- 住所:
- Ulaanbaatar, Mongolia
- アクセス :
- エンフタイヴァン大通りから徒歩30分
緑の草原がどこまでも広がるモンゴル。最近は、モンゴル出身の力士の活躍で身近に感じられるようになりました。そんなモンゴルにはどんな観光スポットがあるのでしょうか?ここでは、ぜひ訪れてほしい人気の観光スポットを紹介しましょう!
ガンダン・テクチェンリン寺(ガンダン寺)は、モンゴルのウランバートルにあるチベット仏教の寺院です。1727年に雍正帝によって創建された、ラマ教の総本山ともいうべき寺院です。モンゴルで最も大きい寺院のひとつで、仏教教義を学び実践する教育施設にもなっています。
ガンダン寺の一番奥に観音堂があり、中に高さ25mある大きな観音菩薩が安置されています。この観音菩薩は正式名称をグジド・ジャナライサクといい、モンゴルの各地から多くの人が参拝に訪れています。
観音菩薩は1911年に建立されましたが、1938年に共産主義者よって破壊されてしまいました。現在あるのは、その後、1996年にモンゴル人篤志による寄付金によって再建されたものです。モンゴルの西部にあるエルデネット鉱山産出の銅を使った、輝かしい金箔仕立ての美しい像となっています。
観音様の周りにはマニ車と小さな仏像が取り囲んでいます。マニ車とは円筒形の缶で、中にお経文が収められています。このマニ車を時計回りに2回回すと、経を唱えたのと同じ功徳があると言われています。
チンギスハーン広場はウランバートルの中心にあり、モンゴル国の政治・行政の中枢となっています。正面に政府宮殿があり、モンゴル国立オペラ劇場、中央郵便局や銀行、労働組合などの建物に囲まれた広場。北の政府宮殿(国会議事堂)にチンギスハーン像や、革命指導者スフバートル像が置かれています。ウランバートルの観光スポットへもアクセスしやすいので、まずはこのチンギスハーン広場から観光をスタートするといいでしょう。
チンギスハーン広場はウランバートル人々の憩いの場にもなっていて、休日には家族連れで三々五々と過ごす姿が多く見られます。
チンギスハーン広場はウランバートルの中枢として、軍事パレードや国の式典などが行われます。長い間、「スフバートル広場」という名で呼ばれ親しまれて来ましたが、チンギスハーン広場という名前に変更されました。
広い敷地内にはイベント用のステージがあり、土産物店やレンタサイクルの店なども並んでいます。またローラースケート、子供向けの乗り物の貸し出しもあり、休日には多くの人で賑わいます。チンギスハーン広場の周辺にはホテルもあり、近くに宿を取ると観光にも便利。
ザイサンの丘はチンギスハーン広場から約3km離れたところにある丘で、ウランバートルの街を一望できるスポットです。麓から展望台がある頂上まで約640段の階段で登ります。頂上には、1939年にモンゴル東の国境付近で起きた「ハルハ川戦争(ノモンハン事件)」の際にモンゴル人民義勇軍の友軍となったソ連兵を称えて建てられた記念碑があります。
展望台をぐるりと囲んでモザイク壁画があり、過去から現在までのモンゴルの歴史を伝えています。社会主義革命、日本帝国軍、ナチスドイツを共に闘い倒した勝利の図など、平和への願いを込めた壁画となっています。
壁画の中には、踏みにじられた日章旗があり、日本人としては多少のきまずさを感じるかもしれません。ただしこれは、1970年代の冷戦時代にイメージとして描かれたもので、現在、モンゴルの多くの人は親日家と言われています。
ウランバートル市民にとってザイサンの丘は大切な場所になっています。初デート、高校や大学の卒業式、結婚式など人生の節目にこの丘に登る人も多いとか。また結婚式を終えたカップルの記念撮影の場所としても人気を呼んでいるそうです。ここではそんな光景も見えるかもしれません。
ボクドハーン宮殿博物館は、ウランバートルのチンギスハーン広場からザイサンの丘へ行く途中にあります。この博物館は第八代活仏ボクドハーンという王が住んでいた宮殿を利用したもの。1919年に釘を1本も使わない木組み方式によって建設されました。王の宮殿とは思えないほど簡素な作りとなっていますが、美しい装飾が施されています。
