武蔵境の絶品ラーメン10選！本当におすすめできる人気店だけを集めました

武蔵境は東京都武蔵野市にある駅名で、開業したのは1889年。現在はJRの中央線と西武鉄道の多摩川線が乗り入れています。住みたい街ランキングで毎年上位に名前が挙がる吉祥寺やジブリ美術館のある三鷹からもほど近く、新宿にも20分程で出られるアクセスの良さが特徴で、近年注目度が上昇中です。

この記事ではそんな武蔵境に数多くある飲食店の中から日本人にとっては国民食とも言うべきラーメンに焦点を当て、絶品ラーメン10選をご紹介致します。いずれも地元の人々に愛されるおすすめの人気店ばかりですので、是非ご期待ください。

まず1軒目にご紹介するのは「珍々亭」です。1957年に創業した老舗で、「油そば」発祥のお店として知られています。油そばは丼の底にごま油などの油を敷き、醤油ベースのタレや麺と絡めながら食べるラーメンで、「ラーメン」や「つけ麺」に並ぶ新ジャンルとして人気上昇中です。

油そばのルーツとされているのは中国の「バンメン」という汁なしの肉そばで、中華料理店で修業した創業者が半世紀以上前にメニュー化。武蔵境にキャンパスを構える亜細亜大学の学生を中心に支持が広がり、現在では武蔵境を代表する人気店の一つとなっています。

おすすめメニューは今やお店の代名詞ともなっている「油そば」。トッピングはニンニク、ネギ、チャーシュー、温泉卵、メンマなど至ってシンプルながらごま油と醤油ベースのタレ、麺が絡み合う味わいは一度食べたら癖になると評判です。

今や汁なし系ラーメンはまぜぞば、和え麺など更なる進化を遂げ、ラーメン文化の最先端とも言うべき存在になっていますが、武蔵境で味わう珍々亭の油そばこそまさに汁なし系ラーメンの原点。ラーメン好きの間ではわざわざ足を運んででも食べる価値のあるレジェンドとされています。

2軒目にご紹介するのは「武蔵境つばさ家」です。武蔵境駅北口より徒歩5分程の好立地に店舗を構える横浜発祥家系ラーメンのお店。「家系御三家」に名を連ねる名店・六角家で修業されたご主人が開業したお店で、現在は立川と武蔵境に2店舗を構えています。

豚骨や鶏ガラをふんだんに用いて長時間煮込んだ濃厚なスープが特徴で、六角家の秘伝を受け継ぎつつも独自にアレンジを加えた秘伝のタレや食べ応え抜群の太麺とこだわりが盛り沢山。武蔵境にいながら本格的な家系ラーメンを食べられると若い世代を中心に好評です。

ラーメンのメニューはラーメン、つけ麺、味玉ラーメン、のり玉ラーメン、チューシューラーメンの5種。醤油味の濃さ、スープの油の量、麺のゆで加減などを好みに合わせて選ぶことができます。その中でも特に人気なのが「全部のせラーメン」です。

さらに武蔵境店では「満腹価格」として、並盛・中盛・大盛に関わらず均一価格で提供するサービスを実施中。懐にも優しく、がっつり食べたいという若者の心と胃袋をがしっと掴んでいます。

3軒目にご紹介するのは「丸幸」です。武蔵境駅北口から徒歩2分程の好立地に店舗を構える八王子系ラーメンの老舗。カウンター中心のシンプルな店内はいかにもラーメンの専門店という雰囲気が漂っています。

八王子ラーメンは1959年に八王子で開業した初富士を発祥とするご当地ラーメンで、醤油ベースのタレ、表面を覆う油脂、トッピングの刻み玉ねぎが特徴。丸幸では麺にもこだわりを持ち、自家製麺で食感や風味が異なる卵麺と国産そば粉入り中華麺の2種類を用意しています。

おすすめのメニューはシンプルに「ラーメン」。最大の魅力は420円というリーズナブルな価格にあります。もちろん、味も一級品。日野市出身の大将が手間暇を惜しまずに丁寧に作りだす透明度の高いスープはあっさりと優しい味で、毎日食べても飽きません。

