有馬温泉の定番おすすめ観光スポット15選!日本書紀にも登場する日本最古の温泉!

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日本書紀にも登場する有馬温泉、日本最古の温泉として親しまれています。神戸市内から、電車で30分程度という便のよさから多くの方々が訪れています。神戸観光のプランの中に、有馬温泉での1泊を組み込んでみては。温泉街の狭い路地も風情があって雰囲気たっぷり。有馬温泉の定番・穴場スポットをご案内します。

金の湯

金の湯は、有馬温泉街にある神戸市営の温泉入浴施設で、一般的には、外湯とか日帰り温泉とかと言われています。
古くから有馬温泉にあり、地元の皆さんにも人気のあった公衆浴場、「有馬温泉会館」を改築して、新たな施設として2002年にオープンしました。
入浴用の温泉は有明泉源からのお湯で、濃度の高い強塩泉のために、鉄分が酸化して赤茶色に濁っているため、有馬温泉では金泉(きんせん)と呼ばれているお湯なんです。
金の湯の玄関横にあるスペースでは、無料で使える足湯と飲泉場がありますが、こちらは太閤泉源(ナトリウム塩化物泉)から引いている温泉となります。

有馬温泉のお湯と言えば、赤茶色に濁っている金泉を思い浮かべる方が多いと思います。
お湯の色を見ると、体が染まってしまうのではと思ってしまうほどの茶褐色ですよね。
金泉は、硫黄臭さもなく無臭の温泉で、強い塩分を含んでいるために、神経痛や筋肉痛等に効能があると言われています。有馬温泉では、人気の高い温泉として知られています。
温泉街の散策を楽しんだ後は、ゆっくりと温泉に浸かって、のんびりと体を癒してあげましょう。
金の湯は、日帰り温泉とは言っても、古来からの由緒ある元湯として、歴史を刻んできた温泉を充分に堪能できます。

金の湯
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町833
営業時間:
08:00~22:00
電話番号:
078-904-0680
定休日:
第2火曜日、第4火曜日(※祝日営業、翌日休)、1月1日
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約5分

銀の湯

銀の湯も、金の湯と同じく、有馬温泉にある神戸市営の温泉入浴施設で、金の湯とは姉妹施設となります。
銀の湯は、金の湯より1年早い、2001年にオープンしました。茶褐色の金泉よりも、透明な水質の温泉がご希望ならば、銀の湯に行きましょう。
銀の湯は、銀泉(ぎんせん)と呼ばれる炭酸泉で、ラジウム泉を利用した日帰り温泉です。
館内は、高い天井から燦々と外光が降り注ぐ、清潔で解放感がいっぱいの空間で、とても気持ちが良い場所となっています。
女性のお客様に大人気なのが、お肌がツルツルになるというスチーム式サウナ、サウナと温泉、鉄板の組み合わせです。

銀の湯の温泉は、炭酸泉源から引いているものにラジウム泉をブレンドした銀泉(ぎんせん)となります。
銀泉は、無色透明のお湯で、体がよく温まりますが、他の温泉のようなヌメヌメ感は無く、湯上りはさっぱりと爽やかな心地です。
銀の湯には、ミストサウナやジャグジーといった設備も完備してありますので、いろいろと楽しみながら、ゆっくりと時間をかけての温泉三昧を楽しんでください。
銀泉の飲料所で飲める温泉は、シュワシュワの天然サイダーのようで面白いので、一度試してみてはいかがでしょうか。
周辺には、昔の有馬の雰囲気が溢れる寺院や神社がたくさんあるので、観光の拠点とするのもいいでしょう。

銀の湯
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町1039-1
営業時間:
09:00~21:00
電話番号:
078-904-0256
定休日:
第1火曜日、第3火曜日(※祝日営業、翌日休)、1月1日
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

