ちょっと手荒な台湾のつるつる美容法「挽臉(ワンリェン)」

挽臉は「挽面」や「拔臉」とも呼ばれ、中華圏に古くから伝わる「産毛抜き」のことです。

昔は結婚の前に挽臉をして式に臨む風習だったそうです。施術のお礼として紅包（お祝い事の際に配る日本でいうお年玉のようなもの）を包みます。現代でもウェディングエステをしてからという方がいますよね。それと近い感じでしょうね。

まずは顔全体に粉を塗ります。台湾産の真っ白い粉でレトロなパッケージが可愛らしい美都雪（ミトセ）が挽臉用ではポピュラー。

美容師さんは両手にタコ糸のような糸を引っ掛け、口で挟みながら巧みに顔の上を糸がクルクル回るように動かしていきます。糸が回りながら産毛を巻き込んで除毛していく技法で、綺麗になれるというわけです。

台湾の知人のお母様が若い頃に挽臉の技術を習得したということで、お家の軒先で運良く施術してもらえました。既に70代のお母様、もう何十年も前に花嫁を送り出す際や近所の友人知人によくお手入れをしてあげていたそうです。まずは眉毛を整えた後、額からシュッシュと手際良く糸を動かしていき、まぶたや小鼻、もみあげ辺りなども丁寧に整えてくれました。

目や口のまわりなど皮膚の薄い部分は多少痛みを感じますが、綺麗になれるのなら我慢がまん。途中思わず「ひぃ〜」と声に出てしまいましたが、挽臉をしてもらったおかげでスッキリつるつる、しかももっちもちになりました！

台北の有名な観光地のひとつでもある饒河街夜市の中の紀老師挽臉で体験できます。こちらでは紀先生のあみ出した独自の糸さばきで挽臉をしてくれます。

台北市内には他にも龍山分店と士林分店がありますが、足つぼマッサージも兼ねていて挽臉であれば饒河總店がメインで施術になります。週に何回かは紀先生もお店にいますよ。

挽臉後は化粧水や乳液、美容液などの浸透力がアップ、お化粧のノリが良くなりファンデーションなどが浮いたりしません。にきび跡が薄くなり、ニキビができにくくなります。産毛を除去することにより、顔の色がワントーン明るくなり、美白効果も期待できます。中華圏ならではの言い回しでは、開運効果もあるそうですよ。

顔の産毛を除毛したことになるので、お肌がとても敏感になっています。すぐに顔を洗うと毛穴に炎症が起こる場合があるため、できるだけ洗顔料は使わないでください。半日以上あけてからの洗顔ならOK。通常よりも保湿強化することをおすすめします。

いかがでしたか？台湾を訪れた際は是非、古来から伝わる伝統的な美容法で綺麗な素肌を手に入れてください！