鳥羽の美味しいランチ10選！おすすめメニューもご紹介

鳥羽は志摩半島の北東の端、伊勢湾と太平洋に挟まれた位置にあり、南は志摩市・西は伊勢市と接しています。日本人なら一度は参拝したいと言われる「伊勢神宮」も近く、鳥羽湾には「ミキモト真珠島」「イルカ島」や「鳥羽水族館」もあり、見所満載の人気の観光地でもあります。

また、鳥羽漁港では牡蠣の養殖もされており、海の幸としては伊勢海老・アワビ・サザエなどの高級食材があります。そんな鳥羽には魚介類をはじめ、美味しいランチが食べられるお店もたくさんあります。今回は20店厳選してご紹介していますので、鳥羽を訪れる際には参考にしてみてください。

テレビドラマの影響で海女さんといえば岩手県を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は日本で海女さんが一番多いのは鳥羽の相差町（おうさつちょう）なのです。2017年には素潜りで鮑やサザエを獲る「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が、国の無形重要民俗文化財にも指定されました。

相差町には海女小屋を再現した場所でランチが楽しめる場所もありますし、漁師と海女さん夫婦が営む民宿もあります。こちらでご紹介する「海の食堂 久兵衛」は、現役の海女さんがオープンした海鮮食堂です。場所は「女性の願いを一つは必ず叶えてくれる」という、石神さん（神明神社）のすぐ近く。

木のぬくもりが感じられる外壁に店名の描かれた暖簾がかかった入口から店内に入ると、座敷テーブル2卓とカウンター4席のこじんまりとした空間。そんな店内でいただけるのは、海女さんが朝獲りした地物を使ったボリューミーな定食やお膳です。

ランチメニューは、色々楽しめる「おまかせランチ膳1350円」が女性に人気。ほかにも「地魚の刺身定食1620円」「海女の浜焼き定食2430円」「地魚のフライ定食・ミックスフライ定食各1650円」「よくばり大海老フライ定食2860円」など、男性でも満腹になるランチもたくさんあります。

次にご紹介するのは、鳥羽国際ホテルのメインダイニングである「シーホース」です。鳥羽国際ホテルは1964年の開館以来、海外からの来賓や皇族の方々をお迎えしたこともある、由緒正しい上質なリゾートホテルとなっています。

こちらのホテルは歴史深いだけでなく、2010年にリニューアルが行われた際には、水平線が部屋の中に連続するようなスイートルームや、視線の先に海が感じられるような客室が作られました。また、鳥羽湾を見下ろすようなオーシャンウイングテラスは、インスタ映え間違いなしのおしゃれさです。

鳥羽国際ホテルには、「もんど岬」「カフェラウンジ」「ライブラリー＆バー」「白石」「清石」などのレストランを擁していますが、メインダイニングは「シーホース」。こちらのお店では、伊勢海老などの地元食材を使ったフランス料理を、日本百景にも選ばれた景観を見ながら食べることができます。

お得なランチコース「月替わりランチ3900円」や、「セゾン（伊勢海老つき）8800円」が人気ですが、「コート（伊勢海老・鮑つき）13,200円」「ヴァーグ（伊勢海老・鮑・和牛つき）17,600円」「ガストロノミー(伊勢海老・鮑・松坂牛つき）38,500円」などの豪華コースも用意されています。

「てらこやCafe」は、鳥羽の船津駅近くにある隠れ家カフェです。「ココアガル」と小さく書かれた看板を目当てに階段を登ると、普通の住宅の横にひっそりと佇んでいます。一歩店内に入ってみると、おしゃれな雑貨や店主手づくりのアート作品が一杯。

木・金・土のみ営業でランチは完全予約制というスタイルですが、地元の人もなかなか予約が取れない人気店なのです。でも観光客だって、おしゃれな隠れ家カフェには行ってみたいもの。カフェ好きな方には頑張って前日までに予約を入れ、訪れてみることをおすすめします。

こちらのお店のランチは、「チャーシューロコモコ」「カレー丼」「から～いミンチ」「わんぱくサンド」などが人気ですが、現在は「チャーシューおにぎり」「ホットチリドッグ」を中心とするテイクアウトにも力を入れているそう。

また、「てらこやCafe」では「フルーツサラダパフェ」「オレオとホワイトチョコのチーズケーキ」「抹茶のパウンドケーキ」などのスイーツも大人気。甘味料には、てん菜糖・きび糖・ハチミツを、生クリームは豆乳を使用しているので、あっさりと軽い口あたりです。

鳥羽駅のすぐ近く、さざえストリートにある「ザ・貝屋」は、珍しい貝類をコスパ良く提供してくれる磯焼き屋さん。こちらのお店は予約はできないのですが、電話番号を伝えると席が空き次第連絡をくれるシステムなので、ランチ前に近くの赤福などを覗く人が多いのだとか。