心和む味わいは飲んだ後の〆にも最適の一杯。今や武蔵境になくてはならないお店の一つと言っても過言ではありません。

4軒目にご紹介するのは「中華そば専門 田中そば店」です。足立区にある人気ラーメン店の支店で武蔵境駅より徒歩1分の好立地に2019年にオープン。「気軽に食べられる田舎のラーメン」をコンセプトに、喜多方ラーメンをベースにした中華そばを味わう事ができます。

店内は清潔感があり、スタッフも明るく、お子様ラーメンなどのメニューも用意されている事から、若い女性や小さなお子様連れのファミリー層でも気軽に利用する事ができると好評です。

おすすめメニューは「中華そば」。喜多方ラーメンというと醤油ベースが基本ですが、田中そば店では塩味がベースとなっています。透明度の高いスープはあっさりとしており、どこか懐かしい味わい。そんなスープが濃厚な豚バラチャーシューやちぢれ麺と絡み、とてもいいバランスに仕上がっています。

半分ほど食べたところで、机上にある唐辛子で味に変化を与えるのもおすすめ。ぴりりとした辛みがさらに食欲を刺激してくれるとあって、武蔵境っ子に大人気です。

5軒目にご紹介するのは「じげもんとん」です。武蔵境駅から徒歩2分ほどの場所にお店を構え、木目を基調とし、明るく清潔感のある店内が若い女性にも支持されています。また、カウンター席だけでなくテーブル席もある事から、小さなお子様連れのファミリー層でも気軽に訪れる事が可能です。

店名のじげもんとんとは、オーナーの出身地である長崎の方言で「地元の者」という意味。そんな地元愛溢れるオーナーが営むこちらのお店では、長崎の名物・ちゃんぽんを博多の豚骨ラーメン風にアレンジした逸品を味わう事ができます。

おすすめメニューは「白ちゃんぽん」です。長崎ちゃんぽんは鶏ガラと豚骨を用いる中華風が基本ですが、こちらは博多豚骨ラーメン風の濃厚さが特徴。白濁したスープは35頭分の豚骨を超高火力で炊き上げたもので、まろやかな味わいながら後味はさっぱりという極上のスープに仕上がっています。

また、11種類の厳選食材と12種類のラー油を用いる「紅ちゃんぽん」も人気のメニュー。武蔵境界隈で新感覚の長崎ちゃんぽんが食べられるお店として話題沸騰中です。

6軒目にご紹介するのは「丸善」です。武蔵境において珍々亭と人気を二分する油そばの名店。通の間では珍々亭を「表油」と呼ぶのに対し、丸善は「裏油」と呼ばれています。

そう呼ばれるようになった由来は珍々亭が表通りに店を構えているのに対し、丸善がちょうどその裏側にあるから、との事です。団地の一角にある昔ながらの古いラーメン店ながら店内は清潔で、落ち着く雰囲気。昼時ともなるとすぐ近くにある亜細亜大学などの学生さんで大いに賑わいます。

おすすめは「味噌チャーハンと油そばのセット」。セットとはいえ、ミニラーメンやミニチャーハンになる訳ではなく、いずれも一人前の量が提供されます。油そばというとその名前からこってりとした印象を受けがちですが、こちらの油そばはあっさりとしており、するすると食べ進める事が可能です。

ほのかに味噌の風味がするチャーハンとの相性も抜群。かなりのボリューム感があるだけに満足感も高く、武蔵境の学生達に絶大な人気を持つのも納得。まさに隠れた名店です。

7軒目にご紹介するのは「支那そば あおば」です。武蔵境駅よりバスで10分程と少し離れているものの、足繁く通うリピーターも多いラーメン好きの間では名の知れたお店で、行列ができている事も少なくありません。

寡黙な大将はほぼ「いらっしゃいませ」「何にしますか？」「ありがとうございました。またお願いします！」の三語しか口にしないものの、無愛想な印象はなく、いかにも仕事に徹する職人気質という雰囲気。また、意外にも子供には優しく、お茶目な一面も持ち合わせ、武骨な人柄も慕われています。

ラーメンも人気ですが、おすすめメニューは「ワンタンメン」。一見するとスープの表面に油が多く浮いているように見えますが、油っぽさはなく、鶏ガラと醤油の風味が絶妙です。