太閤の湯

太閤の湯とは、26種類もの温泉と岩盤浴などが楽しめる上、食事や宿泊が可能で、更にはマッサージやあかすりなどもできる、総合温泉テーマパークといえるような施設です。
有馬温泉駅からの無料送迎バスも出ているので、電車で有馬に来られる方々も安心ですね。
様々な楽しみ方ができて、ご家族でも友達同士でも、1日中館内でのんびりと過ごすことができます。太閤の湯はもちろん温泉、敷地内の地下1200mから湧出る、効能豊かな天然温泉を使用しています。
天然温泉のクアハウス、お風呂も施設も充実していて、そのあたりの温泉旅館にも引けを取りませんね。

時は戦国時代、豊臣秀吉(当時、羽柴秀吉)が富山城攻めの時、大軍を引き連れて小高い丘の上に陣を張っていたのですが、水も食料も底を尽き兵士も疲れきっていたころ、陣中の梅林から清水が湧き出て、その水を汲み上げて飲んだ将兵の士気が上がり、合戦に勝利しました。
それが、「太閤山天然温泉」の由来となっています。
400年余りの時が流れて、歴史の地有馬において、秀吉の伝説を秘めた名泉を現代風に再現したのが太閤の湯なんです。
太閤の湯は、大規模改修工事のために、2018年5月7日(月)〜2019年3月31日(日)の、約10ヶ月に渡り、休館になります。全面リフレッシュオープンは、2019年4月1日(月)の予定ということで、待ち遠しいですね。

太閤の湯
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町1642
営業時間:
10:00~00:00
電話番号:
078-904-2291
定休日:
第2水曜日
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

炭酸泉源広場

炭酸泉源広場とは、炭酸せんべいの原料にもなっている、天然の炭酸水が湧き出る泉源がある公園です。
天然の炭酸水は、広場の中にある施設で飲むことができます。
昔は、この炭酸泉のことを毒水として恐れていたそうですが、明治時代になって飲料用として大丈夫だと判明した後は、新しいもの好きの人々が、砂糖を入れてシュワシュワの味を楽しんだそうです。
炭酸泉源広場は、温泉場から坂をかなり上がったところ、有馬温泉の一番奥に位置するコンパクトにまとまった空間です。
公園の奥に、四隅を柱に囲まれた屋根付の小さな建物があり、ここにある丸い石の井戸から炭酸泉が湧き出ていて、飲泉となっています。

炭酸泉源広場は、温泉街から坂を上がった先にあるのですが、温泉街を見渡せる高台に整備されたスペースですので、有馬の眺望を見ながら、ゆっくりとベンチに座って休憩するのも良いですね。
炭酸泉源公園にある炭酸泉源は、有馬温泉郷で最初に見つけられた炭酸泉源です。
現在でも、慢性便秘や消化器疾患に効果がある炭酸泉が湧き出しているので、上屋をつけて石で湧出口を囲み、誰もが飲めるようになっています。
炭酸泉とは飲用泉のことを言い、有馬で銀泉と呼ばれるラジウム泉が主の温泉とは違うものです。
ところで、炭酸泉のお味ですが、清涼飲料水のような爽やかな美味しさは、全くないんですよ。
やや炭酸がキツイ感じで、温泉のせいでしょうか、鉄っぽい味も混ざっています。
それでも、日本で最初のサイダーの素だと聞くと、やっぱり興味が湧いてきませんか?
美味しい・まずいは別として、話のネタとして、1度チャレンジしてみてはいかがでしょう。砂糖とコップを持参してみてはいかがでしょう。

炭酸泉源広場
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約15分

天神泉源

有馬温泉では7カ所に泉源があり、天神泉源はその中の1つとなります。
京都の北野天満宮を分けて祭られた、有馬天神社の境内に湧く源泉で、強い鉄分&塩分は海水の2倍、そんなどろどろのお湯が湧き上がっています。
天神源泉は、7つの源泉の中でも有名な泉源で、高い噴気音を伴いながら高圧の湯気を噴出しています。
天神泉源のお湯は、本来は無色透明なのですが、地上に湧き出し空気に触れた瞬間に、お湯の中の鉄分が酸化して鉄サビ色に変色する金泉を噴き出しているのが特徴です。
神社へと繋がる参道では、石畳が金泉の色の赤茶色に染まってしまっています。