焼き物メニューは「焼きカキ（10～5月頃まで）500円」「岩ガキ700円～」「生ウニ・焼ウニ（7～9月中旬）500円～」「アッパ貝500円」「大アサリ・ハマグリ・さざえツボ焼き各600円」「あわびステーキ・あわび残酷焼き各2000円～」「伊勢海老残酷焼き2500円～」など。

「さざえ造り800円～」「あわび造り2000円～」「伊勢海老造り2500円～」というお造りメニューのほか、「伊勢海老うどん500円」「おにぎり（梅・こんぶ）各150円」なども用意されています。ちなみに「伊勢海老うどん」とは、柔らかい麺に甘めのタレを絡めていただくうどんです。

また、「生ビール500円」をはじめ「焼酎・チュウハイ・ワンカップ各400円」「冷酒(八兵衛・辛口　本醸造300ml）900円」「冷酒(義左衛門・やや辛口　純米吟醸300ml）1000円」の酒類も揃っていますので、ぜひ美味しい焼き貝をつまみに一杯やってみてください。

「漣（さざなみ）」は、鳥羽水族館・真珠島からほど近い場所にある海鮮料理店です。「漣」の字が素敵な看板の下から店内に入ると、1階には白木の清潔なテーブル席と水槽があります。また、2階にはソファー席や、畳敷きの個室が用意されていて落ち着いた雰囲気です。

こちらのお店の名物といえば、なんといっても「大海老フライ」。もともと大きな海老を開いて揚げているので、その大きさは大人の顔くらいあるのです。ぷりぷりサクサクな海老フライに、タルタルソースをつけて食べると、その美味しさは好評ですぐに売り切れになってしまうほど。

海老（2本目安）・ご飯・お味噌汁に香の物が付いた「大海老フライ定食」の値段は3410円で、1日20食限定になっています。大海老フライ定食が売り切れになっても、美味しくボリューミーな定食がたくさん用意されているので安心してください。

「お造り定食2640円」「海女御膳3300円（平日ランチのみ・数量限定）」「あこや御膳3300円」「に志き御膳3520円」「さざなみコース5500円」などがあります。「お造り定食」以外には全て海老フライが付いていて、こちらもなかなかの大きさです。

海に囲まれた鳥羽は海の幸に恵まれていますが、近くには和牛の王様「松坂牛」を育てる区域があるため、鳥羽でも美味しい肉料理を食べることができるのです。焼き肉屋・鉄板き焼屋でも松坂牛を楽しめますが、こちらでご紹介するのは「肉料理まつむら」です。

「まつむら」の店主は松阪の老舗肉料理店で修行を積み、肉の良し悪しを見分ける眼を養ったうえで、松坂牛の美味しさを地元にも伝えたいとこの店を開きました。「まつむら」では松坂牛をはじめとする高級黒毛和牛を、網焼き・すき焼き・しゃぶしゃぶ・ステーキなどでいただけます。

日本風一軒家の立派な玄関から店内に入ると、個室を含む全70席が用意されており、個室からは素敵なお庭を眺めることができます。人気の平日限定ランチメニューは「ステーキ重4290円」「すきやきランチ5500円」「あみ焼きランチ6050円」の3種類です。

また、あみ焼き「松坂牛シャトーブリアン18,700円・ヒレ14,300円」「松阪すきやき11,000円」「松阪サーロインステーキ16,500円」「テンダーロインステーキ11,000円」や、10～3月限定の「松坂しゃぶしゃぶ12,100円」「極上しゃぶしゃぶ9350円」なども用意されています。

「華月」は鳥羽名物の伊勢海老・鮑料理専門店。こちらのお店では伊勢海老や鮑を一番おいしく食べる方法を模索して、「海鮮蒸し料理」を提供しています。蒸すことで旨味を閉じ込め、素材の味を最大限に引き出しているのです。また、地元で獲れた新鮮な魚の刺身が付いてくるのも、嬉しいポイント。

ランチ時にいただける海鮮料理のメニューは、「伊勢海老姿蒸し・活き造り・タルタル焼き・鬼瓦焼き・唐揚げ（9月下旬～6月）各5500円」「鳥羽産蒸しカキ・焼きカキ（1月～5月上旬）各1320円」「鮑姿蒸し・ステーキ（5月上旬～9月中旬）各5500円」など。

ランチ限定メニューは「伊勢海老地魚海鮮丼（9月下旬～6月）4950円」「鮑地魚海鮮丼3850円」「伊勢海老答志島トロさわら海鮮丼（10~12月）3850円」「鳥羽産天然車海老フライ膳（8～9月）2750円」の4種類で、すべて数量限定になっています。