また、ワンタンは大きめの皮の中に餡は少なめ。スープと一緒にちゅるっと啜る口当たりの良さやワンタンらしいモチッとした食感が地元・武蔵境の方々にも好評です。ジューシーなチャーシュー、喉越しが清々しい細麺ストレートとの相性も抜群でまた食べたくなるような味わいにほっこりします。

8軒目にご紹介するのは「東京味噌ラーメン鶉」です。武蔵境駅より徒歩5分程の場所に店舗を構え、七彩やくるりなどメディアにも頻繁に取り上げられるような名店で腕を磨いたご主人が提供する味噌ラーメンを堪能する事ができます。

そのラーメンは七彩の手揉み麺、くるりのコク味噌スープなど名店の良いとこどりとも言うべき一杯。2015年にオープンし、「TRYラーメン大賞」の新人賞みそ部門で第2位を獲得するなど、その味わいは多くの味噌ラーメンファンを虜にしています。

おすすめのメニューは「特製味噌ラーメン」。立ち昇る味噌の香りが食欲を刺激してくれます。スープの表面に香味油が浮かべられている事によって、スープの温度が熱いままに保たれる仕組み。赤味噌と白味噌を独自にブレンドしたスープは深いコクと優しい味わいが特徴です。

そんな味噌スープに自家製の手揉み麺がよく絡み、手揉み麺ならではの食感と小麦の風味を存分に味わう事ができます。まさに至極の一杯とも言うべき味噌ラーメンは一度食べたらやみつきと武蔵境っ子にも大好評です。

9軒目にご紹介するのは「大山家本店」です。武蔵境駅から徒歩16分程とやや遠方ながら行列ができている事も珍しくないほどの人気店。大将は家系ラーメンの名店・近藤家で修業した腕利きで、両親が営んでいた中華料理屋を改装して、1997年にお店をオープンさせました。

当時、家系ラーメンは横浜のご当地ラーメンに過ぎず、都内にはほとんど進出していませんでした。大山家本店はそんな家系ラーメンを都内に広めたお店の一つとされ、家系ラーメンファンの間では都内における家系ラーメンのパイオニアとも目されています。

おすすめのメニューは「とき卵ラーメン」。大将が子供の頃、おばあ様が即席ラーメンにとき卵を入れて作ってくれたという思い出の味をヒントに開発されたメニューです。

1日160㎏以上の豚骨や鶏ガラを強火で12時間以上炊き込んで作る家系ラーメンらしい濃厚な豚骨醤油スープや極太麺にとろりとしたとき卵が絡まり、まさに絶品。どこか懐かしさも感じる味わいで、武蔵境っ子にとってはソウルフードと言っても過言ではありません。

最後の10軒目にご紹介するのは「きら星」です。武蔵境のラーメン店と聞かれて、多くの方が真っ先に思い浮かべるほどの名店。武蔵境駅より徒歩4分ほどの場所にお洒落な雰囲気の店舗を構え、店の外からでもわかるほどの強烈な豚骨臭を漂わせています。

こちらで食べられるのが「東京一濃厚」とされる豚骨ラーメン。その味わいは豚骨ラーメン好きならば一度は食べてみるべき逸品とされています。

おすすめのメニューは「とんこつラーメン」。店の外にも漂うほどの豚骨臭は店内ではより強力になりますが、ラーメンが運ばれてくると、さらに濃厚に。濃厚なスープを口に含んだ瞬間、鼻の奥を殴られたかのような強烈なパンチ力に脳を揺さぶられます。

そんなスープに負けない太麺やチャーシュー。一歩も引かない猛者たちによって、口の中はさながらボクシングの様相を呈し、武蔵境にいる事も忘れます。さらにキャベツの上に乗っているカツオ餡を溶かすと味が変わり、第二ラウンドへ。食後には激戦を戦い抜いた満足感が胃袋一杯に広がります。

以上、今注目の町・武蔵境のおすすめ絶品ラーメン10選をご紹介致しました。油そば発祥のお店や家系ラーメンの名店、東京一濃厚とされる豚骨ラーメンなど、まさに多士済々。いずれも地元の人々に愛される魅力的なお店ばかりでついつい目移りしてしまいます。

この記事がそんな武蔵境において、お気に入りのラーメン屋を見つけるお役に少しでも貢献する事ができたならば幸いです。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。