天神泉源の泉質は、鉄・ナトリウムを含む塩化物強塩高温泉で、特徴としては、鉄分と塩分が非常に濃いので、神経痛・疲労回復・慢性消化器病・慢性婦人病などに効果があるようです。
天神泉源は、他の泉源と比較しても非常に高温な泉源で、常に白い煙が立ち昇っています。
境内に入っても、天神泉源から立ちこめる煙によって温泉独特の匂いが立ち込めている上、神社の中を見回すと、屋根・石段・石畳・狛犬などが茶褐色に染まり、一種独特の景観となっています。
天神泉源の他に、金泉を六ヶ所の旅館に送っている有明泉源、庭園として整備されている御所泉源、 美しい女性がそばに立つと、お湯が嫉妬して吹き出すという妬(うわなり)泉源、などがあります。

天神泉源
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅徒歩約10分

有馬本街道(湯本坂)

有馬本街道(湯本坂)は、本温泉脇から林渓寺前を抜け、六甲川に至るまでの細く折れ曲がった坂道のことを言います。
600mほどの街道ですが、昔の雰囲気が漂っている格子戸が見られ、「右六かう山へ、すぐ京大坂へ」と刻まれた石の道標や名産の有馬筆や竹細工の店も、数多く並んでいます。
有馬本街道で、約300mほどの路地に、何軒もの店舗がひしめき合っている坂を湯本坂と呼んでいます。
有馬温泉街の風情ある景色の中に溶け込んでの散策は素敵ですし、ここぞのアングルもたくさんあるので写真撮影にも最適。当然、有馬のお土産も。おすすめの路地ですね。

日本書紀に書かれているほどの歴史ある有馬温泉,江戸時代後期には、有馬千軒と呼ばれるほど賑わったそうです。
現在においても、山間部特有の起伏の多い地形に、大型の観光ホテルが立ち並ぶ、日本でも有数の温泉街となっています。
有名温泉街の有馬温泉ですが、今でも有馬町の古くからのメインストリートは有馬本街道の湯本坂。昔ながらの古き良き木造建築のお土産物屋さんが軒を連ねています。
有馬の街は坂の街とも言われ、杖捨坂や湯本坂、ねがい坂、タンサン坂、万年坂、紅葉坂など、たくさんの坂があるのです。
旧市街を走る通りは、昔の人の尺度に合わせたままで、小型車がやっと通れるくらいの道幅です。
車で訪れた際には、よく地図を確認しておかないと、一方通行や途中の階段などで、目的地に到達できなくなってしまいます。
車は、宿泊先に預けておいて、有馬を楽しむのなら、のんびりと歩いて回るのが一番ですね。

湯本坂
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
電話番号:
079-904-0708(有馬温泉観光総合案内所)
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約5分

ねね橋・ねね像

街の中心部にあって、朱塗りの欄干が目立つ橋がねね橋で、その橋のたもとに佇んでいるのがねね像になります。
ねね像は、扇子を持って少し右を向いた姿で、屏風の前の石の上に立っています。
ねねは、有馬川を挟んで太閤秀吉の像と見つめ合っているので、ねね像と合わせて、太閤秀吉の像もしっかりとチェックしておきましょう。
ねね橋とねね像、そしてねね橋の下流側にかかる太閤橋と太閤秀吉像は、人気の撮影スポットです。
ねねと言えば、太閤秀吉の正室、見詰め合っているのは当然といえば当然。でも、川を挟んでいるって、七夕の織姫さんと彦星のようですね。

秀吉も愛したといわれる日本3大古湯のひとつが有馬温泉、有馬に別邸まで建ててしまったねねは、秀吉と一緒に金泉に浸かって、戦乱の疲れを癒していたのでしょうか。
有馬温泉がお気に入りだった秀吉ですが、正妻のねねや千利休などと一緒に、度々この有馬を訪れていたようです。
秀吉が、同じ温泉に繰り返し遠路はるばる来ると言うのは、なかなか考えられないことですよね。
当時から、子宝の湯として有名だったのが有馬温泉。よほど子供の誕生を願っていたのでしょう。
そう思うと、歴史が身近に感じられますし、その歴史に満ち溢れた有馬の湯を楽しむのも、有馬温泉の魅力といえるのではないでしょうか。

ねね橋・ねね像
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約7分

有馬玩具博物館

有馬玩具博物館は、大人から子供までが楽しめる、世界のおもちゃの博物館なんです。
こちらの博物館の創設目的は、「おもちゃを通じて世代を超えて愛される温泉地づくりをしよう!」。どういう訳でおもちゃと温泉地が結びつくのか分かりませんが、どちらも楽しいという共通の言葉が付きますね。
子供たちが、有馬玩具博物館で楽しく過ごして、更に、その子供たちが大人になって、また子供や孫を連れて有馬温泉に来てもらおう、という相当な長期に渡る壮大な計画、というか目的のようです。
簡単に言えば、有馬玩具博物館は、大人も子供も楽しむことができる博物館ということでしょうか。

有馬玩具博物館では、約4000点のおもちゃを収蔵しています。
何でもかんでもコンピューターの現代、今の子供たちが知らないおもちゃや、親にとっても子供の頃に遊んだことがないような、世界中のおもちゃが集まっています。
博物館の中には、実際に手に触れて遊べる部屋もあって、子供たちが思いっきり遊べるようになっています。
楽しいということだけでなく、「遊び」を通じて「ものづくり」という大切なことを伝えるという使命もあります。「オートマタ」と呼ばれる珍しい「からくり人形」を見られますし、「ものづくり」を体験できる工作教室なども開催されています。
有馬玩具博物館は、ただのおもちゃを集めた遊びの博物館ではなく、「今の時代に生きる子どもたちの遊び」を検証して、研究をする施設でもあるのです。

有馬玩具博物館
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町797番地
営業時間:
09:30~18:00
電話番号:
078-903-6971
定休日:
不定休
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約5分

有馬切手文化博物館

有馬切手文化博物館は、日本で初めての本格的な切手の博物館です。
現在の切手において、最も貴重なコレクションである郵便創業時発行の手彫切手も収蔵されています。
更に、1871年(明示4年)の郵便創業時より現代までの間、この間の150年弱で発行された、普通切手・記念切手を発行年代順、そして系統的分類に分けて展示してあります。
博物館内には、明治時代の郵便配達の方が使っていた肩掛箱、駅逓寮で利用していた八角時計などの、当時の郵便の作業で実際に使用されていた物や、その他貴重な資料も数多く展示しています。

有馬切手文化博物館は、岩手県盛岡市から、馬事文化資料館の「稱徳館」を移築したものです。
「稱徳館」は、江戸時代にあった呉服商の商家に付属していた、2棟の土蔵を移築後に手を加えて作られた文化資料館で、伝統建築物の保存と、貴重な資料が保存されていました。
有馬への移設後、竹木舞の壁下地に壁土を塗り固め、仕上げに漆喰を塗った外壁と、正面玄関の両側には、切手の図案にもなった瓦を埋め込んだ、「なまこ壁」をもって仕上げています。
そして、博物館の一部には、約300年前の古材を使用して、建設当時の雰囲気を再現しています。
建築に当っては、京都金閣寺の茶室を建立した「数奇屋研究所心傳庵」の棟梁である、木下孝一氏に総監督を依頼。切手と共に歴史を伝える博物館としてふさわしい建築物となりました。