その日の一品・海老フライ・お造り・ご飯・デザートが付いた「お子様ランチ1100円」も用意されているので、ご家族連れでも楽しめます。また魚介類だけでなく、「松阪肉蒸ししゃぶ（8月～9月上旬）4900円」「松坂肉ステーキ（9月下旬～6月）11,000円」のお肉メニューも用意されています。

鳥羽駅とつながっている鳥羽一番街ビル3階にある「漁師直営店 浜幸」は、「手こね寿司」が食べられるお店。「手こね寿司」とは志摩地方の郷土料理で、マグロ・カツオなどの赤身の魚を醤油ベースのタレに漬け込んだ後、すし飯と合わせて食べるもの。

獲れたての赤身の魚を薄く切り醤油をかけ、酢飯と合わせて豪快に手で混ぜたことから「手こね寿司」という名前が付いたと言われています。「手こね寿司」の主な材料であるカツオ漁は重労働だったため、手早く食べられる今でいうファストフードのような食べ物は重宝されていたのです。

テーブル席・奥座敷がある店内でいただける、おすすめのランチは本マグロ・カツオ・カンパチ・平目など10種の魚が入った30食限定の「手こね寿司」。2000円以上するものが13:30までに入店すれば、1780円で食べられます。志摩市で鮮魚店を営む大将が選んだ魚は、全て厳選されたものばかり。

漁師直営店だけあって営業は漁のない土日祝のみですが、新鮮な魚料理を求めるお客さんに大人気。上記のおすすめランチ以外にも「お造りセット」「手こねアラ炊きセット」「手こね海老フライセット」「3種手こね寿司」「特選てこね寿司」「上特選手こね寿司」とメニューは豊富に揃っています。

「鳥羽風土」は鳥羽の自然を満喫できるお店で、鳥羽ならではの海産物・お菓子や、オリジナル商品を販売するお店。また、店内のカウンター席・テーブル席のほか、ペットと一緒に座れるテラス席も用意されており、本格的な料理も提供されています。夏にはおいしいカキ氷も食べられますよ。

おすすめの商品は、「カキのオリーブ漬け・とばこしょう・カキの食べるラー油」など。特に自家製カキのオリーブ漬けは、にんにく・鷹の爪にフルーティーな味付けが絶妙で女性に大人気。また、バイク好きなご主人考案の、ライダー向けドーマン・セーマンのステッカーも好評発売中。

特にランチメニューはないのですが、いつ行ってもおいしい料理が用意されています。おすすめは土日祝日限定の「2色のしらす丼1530円」「鳥羽風丼1700～2000円」「生シラス丼（4~9月）1480円」や、冬季限定の「牡蠣フライ丼1450円（単品900円）」など。

「鳥羽ランチ（平日限定）850円」「しらすピザ1200円」「カレーうどん・伊勢うどん各680円」「かき揚げうどん850円」「ビーフカレー800円」「うたせえびのかき揚げ丼900円」「釜あげしらす丼1070円」のほか、夏に食べられるおかず系かき氷は「とうもろこし750円」が人気。

鳥羽駅から歩いて5分ほどの場所にある「Cuccagna（クッカーニャ）」は、おしゃれな一軒家イタリアンレストラン。1階はカウンター10席・2階はテーブル20席で、1階と2階を結ぶレトロな階段が印象的です。店内も外観を裏切らない素敵な内装で、木と黒のアイアンがベストマッチ。

地元の海の幸・山の幸を使ったイタリア料理は評判となり、こちらの本店以外にも伊勢市に2号店・3号店と店舗数も増えているのです。満席のことも多い人気店なので、ランチでも予約されることをおすすめします。

お料理は看板メニューの「伊勢海老パスタ」などパスタ類を中心に、リゾット・ピザと種類豊富。ランチ時にはこれらをメインに、前菜・パン・ドリンクが付いてきます。彩りの美しい地元の野菜を使った前菜と、パスタのソースとも合うガーリックトーストも絶品。

ある日のランチは「伊勢海老スペシャルペスカトーラ」「鳥羽産蛸と野菜の生パスタ」「松阪牛の赤ワイン煮込みソース生パスタ」「伊勢鶏と野菜の生パスタ」など、地元の食材が勢揃い。また、現在はテイクアウトメニューにも力を入れています。

伊勢湾と太平洋に囲まれた鳥羽では、伊勢海老・鮑・サザエほか新鮮な魚や松坂牛など、高級で美味しい食材が目白押し。そんな食材の旨味を引き出す工夫を凝らしているお店をご紹介していますので、こちらの記事を参考に、鳥羽に訪れた際には是非おいしいランチを食べてみてください。

※記載内容は公開時点の情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています