合併し、現在の伊達市になった年。行政的にも財政に余裕ができ、福島市の衛星都市として急速に発展した時期でもあります。ただし、その後2011年に東日本大震災が発生、辛うじて残っていた「高子沼グリーンランド」の跡地は、ほとんど更地になってしまいました。

「高子沼グリーンランド」は世界的に有名な廃墟

「高子沼グリーンランド」の知名度を飛躍的にあげたのは、PlayStation 2の「SIREN2」の影響力も大きかったようです。グラフィック性能の大きな向上と、ゲーム全体に散りばめられた視界システムが、アメリカでも話題になり、欧州版が発売されるほどの大人気。この作品に「高子沼グリーンランド」の廃墟が登場したため、海外から心霊スポット巡りに訪れる人もいる程の人気観光地に!ネタバレになるため、詳細は割愛しますが、ゲームのエンディングは複数あるものの、ハッピーエンドが存在しません。また、隠しエンディングも存在するため、それを見るために何度もプレイする人も多く、その度に「高子沼グリーンランド」の廃墟が目に入るため、宣伝効果も非常に高かったようです。

衝撃だったのは、このゲームにおいての登場人物全員に対して信用できないと思う場面が多かったことです。ゲームの進行内容によっては、仲間の命を奪うシーンがあり、好きだったキャラクターを犠牲にしないと先に進めない状況に追い込まれることも!残酷な表現もありますが、それでもCEROのC判定を受けたことは当時のゲームファンからも衝撃的だったらしく、人によってはZ判定のゲームと評価することもあるようです。なお、SIREN2を題材にしたサイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜と呼ばれる映画作品が、PlayStation 4のPSSTOREで販売されているので、気になる人はチェック!

廃墟「高子沼グリーンランド」のアクセス方法

「高子沼グリーンランド跡地」に行くときは、向瀬上駅か高子駅で下車してください。共に河西町に続く道を直進するだけで跡地が見えてきます。ホラーがちょっと怖い人は、向瀬上駅と高子駅間を通過して、電車越しに見るのもOK。興味がわいてきたら本格的に現地を散策してみましょう。散策前の準備には、ミニストップ 伊達保原高子店がおすすめ。この辺りで雑貨がそろえられる唯一のお店です。

車で行かれる方は、2020年現在で近くにインターチェンジが無いため、一般道路を通ってくる必要があります。しかし、同年10月から伊達中央ICの建設工事が始まっており、これから行く人は高速道路でも楽々心霊スポット巡りできる可能性があります。

それでは、高小沼グリーンランドの不気味な噂を紹介していきましょう!

廃墟「高子沼グリーンランド」での噂:1 閉園の本当の理由は死亡事故!?

施設の老朽化や集客が減ったことが一因として閉園したと言われる「高小沼グリーンランド」ですが、利用客の死亡事故があったとの噂もあります。人気アトラクションのジェットコースターから人が投げ出され死亡した、というお話です。ジェットコースターは高低差やスピードもあるため、何かトラブルがあれば命の危険を伴います。実際に日本でもジェットコースターの死亡事故は存在しますが、当園でも何かしらの事故が起きていたら怪我だけでは済まないでしょう。

調べたところ高小沼グリーンランドにまつわる事故の記録は確認ができませんでした。高小沼グリーンランドの閉園が1999年ですので平成の時代に遊園地の事故があれば新聞各社でも大きく取り上げられそうですよね。信ぴょう性は低いながらも、ジェットコースターの事故が必ずなかったとも言い切れません。今では確認する術はありませんが、遊園地の事故は過去にも少なからずありますので、皆さんもお気を付けください。

廃墟「高子沼グリーンランド」での噂:2 事故以外の不吉な噂

ジェットコースターの事故以外にも展望台からカップルが飛び降り自殺をした、という噂があります。高小沼グリーンランドにはお化け屋敷があり、この場所はお化け屋敷が立てられる以前は展望台があったそうです。二人の交際を反対されたのか、別れ話のもつれからによるものか、カップルに何があったのかはわかりませんがそのような事件のあとにできたとされるお化け屋敷は怖さがより一層増しますね。

他にも高小沼グリーンランド付近でペンション経営をしていたオーナーが経営難により自ら命を絶ったという噂があります。高小沼グリーンランドとの直接の関係はありませんが、遊園地の客足が減っている最中であれば、その付近の宿泊施設や観光施設も経営は同じ状況と考えられます。この噂も真偽はわかりかねますが、利用客の減少とともに町や施設などが錆びれていくのはどこか寂しいですね。またこのような事件が立て続けに起こることで、高小沼グリーンランドに対しても負のイメージが払拭できなくなることは確かでしょう。