夏の宮殿と冬の宮殿に分かれていて、夏の宮殿はパッチワークのタンカや仏画、仏像などが展示されています。特に女性の仏像であるザナバザルのタラ像は必見です。
「冬の宮殿」は西洋建築となっていて、2階では活仏ボグドハーンのベッドルームなどの部屋を見ることができます。衣服や遊び道具、動物の剥製など王の暮らしぶりを垣間見ることができます。また、チベット仏教関連の展示物のほか、モンゴルの文化を紹介する展示もあります。
仏教寺院や美術に興味のある人にとっては、とてもおもしろいスポットでしょう。とても落ち着いた静かな博物館で、ゆったりと見学することができます。ウランバートルを訪れた際には、ぜひこのボクドハーン宮殿博物館にも足を運んでみてください。
モンゴル国立博物館は、ウランバートル市の中心、国会議事堂の西側にあります。この博物館には、モンゴルの歴史に関する展示が多く、貴重な資料が並んでいます。1階にはジオラマ、2階には革命の歴史や仏教の展示、民族衣装や装飾品などが展示されています。特に民族衣装や装飾品が充実しています。
先史時代から現代にいたる歴史資料や各地の民族の風俗や暮らしについての展示もあります。ウランバートルからモンゴルの各地へ旅立つ前に訪れると、知識を得ることができるでしょう。見応えのある展示が多いので、ぜひ訪れてみてください。
かつては「革命博物館」と呼ばれていた博物館ですが、1990年代の民主化とともに「国立民族歴史博物館」と呼ばれるようになったそうです。ひとつひとつのコーナーの出展数が多く、解説員に説明してもらうとよくわかるでしょう。民主化運動当時の写真やデモ集会の様子なども展示され、モンゴルの歴史を深く知ることができます。
また日本とモンゴルの結びつき、当時の騎馬民族帝国の強大さなどさまざまなことを考えさせてくれます。ウランバートルを訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
テレルジ国立公園はウランバートルから50~70キロ付近に位置する自然保護地です。山、岩、森林、河川などが美しい景観を作り、モンゴルの観光スポットの一つになっています。モンゴルといえば、ひたすら草原が続く光景を想像する人が多いのですが、テレルジ国立公園は奇石や岩山が連なり異なった趣を見せています。
公園内には亀石と呼ばれる巨石があり、公園のシンボルとなっています。高さは15mほどあり、登ることができます。手すりなどがないので少し危ないのですが、岩の上から公園を一望することができます。
モンゴルでは恐竜の化石が多く発見されているのですが、亀石のそばに恐竜のモニュメントが建てられていて撮影スポットにもなっています。
モンゴルで乗馬体験をしたいと思っている人も多いことと思いますが、テレルジ国立公園はそんな願いを叶えてくれる場所でもあります。モンゴルの馬はサラブレッドよりも小さくおとなしい性格で、初心者にも乗りやすいのだとか。見渡す限りの高原を馬に乗って走るのは気持ちがいいものです。ぜひチャレンジしてみてください。
エルデニ ゾーは、モンゴル中央部の都市ハラホリン(カラコルム)にあるチベット仏教ゲルク派の仏教寺院群です。モンゴルで現存する最古の寺院群で、世界遺産にも登録されています。約400メートル四方の外壁には108もの卒塔婆(ストゥーパ)が並び、内部には寺院やソボルガン塔が建てられています。
古都カラコルムはオゴダイハーンが興したモンゴル帝国の旧都で、1235年に建設されました。東西の交流地点にあり、仏教だけではなく、イスラム教やキリスト教などの文化の影響を受け、ヨーロッパ人も多数住んでいたそうです。
エルデニ ゾーはハラホリンの草原の中にあります。16世紀末にオゴタイ・ハーンによって建設されたもので当時は煌びやかな装飾がなされていたようです。内部にはチベット仏教建築、オボー(土地の神)として祀られている亀石、宮殿跡、チンギス・ハーンが使ったと言われる大きな鉄鍋など、多くの見どころが残っています。
現在も僧侶が勤行に励むラヴラン寺や3つの寺院が横一列に並ぶゴルバン・ゾー、マニ車など静かな時間が流れている寺院です。夏季には炎天下を歩くことになるので、暑さ対策をしっかりとして訪れてください。
