京都観光・金閣寺のあとに立ち寄りたい世界遺産の有名寺院3選！「きぬかけの道」散策プラン

京都のみならず、日本随一の観光名所といっても過言ではない金閣寺。室町時代、中国との貿易で得た巨万の富で、足利義満が作り上げた黄金の殿はあまりにも有名。昭和の大修復では、なんと金箔20kgが使用されたという。

境内を巡る回遊式庭園の沿道には、義満がその水で点てた茶を飲んだと伝えられる銀河泉、後水尾天皇御幸に際して創建された茶室、夕佳亭等の見所も。池のほとりに佇む金閣寺の豪奢な姿を様々な角度から眺めなから庭園を散策し、煌びやかな北山文化の粋を堪能しよう。

室町時代の武将、細川勝元によって創建された臨済宗の禅寺、龍安寺。世界的にも有名な枯山水の庭は、金閣寺とは対極の侘びさびの極致。大小の石とその周囲に広がる白砂─東山文化を代表するこの庭園は、どの方向から見ても15個の石が一度に見える事はない。これは、境内の「吾唯知足」（われ、ただ足るを知る）の蹲にあるように、完全でない事に満足せよ、という諌めであるとか。

龍安寺の広大は境内には、容鏡池の周囲を巡る回遊式庭園があり、四季折々の美しさを見せてくれる。

平安時代、勅願により創建が始まり、宇多天皇の治世に完成した真言宗御室派総本山の寺院。落飾後、宇多天皇がこの地に居を移し晩年をすごした事から御室御所とも称される。その後も門跡寺院の筆頭として多くの皇族、貴族が暮らした仁和寺。宸殿など、御所を髣髴させる寝殿造り優美な建築が今も残る。

境内にある御室桜は、江戸時代に書かれた京都の名所案内にも登場する景勝地。桜の時季に、ぜひ一度、足を運んでみる事をお勧めする。

金閣寺、龍安寺、そして仁和寺、世界遺産の有名寺院が一つの道沿いに所在する。その事実もさることながら、それぞれの寺院が異なった時代、文化を背景に成立した点も非常に興味深い。平安時代の優美な貴族文化、室町時代の煌びやかな北山、枯れた東山、両文化。そこには千年の都、京都の歴史が凝縮されている。前述の3寺院のほかにも多くの社寺仏閣が点在する金閣寺周辺。あなたの京都観光のプランに入れておいて損をする事は絶対にないはず！！