神保町の美味しいおそば屋さん10選！おすすめメニューもご紹介

古くから出版社や本の卸問屋が多く、周辺に大学や専門学校も集積している神保町には、様々な書籍を扱う本屋さんが増えていき今や世界最大級の書店街となっています。また、千代田区の中央に位置する神保町は、再開発によりオフィス街としても注目されるエリア。

学生街・ビジネスエリアであり休日には本好きな人々が訪れる街となれば、美味しい飲食店が集まっているもの。神保町といえばカレーが有名ですが、さっぱりと食べられるおそばもおすすめ。こちらでは神保町の美味しいおそば屋さんを10店選び、おすすめメニューと共にご紹介していきます。

神保町でおすすめのおそば屋さんとして、まず初めにご紹介するのは「手打ちそば わたる」です。食べるのが大好きな兄弟が、手打ちそばを基本に肴・日本酒を提供してくれる「気軽に毎週通いたくなる」がモットーのそば処。

神保町駅から歩いて10分ほどかかるこちらのお店への行き方は、まずA4出口を出て白山通りを直進。マツモトキヨシがある角を左折し、2本目の道を右に曲がると2軒目に出てきます。少しわかりにくいかもしれませんが、満月と三日月のガラス窓が特徴の黒い引き戸を目印にしてみてください。

そば粉は季節に合わせて産地・配合を調整し、その日の気温・湿度に合わせて最高の状態で食べられるよう打たれています。また、体に優しい肴は、直接農家から仕入れた旬の野菜を多めに使用。そして、仕入れにこだわった日本酒は、お酒に詳しくない人でも相談すればピッタリなものを選んでくれますよ。

「わたる」でいただけるおすすめメニューは「せいろ・かけ・天せいろ・海苔わさび」のそばのほか、「ポテトサラダ・キャベツの浅漬け・出汁巻き卵」などの肴類、一合700円～・グラス350円～の日本酒も種類豊富に取り揃えられています。

次にご紹介する「まれびと」は、神保町から徒歩2分の場所にあるオシャレなそば屋さん。シンプルな白い暖簾にガラスから漏れる灯りが目を引き、地下にある店内はどのようなものかと期待が高まります。そして階段を下りていくと、そこには期待以上の素敵な空間が広がっているのです。

全13席と決して広くないお店は、そば屋さんとは思えないカフェのような内装です。カウンター席に二人掛けのテーブル2卓・小上がりも用意された和モダンな雰囲気。シンプルなインテリアの店内では、落ち着いておいしいおそばを食べることができます。

麺類メニューを見てみると、そばは「発芽そば・もりそば・田舎そば・かけそば・九条ネギそば・野菜天そば・鴨南そば・二種盛り・あいもり」。うどん類は「うどん・とり天うどん・野菜天うどん・鴨南蛮うどん」などがあり、そば・うどん共にハーフサイズが用意されています。

ランチには、ハーフ十割そばに煮物・だし巻き卵・ご飯・漬物・日本茶が付いた「そば膳・とり膳」のほか、秋冬限定メニューとして「チキンときのこの和風クリーム煮」「鶏と卵の二色そぼろ丼」（ハーフそば・ご飯・漬物・日本茶付き）などもありますよ。

最寄り駅である水道橋駅から神保町方面へ3分ほど歩いた場所にある「六常庵」。全18席のこじんまりとした店内に入ると、自動の石臼がそば粉を挽いている様子が目に入ります。こちらのお店の看板メニューは、粗挽き二八そばとなっています。

「六常庵」のおすすめは「海老天丼と手打ちそばセット・日替わり丼と手打ちそばセット（田舎1200円・せいろと田舎の二色1100円）」です。どちらも蕎麦は二段で、そこに小ぶりの丼が付くのでコスパが良いと評判のセット。

丼は小ぶりながらも天丼には大きな海老が2本乗っていますし、日替わりはマグロ・カニ・サーモンなどの海鮮丼と豪華なので、どちらも満足感が高いと人気です。肝心の二八そばは舌触り・喉ごし・香りが良く、スルスルと入っていく美味しさ。

他のおそばメニューには「せいろかけそば750円」「たぬきそば1000円」「京都九条ねぎそば1100円」「山かけそば1200円」「京鴨南蛮そば1600円」「江戸前穴子天そば1700円」などが勢揃い。ランチ時は高コスパのセットを目当てに、店の外に行列ができることが多いそう。