廃墟「高子沼グリーンランド」での噂:3 トラブル続き加え、心霊現象も

様々な不吉な噂がある「高小沼グリーンランド」ですが、心霊現象の噂もありました。ジェットコースター事故の影響からか、夜にジェットコースターに近づくと女性の悲鳴が聞こえるというものです。また施設の入り口付近で男性の幽霊がいるとの噂も当時あったようです。客足の減少とともに錆びれていく遊園地はどこか不気味な印象がありますよね。トラブルもあったことから、このような幽霊の目撃情報が噂されることで、さらに地元の人たちからは敬遠されていったのではないでしょうか。

他には展望台のあとに作られたとされるお化け屋敷で、幽霊の目撃情報がありました。カップルが自殺した噂もあることから、その幽霊がいたのでしょうか。人が集まるところには幽霊も集まりやすいと言いますし、カップルの幽霊以外にも何か負の集合体に引き寄せられる場所になっていたかもしれませんね。

現在の高小沼グリーンランド跡地にはソーラーパネルが設置されています。この環境はある程度の心霊現象を説明することができます。ソーラーパネルなど電気設備などから発せられる電磁波が脳の物を見る細胞部分に干渉し、それによって幽霊に見えるという説です。しかし、高小沼グリーンランドが運営されていた時代や、廃墟があった時にはまだソーラーパネルは設置されていなかったので、当時の幽霊の目撃情報はそれらが原因ではないでしょう。

廃墟「高子沼グリーンランド」での噂:4 廃墟マニアが訪問し、精神異常に

数々のトラブルに見舞われた噂がある「高小沼グリーンランド」の閉園後、廃墟となったこのスポットには数多くの人が面白半分、興味本位で訪れたことは言うまでもないでしょう。放置されたメリーゴーランドやジェットコースターなど、様々な場所が破損し何とも言えない悲しく、不気味な雰囲気を漂わせていたそうです。10年近くも廃墟の遊園地として荒らされ放題となっていたこの地は、インターネットの普及とともに海外メディアからも注目され、廃墟マニアも足を運ぶようになったとか。とある廃墟マニアのカメラマンが錆びれた園内を撮影している最中、レンズの中にこちらを見ている少女が写ったという噂もあります。

他にも施設を散策して帰ったら一時的に精神異常になったという話もあります。精神に異常をきたしたり、発狂したりする人はもともと本人に原因があったのか、幽霊など何らかの仕業かはわかりませんが、幽霊や心霊体験をして気がおかしくなるという話はよくありますよね。このようなことが続く「高小沼グリーンランド」はいつからか地元の人たちから「絶対に行ってはいけない場所」として噂されるようになったそうです。かつては多くの人を楽しませ、喜ばせていた「高小沼グリーンランド」がいつしか不気味がられ、毛嫌いされる場所になってしまったという過去はなんとも切なく、悲しいですね。

廃墟「高子沼グリーンランド」の現在

現在は閉園しており、周囲にもコンビニが1軒あるだけで、住居もほとんどありません。静かな空間に不気味さを覚える人もいるようですが、それ以上にホラーやファンタジーなどの世界観が好きな人から高く評価されている地域で、観光客からは柿とモモの名産地としても有名です。さらにグルメ通からは、現地のうなぎまぶしご飯や釜飯が人気なので、要チェック!2020年現在では、東日本大震災の復興もかなり進んでいるとのことなので、災害の危険性を改めて認識しながら観光地巡りをしてみては。

わずかでも「高子沼グリーンランド」の雰囲気を感じたい人は、高小沼公園に行ってみましょう。アトラクションなどは残されていませんが、大きな湖や自然はほとんど手付かずのまま残されているため、夜に行くと雰囲気に飲まれてしまいそうな感覚がします。ただし今回紹介したスケートリンクやウサギや昆虫のいた資料館があった場所は、ほとんどソーラーパネル設置前に撤去されているため、見ることはできません。

「高子沼グリーンランド」は多くの人の想像力を駆り立てる廃墟

感情に起伏があるとそれだけ幽霊達も寄ってくることが多く、遊園地として運営していた「高子沼グリーンランド」はその条件にピッタリ!特に寂しかったり不安なときは心にスキがあるため、十分に気をつけましょう。廃墟となった今では、あまり被害報告を見ることはないようですが、それでも興味という言葉の裏には、幽霊達が好む精神エネルギーが豊富に存在するのも事実。したがって「高子沼グリーンランド」跡地に行っただけで幽霊に狙われてしまう可能性もあるため、想像力を働かせるときはくれぐれもご注意を!

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