有馬切手文化博物館
住所:
神戸市北区有馬町663-3
営業時間:
10:00~16:00
電話番号:
078-904-0024
定休日:
火曜日(祝日の場合は翌日休み)
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

三津森本舗

三津森本舗は、神戸電鉄有馬線「有馬温泉」駅から徒歩7分ほどのところ、温泉街の中の湯本坂にある、有馬温泉名物炭酸せんべいの老舗です。
創業が1907年、なんと炭酸せんべいだけで、100年以上も続いている驚きの元祖だとか。
歴史を感じる建物もとても魅力的で、お買物だけでなくて、歴史的なお店の見学として訪れるのも良いですね。
古い木造の店内は、歴史ある有馬温泉そのままに風情があって、何とも素敵な雰囲気です。
インテリア(?)として、骨董品などのクラシックな備品も飾られています。
テーブルと椅子も置かれていますが、これは飲食用では無いようですけど、ちょこっとの休憩にはもってこいですね。

日本最古の温泉である有馬温泉には、いくつかの異なる泉質の温泉が湧き上がっています。
中には、自然のサイダーと言われるような、炭酸を含んだ炭酸泉もあります。
その炭酸泉を利用して作られ、明治時代末期に販売をしたのが、炭酸せんべいの始まりとなりました。
炭酸せんべいは、今風のお菓子のように、バターや卵・添加物などは全く使用しない自然食品のルーツなんですよ。
店内では、職人さんが1枚1枚丁寧に、炭酸せんべい焼き上げていき、手焼きしている様子はガラス越しに見ることができます。
三津森本舗さんの販売は、手焼きの炭酸せんべいのみ。炭酸せんべい一筋110年、この一徹な姿勢が素敵ですよね。
有馬温泉の温泉水を使って作られた、炭酸せんべいの素朴な味わい、いつまでも続けて欲しいです。

三津森本舗
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町290-1
電話番号:
078-903-0101
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約5分

湯泉神社

泉神社(とうせんじんじゃ)は、子宝神社として、全国から参拝者が訪れる、有馬温泉にある由緒ある神社で、有馬の氏神・温泉守護神として崇敬されています。
温泉神社と表記されることもあるようで、その時は「おんせんじんじゃ」と読みます。
子宝・子授けの神としても有名な神社ですので、子宝に恵まれない人は、有馬の湯に浸かって、湯泉神社で祈願をすれば、きっと子宝に恵まれることでしょう。
「玉鉾さま」・「阿福さま」と呼ばれる子授けのお守りがあるのですが、全国各地より購入希望が殺到しています。
湯泉神社の子授けの祈願に関しては、平安時代末期につくられた、「伊呂波字類抄」という日本最古の辞書にも記載されています。

湯泉神社のことは、日本書紀にも記載があり、舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇らの参拝が記録されています。
これらの逸話からでも、格式の高い神社であることがわかりますね。
湯泉神社では、有馬温泉を発見したと伝えられている、大己貴命(大黒さま)と少彦名命(医薬の神)などが祀られているんです。
有馬の中心地から、そう遠くない距離にあるのですが、湯泉神社まではかなりの階段を登らなくてはなりません。
しかし、参道の階段付近には、温泉寺や念仏寺などもあって、有馬温泉の神社仏閣めぐりもできますし、この付近は観光客も少なめなので、ゆっくりのんびり散策がてらに回ってみませんか。
神社自体は、落ち着いた佇まいで、とても神聖で心地の良い雰囲気が満ち溢れています。
長きに渡って、築き上げてきた歴史の重みと由緒正しい神社のパワーが作り出しているのでしょうか。

湯泉神社
住所:
神戸市北区有馬町1908
電話番号:
078-904-0418
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