神保町駅からすぐ近くにある「㐂道庵（きどうあん）」は、中目黒から移転してきて2019年にオープンしたお店です。ダークグレーの外壁に黒い文字の店名・白の暖簾が印象的な外観。明るく清潔感のある店内は、幅広のカウンターが設けられていて一人客でも入りやすい雰囲気となっています。

「㐂道庵」といえば「鶏大根そば」が名物メニューとなっており、大きな鶏と大根がボリューム満点。温かく繊細な出汁が体に染みわたると評判です。「鶏大根そば」以外にも多くのそば・うどんやセットもの・一品料理が揃っています。

そば・うどんの冷たいメニューは「もり・ざる・納豆・とろろ・鴨せいろ・カレーせいろ・天せいろ・季節野菜の天せいろ」、温かいメニューは「かけ・たぬき・月見・玉子とじ・かき玉・肉南・鴨南・カレー南・天ぷらそば・鍋焼きうどん」など。

「カツ煮定食」「天ぷら定食」や、「かつ丼セット」「親子丼セット」「小海老・イカ天丼セット」も人気。また、夜のメニューには「クリームチーズの茗荷和え」「山芋の磯部揚げ」「牛すじの煮込み」「合鴨の塩焼き」など、ビールと相性抜群のおつまみも揃っています。

「たかせ」は神保町から歩いて3分ほどの距離にある、二八にこだわったそば店。季節に合わせた「変わりそば」や、三種の味を楽しめる「三食そば」が人気です。路地裏に佇むこちらのお店は外観も店内も上品な趣きで、そばの味わいも上品と評判。

お店の中に入ってみると木をふんだんに使用した、温かみのある雰囲気。大人数でも利用できる大きなテーブルのほか、2人用・4人用のテーブル席などが用意され全23席を擁するお店。壁沿いには厳選された日本酒や焼酎のアルコール類が並んでいて、眺めるだけでも楽しい空間となっています。

人気の「三食そば」「本日の変わりそば」のお値段は1030円。他にも単品は「海老おろし1300円」「冷やし山かけ1400円」「穴子天せいろ1750円」「ざるうどん720円」「釜揚げうどん1030円」などがあります。また、ランチの「お造り御飯そば膳・桜海老かき揚げ丼そば膳各1000円」もおすすめ。

トマト丸々一個を煮込んだ「トマトのおでん770円」は、そば屋の出汁がきいた「たかせ」開店当初から受け継がれている伝統の料理です。また、蔵王鴨を使用した「鴨陶板焼き1300円」も、お店自慢の逸品となっています。

「杉乃屋」は水道橋駅からほど近く神保町駅からも徒歩圏内の場所にある、「へぎそば」が食べられるそば処です。へぎそばとはつなぎに布海苔という海藻を使った切りそばで、へぎという器に乗せて供されるもの。つなぎに小麦粉を使ったそばに比べて、ツルツルとした喉越しが特徴となっています。

いかにもそば屋さんらしい店構えの入口から店内に入ると、懐かしい和の空間が広がります。レトロな置物が飾られていて、全50席の広めの店内はどっしりと落ち着いた雰囲気。囲炉裏を囲むコの字型カウンターや、昔の日本家屋のような趣きのある個室も用意されていますよ。

14時までのお昼の特別サービスの「穴子そば定食1628円」「数量限定・アジフライ定食1078円」「ヒレカツ定食1012円」「杉乃屋定食1078円」は、全てライス・小鉢・漬物が付いていてボリューム満点と評判です。また、ミニ天丼などがセットになる「へぎそば定食825円」も人気。

本社が新潟にある「杉乃屋」は、新鮮な食材や酒類を新潟から直送しています。佐渡産の鮮魚・魚沼産こしひかり、野菜も新潟から直送しており安心で安全な食材を提供中。「魚沼産の熟成ベーコン」「イカの沖漬け」などの新潟料理を楽しむことができます。

神保町一丁目にある「こんごう庵」も、へぎそばと新潟の地酒が楽しめる居酒屋。表通りから1本入った静かな場所にある落ち着いた和風民家造りのお店は、カウンター8席・2席テーブル1卓・4席テーブル5卓・6席テーブル2卓・6名用個室1つと全48席を擁しています。

色々なタイプの席が用意されているので、様々なシーンに対応可能。また、現在は定期的な換気・ソーシャルディスタンスを保つ席配置・ビニールシートを設置するなどの工夫をこらしていますので、安心して食事を楽しめる環境となっています。

そんな「こんごう庵」でいただけるおすすめのメニューは、へぎそば・お造り・のっぺ汁に越乃寒梅が付いた「越乃寒梅セット3278円」です。こちらのお店には新潟の銘酒が種類豊富に取り揃えられているので、地酒とセットのコースは他にもたくさん用意されています。

