北海道白老の穴場観光スポット「倶多楽湖」!秘境で河童に遭遇?

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透き通るようにきれいな水、そして驚くほどまんまる。その湖には、普通に北海道を観光していたら気付かないかもしれません。なぜならそこに至る道はひっそりとした1本道で、たどりついた先には何が待つのか見当もつかない視界の悪さ…まだまだ残る北海道の秘境のひとつ、倶多楽湖に行ってみませんか?

透明度全国2位、まんまるな湖、倶多楽湖

「倶多楽湖」。この湖の名前、読めますか?「クッタラ湖」という、なんとも気の抜ける読み方をします。アイヌ語の「クッタル・ウシ・トー」(イタドリが群生する湖)が名前の由来なのだそう。

倶多楽湖は、日本でも有数の温泉街である登別市から東にすぐの白老(しらおい)町にあります。典型的なカルデラ湖で、現在も気象庁が常時観測する倶多楽火山の一部。最近では1800年ごろにも火山活動があったそうですよ。

倶多楽湖は、流れ込む川も流れ出る川もなく、水質がきわめて高いことでもよく知られています。日本一透明度の高い湖は、同じく北海道にある摩周湖ですが、2番目をご存知ですか?実は、この倶多楽湖なんですよ。

倶多楽湖の最大の特徴はこの形!まんまるですね。カルデラ湖には正確な円に近いものも多数存在しますが、それにしてもここまでまんまるなものはなかなかないでしょう。上空からの写真で見ると、思わず二度見するほどのまんまるっぷりです。

カルデラ特有の外輪山もはっきりと確認できます。なんとなく、子どもの頃に砂場で作った池を思い出しますね。

ちょっとした秘境

倶多楽湖への道は1本道。このように、非常に狭い山道をしばらくのぼっていくことになります。しかも途中からさらに道は細く、舗装も悪くなり、対向車とすれ違うのも一苦労。おまけに両側に生えている木の枝がのびてせりだしていることもあって、視界はかなり悪い状態。冬はもちろん通行止め。

冬は氷と雪で覆われます。年によっては全面結氷することも。

細い山道をのぼっていくため、到着するとちょっとした秘境にたどりついた気分になります。観光客でにぎわっているようなことはほとんどなく、静かに湖と山が広がっていることも、秘境ムードを醸し出すのに一役買っているのでしょう。

河童が出るそうです…。たしかにこれだけ「人里離れた」という雰囲気があると、まんざら冗談でもないような気がしてきますよ。河童はともかく、キツネなどの小動物はよく道路を横切っていますので、車で行く際には運転に十分気を付けて。

河童注意の看板もなんとも言えない味を出していますが、この看板も十分シュールです。本当にこれで「クッタラ」と読むんだなあという感じですね。長く北海道に住んでいる人にとっては、アイヌ語の地名に漢字をあてる法則がなんとなく身に染みついているので、初見でも読めるとか読めないとか…。

倶多楽湖
住所:
北海道白老郡白老町虎杖浜 倶多楽湖
アクセス:
白老駅から車で40分

観光客がほとんどおらず、ここに至る道も細い1本道。静かな山の中に、信じられないほど透明な湖…。すぐそばに大温泉街があるにも関わらず、秘境の匂いがプンプンする倶多楽湖は、まさに北海道の隠れた観光名所です。登別への温泉旅行のついでに、訪れてみてはいかがでしょうか?

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umi

北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆

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