有馬山 温泉寺

有馬温泉の整備を進めるために当地を訪れたのが、各地で民衆のために土木開発事業を行っていた高僧・行基上人で、その上人が神亀元年(724)に自ら刻んだ薬師如来尊像を納めるために薬師堂を建立し、その薬師堂が温泉寺の始まりといわれています。
現在の温泉寺の正式名称は、「有馬山温泉禅寺」となって、「温泉寺」は通称です。
本堂の波夷羅大将立像(重要文化財)など、多くの寺宝が所蔵されています。
奈良時代、行基という僧がこの地を訪れた頃は、有馬温泉は衰退しつつあったのですが、行基は薬師堂を修復して温泉寺を建立し、有馬温泉発展の基礎を築いていきます。
境内には、「御祖師庵」と言われる資料館があって、寺の歴史に関する資料が展示されています。

行基上人の尽力によって賑わいを戻した有馬温泉でしたが、正徳元年(1097)に水害が起こったために壊滅状態に陥り、再度荒廃の道を歩み始めることになってしまいます。
約100年もの間落ち込んでしまっていた有馬温泉を、建久2年(1191)に再度復興させたのが、大和国吉野の僧・仁西上人です。
伝説ではあるのですが、熊野権現の夢のお告げによって、有馬を訪れ復興事業に取り掛かったとか。仁西上人は、温泉寺の復興も進められ、薬師堂を中心に境内の整備を行ないました。
更には、薬師如来を守護する十二神将にちなんで、12の宿坊も建設して、有馬温泉における湯治場としての基礎までも作り上げました。
現在も、有馬温泉では「~坊」という名の付いた旅館が多いのですが、これに由来したお話です。

有馬山 温泉寺
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町1643
電話番号:
078-904-0650
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

念仏寺

念仏寺(ねんぶつじ)は、室町時代(1532年)の創建で、浄土宗に属する仏教寺院。御本尊は快慶の作と伝わる阿弥陀如来立像となっています。
本堂は江戸時代前期(1712年)の建立で、有馬温泉郷における寺院の中では、最も古い建築物なんです。
念仏寺には、「沙羅樹園」と呼ばれる美しい庭園があるのですが、そこには、神戸花50選に選ばれている樹齢270年の沙羅双樹の大樹があります。
この地は、豊臣秀吉の正室北政所(ねね)の別邸跡と言われているのですが、安土桃山時代(慶長年間)に、念仏寺が谷之町から移転してきました。

「沙羅樹園」と呼ばれる美しい庭園は、本堂の奥にあります。
苔と石などを駆使して見事に山水を表現した素晴らしい庭園なのですが、何と言ってもメインなのは樹齢270年と伝えられる沙羅双樹の大樹です。
ただ、6月中旬から下旬頃の、花の見頃の時期以外では公開されていませんので注意してください。
別名「沙羅」とも呼ばれているのが夏椿で、朝に咲いて夕方には花の姿のまま落ちてしまいます。
とても可愛くて可憐な白い花なのですが、1日で散ってしまう哀れな様子は、人のはかなさにも通じるものを感じますね。
この夏椿の左右には、2つの大きな石があって、向かって右が「蛤石」、左が「雀石」と呼ばれています。

念仏寺
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町1641
電話番号:
078-904-0414
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約10分

有馬川親水公園

有馬川親水公園は、太閤橋とねね橋の間にある有馬川沿いの整備されたエリアです。
夏場は、子供たちのよき遊び場になっているようです。
春の桜の季節には「有馬温泉さくらまつり」が、夏の時期には「有馬涼風川座敷」といったような、イベントが開催されます。秋の紅葉も美しそうですね。
有馬温泉の中心部を流れる有馬川にあって、階段を降りて水際まで行けますし、夏場なら涼しい散歩ができそうです。
ただ、雨が多く降ってくると水没してしまうことがあるので、お天気には要注意。更に、大雨の予報の時は、危険なので川面には下りないようにしましょう。