お得感のあるランチも人気で、メニューには「ミックス天丼へぎそばセット・海鮮とろろ定食・ヒレカツ丼定食・鮭いくら丼定食各1000円」などが並びます。ちなみに単品のへぎそばのお値段は、1人前830円・1.5人前1050円・2人前1660円・3人前2490円となっています。

「蕎麦人 弁慶（そばじん べんけい）」は、厳選された日本酒と〆のおそばが充実している神保町の麺業会館というビルに入っているお店。古材をふんだんに使用した店内はしっとりとした趣きで、肩肘張らずに気軽に食事を楽しめる空間が広がっています。

一見すると間口はあまり広くないので狭いお店かと思いきや、店内に入ってみると半個室・カウンターを含め50席もある贅沢な造り。ゆったりとした店内でいただけるのは、毎日豊洲から仕入れている新鮮な魚介類・季節ごとの逸品料理とお店自慢のそばです。

人気のランチメニューは、好みのそばと丼が選べる「日替わり蕎麦セット850円」。ある週を見てみると月曜「白身のフライ」・火曜「釜揚げしらす丼」・水曜「蕎麦屋のカレー」・木曜「牛スタミナ丼」・金曜「豚しゃぶ丼」となっているので、かなりの高コスパと言えるのではないでしょうか。

他にもお昼時には、そばとセットになる「親子丼・ネギトロ丼各900円」「かつ丼900円」「うな玉丼980円」「天丼1100円」があり、持ち帰りは全て50円引きとテイクアウトにも力を入れています。また、夜に提供される「蕎麦すき」「鯨料理」「蝦夷鹿せいろ」などもおすすめですよ。

後楽園駅からほど近い場所にある「稲荷蕎麦 萬盛（まんせい） 総本店」は、神保町からは少し距離がありますが是非ご紹介したい歴史のあるそば店です。レンガ造り外壁のいたって普通のマンションの1階に入っている、よくある町のそば屋さんという趣き。

しかし実はこちらのお店は1620年創業の超老舗で、小石川伝通院近くの「慈眼院 澤蔵司稲荷」に初茹での「稲荷 箱そば」を毎日奉納し続けているのです。澤蔵司という僧侶が門前のこちらの店に通ったことから、澤蔵司は「お蕎麦の稲荷」として広く信仰されるようになったのだとか。

献上される「稲荷　箱そば」のお値段は750円、「もり・かけ」は520円、他にも「ざる620円」「たぬき・きつね630円」「肉なんばん730円」「おかめうどん・力餅うどん・カレーなんばん各830円」と良心的な値段が並びます。

土曜のスペシャルランチもおすすめ。まず初めに大きくて美味しい稲荷ずしが登場し、海老・イカ・さつまいも・しし唐・ナスなどの天ぷら、喉越しなめらかな上品なそばに、最後は白玉のデザートが付きます。値段は1400円と少しお高めですが、値段に見合った内容だと好評だそう。

神田錦町にある「河北や（かほくや）」は神保町からも徒歩10分弱で行くことができるお店で、山形県河北町の「肉そば」が食べられます。山形河北の肉そばといえば、秘伝の冷たい鶏出汁・色が濃くコシの強い硬麺が特徴。

店内は入ってすぐのところに4人掛けのテーブルが一つ、右手にハイテーブルが4卓ほど、左奥にカウンター5席と2人掛けテーブルが4卓あります。入口近くには券売機が置いてあり食事だけの人は券を購入し、お酒を飲む人は後払いになるようです。

「河北や」名物の「肉そば」は、塩分強めの透き通った汁にゴワゴワと硬めのそばと、ワイルドに乗った肉と葱がクセになる味わい。ランチに「肉そば」だけサックリ食べるのも良いですし、夜につまみとお酒を楽しんだ後に〆にするのもおすすめです。

おつまみは「とうもろこしのかき揚げ」「赤ウインナー」「ハムカツ」「山形芋煮」から、「ポテチ」「タンドリーチキン」とバラエティーに富んでいます。「肉そば（冷・温）」は単品で400円なのを始め、全体的にコスパが良いので昼も夜も気軽に楽しめるお店となっています。

カレーだけでなく様々なグルメを楽しめる神保町は、そば屋激戦区の神田に位置するだけあって美味しいそばが食べられる街です。老舗からカフェのようなおしゃれなお店まで揃っていますので、神保町に来たらこちらの記事を参考に自分好みのおそばを食べてみてください。

※記載内容は公開時点の情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています