ベトナム・ホイアンの観光スポットといえば古民家と会館！古都で歴史を感じよう

ホイアンの街で観光スポットに入るには、入場料ではなく事前に購入する総合チケットが必要です。市内6カ所にあるチケット売り場で5枚つづりの総合チケットが購入可能。旧市街地のスポットを5つのグループに分けていて、チケット1枚につき1つのグループのスポット1カ所を見学できます。そのため同じグループのスポットを2カ所以上見学したい場合には5枚つづりの総合チケットを複数買う必要があります。

最初にご紹介するのは貿易商人・馮興家の邸宅として建てられたこちらの建物。
約200年前に建てられた木造建築の家で、建築様式は中華風だけでなくベトナム風と和風のものも見受けられます。

現在、内部はお土産店も兼ねているということで、見学だけでなくお土産物を買い求める旅行客にも人気のスポットです。

こちらの家には今も8代目にあたる子孫が実際に住んでいるそう。そのため家具なども置かれています。
南シナ海のすぐ近くで、川沿いにあるため水上貿易で栄えたホイアンですが、その立地から洪水に襲われることもしばしば。そんな時、商品を水から守るために1階の天井部分には2階へと荷物をあげられる床窓がつけられています。

次にご紹介する古民家は約300年前につくられた廣勝家です。
こちらの家は平屋で間口が狭く細長いつくりが特徴。この様式はホイアンでは代表的な建築様式です。

各部屋の間に中庭があるのも、この様式の特徴。

また壁や手すりなどに施された彫刻は見事で、歴史が刻まれた黒光りする木目が印象的です。

次にご紹介する古民家も200年以上の歴史を持つ家で、中国広東省出身の漁師の家として建てられました。この家はごく一部を除き、修復をくりかえすことによって建築当時の姿が守られています。
彫刻は細部にいたるまで美しく仕上げられていて、見ごたえたっぷり。

中華風・ベトナム風・和風の3つのスタイルが上手にミックスされた建築様式から、ホイアンで最初に文化遺産として認められた建造物です。

ここからご紹介するのは会館と呼ばれる華僑の人々による同郷人の集会所です。
はじめにご紹介するのは1773年に福建・潮州・海南などの5つの省人会が共同で使用するためにつくった中華会館。

共同で使うには少し小さめですが、内部には天后聖母がまつられている場所もあります。また中華学校としても使われていて、近辺に住む華僑の人たちが中国語を習いにやってくるのだそう。

こちらは福建省出身者によってつくられた福建会館。
この会館にも天后聖母がまつられていて、こちらに集う福建省出身者の多くが信仰しています。

会館内の天井にはたくさん渦巻き状の線香がぶら下げられていて、館内はいつも線香の煙が漂っています。

最後にご紹介するのは1776年に潮州出身者によって建てられた会館です。
こちらの会館は内部の柱や扉に施された彫刻が細かく美しいと評判の建造物。
建物の奥に位置する祠堂には天・地・海をモチーフにした額があり、この額を目当てにやってくる観光客もいるほどです。

ホイアンの古民家と華僑の会館をご紹介しました。
どの建物もベトナムにあるのに、中国や日本の影響を感じさせる興味深いものばかり。また手の込んだ装飾が多く見ていて飽きません。ベトナムに旅行に行かれた際にはぜひホイアンにも足を運んでみてくださいね。