神戸電鉄の有馬温泉駅からすぐのところ、橋の下にある感じで、太閤の印のひょうたんの形に目が留まります。
自然な川のイメージではないですね、かなり人工的に作られている感じで、昔のような川の風情といったようなものは感じません。
しかし、公園から赤いねねの橋も見えますし、四季それぞれの景色も変わり、写真撮影にはもってこいの場所ではないでしょうか。
戦国時代以前からの歴史ある街の有馬温泉、そこを流れる有馬川でもありますし、有馬川親水公園の状況は賛否両論なのでしょう。
自然のままだと、川の管理も大変でしょうし、治水的な問題もあるのかもしれません。

有馬川親水公園
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約3分

瑞宝寺公園

瑞宝寺公園は、有馬温泉郷にある都市公園で、兵庫県下でも有数の紅葉の名所として知られています。
明治初期、廃寺となってしまった黄檗宗瑞宝寺の跡地において、1951年に神戸市が公園として整備したのです。
有馬と言う地域には、歴史的な重要人物の豊臣秀吉もたびたび訪れていたそうです。
瑞宝寺公園には、「日暮しの庭」とか、「錦繍谷」などの別称で呼ばれることもあるんです。
これは、有馬を訪れた秀吉が、瑞宝寺の紅葉を見て、「いくら見ても飽きない」と言ったことからついた名だとされています。
また瑞宝寺公園には、秀吉が囲碁を指したと伝わる、秀吉愛用の石の碁盤も残されているんです。
旧瑞宝寺にあった山門は、京都の伏見桃山城から1868年に移築された門で、100年以上経った後に、神戸市によって保存修復されました。
まさに、瑞宝寺公園は、豊臣秀吉の縁の地と言えるでしょう。
毎年の11月2・3日には、有馬大茶会も、この瑞宝寺公園で行われるんですよ。

紅葉のシーズン中は、とても混雑します。
周辺は道路も狭く、11月1日からは、車の乗り入れ禁止となってしまうので、車を利用する方は、直前に訪れるほうがいいかもしれません。
それでも、瑞宝寺公園自体がそう大きな公園でもなく、駐車できる台数も少なめなので、すぐに満車になりそうです。
周辺の駐車場もいっぱいの時は、日帰り温泉の有馬温泉「太閤の湯」に車を駐車するものありかもしれませんね。
紅葉狩りの後は、ゆっくりと温泉でリラックスなんて良いのではないでしょうか。
ただ、できるなら、鉄道を利用して訪れる方が、環境にも優しいのでおすすめです。

瑞宝寺公園
住所:
兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩約15分

神戸市内からも近い、日本最古の温泉、有馬温泉にある15のスポットのご案内でした。
有馬温泉と言うからには、なんと言っても温泉ですよね。
有馬には、金泉と呼ばれる濃い濁り湯の温泉と、銀泉と呼ばれる無色透明な温泉の二色のお湯が湧き出しています。
有馬温泉を訪れた際には、是非ともその二色のお湯に浸かって、有馬の出湯を堪能してください。
遥か昔のテレビのCM、馬上の武士が「有馬の出湯は何処でござる」と、農民(だったでしょうか)に道を尋ね、「一山越えればすぐそこに」と答える2人のセリフが、今でも耳に残っています。


ioi_asuka

ベトナムのホーチミン市に住んでいます。在住歴は6年半です。ベトナム人ばかりのローカル地区で、愛犬&愛猫と一緒に生活しています。大陸の風に吹かれて、のんびり自分らしくの毎日です。

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    日本書紀にも登場しあの豊臣秀吉にも愛された有馬温泉。「金の湯」(金泉)、「銀の湯」(銀泉)でもお馴染みですよね。そんな有馬温泉で購入したい素敵なお土産をまとめみました。

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    女子旅で日本最古湯の「有馬温泉」を訪れてみませんか?どのお宿の温泉も工夫されていて、心身をほぐすのにぴったり。エステやスパが併設されているお宿もあります。温泉で癒やされた後には、有馬温泉の美味しいグルメがおすすめ!今回は、女子旅にぴったりな有馬温泉のお宿&グルメスポット15選をご紹介します。

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