国立ホスタイ公園はウランバートルから西に約100㎞のところに位置する、モンゴル平原の中にある国立公園です。世界で唯一、野生馬タヒ(モウコノウマ)が生息していることで知られています。タヒはアフリカに生息しているシマウマを祖先にもち、長い時間をかけてモンゴル馬の祖先となったといわれる動物です。一時は絶滅の危機にありましたが、中東から移住され現在は200頭ほどが国立ホスタイ公園で保護されています。
頭がやや大きく、ずんぐりとした体つきの馬で、足にはシマウマのような模様が残っています。
タヒは早朝に麓に下りて来ることが多いので、タヒを見るなら午前中がおすすめ。国立ホスタイ公園までは舗装道路が整備されていないので、ウランバートルからはツアーに参加するといいでしょう。国立ホスタイ公園は、草原がどこまでも広がる地域で、私たちがイメージするモンゴルそのもの。砂丘などもあり、タヒのほかにも、草原に暮らす様々な動物を見ることができます。
博物館もあり、草原に暮らす動物たちについての展示が充実しています。国立ホスタイ公園を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
ゴビ砂漠はモンゴル南部に広がります。砂漠というと、サハラ砂漠のような荒涼とした木が一本も生えていないような場所をイメージするかもしれませんが、モンゴルのゴビ砂漠はいろいろな表情を見せてくれます。「南ゴビ」とは、モンゴル語で「短い草が生えている土地」という意味で、ラクダなどの放牧も行われています。
「南ゴビ」は広いエリアで見どころがたくさんあります。恐竜の卵が世界で初めて発見された「炎のような岩壁」バヤンザク、山のようにどこまでも連なる大砂丘など、多くの観光客を魅了しています。
「南ゴビ」ではいろいろなアクティビティが楽しめます。ラクダに乗ってトレッキングをしたり、遊牧民のように馬で草原を駆け抜けたり、またツーリストキャンプに宿泊し夜に満天の星を眺めたりすることもできます。周囲には明かりがないので、空には天の川をはっきりと見ることができ、素晴らしい体験をすることができるでしょう。
南ゴビに行くには、ウランバートルから国内線を利用します。50人乗りの小型プロペラ機で、所要時間は約1時間30分。眼下にモンゴルの壮大な風景を見ることができ、空中散歩も楽しめます。
ツェツェルレグはウランバートルの南西600kmに位置するアルハンガイ県都にあります。ウランバートルからは陸路で11時間の距離。ツェツェルレグは、16世紀末に建てられたチベット仏教の寺院に発展し、モンゴル語で「庭園」を意味する風光明媚な町で知られています。ボルガン山という岩山や森林があり、ゆっくりと観光するにのおすすめです。
ここに「オゴダイハーンの隠し湯」と呼ばれる露天風呂が草原の中にあります。世界100温泉にも選ばれている名湯で、豊富な湯量を誇る源泉かけ流しの天然温泉です。温泉好きの方はぜひ入浴してみてください。
ツェツェルレグにはオルホンの滝と呼ばれる観光名所があります。モンゴル語で「赤い滝」という意味で、モンゴル・アルハンガイ山脈より流れるオルホン河の上流にあります。幅約10m、高さ約24mあり、世界遺産を構成する一部にもなっています。
滝は水量が少ないときは姿を消してしまうそうですが、水量が多いときは見事な姿を見せてくれます。滝の少ないモンゴルでは貴重な存在で、夏には輝く緑の中に流れ落ちる滝を見ることができます。また、凍てつくような冬の光景も素晴らしいものがあります。
「モンゴルのスイス」という愛称で有名なフブスグル湖。モンゴルでも最も美しい風景が見られるスポットとして知られていて、フブスグル湖は世界屈指の透明度を誇る湖です。大きさは日本の琵琶湖の4倍。湖というよりは海といったほうがふさわしいような大きさです。夏には辺り一面に花が咲き、美しい光景を見せます。
夏の避暑地としても有名で、乗馬や船旅を楽しんだり、ツァータンというトナカイを飼う人々の村を訪問したりと、いろいろなアクティビティがあります。
フブスグル湖は、バイカル湖に次いで世界で2番目に透明度が高い湖です。この湖を遊覧船に乗って楽しむことができます。遊覧船は夏季限定。周囲には250種類以上もの鳥が生息していると言われ、バードウォッチングも楽しめます。また、フブスグル湖周辺では、乗馬体験もできます。どこまでも広がる緑の絨毯の上を馬で走るのはとても気持ちがいいですね!フブスグル湖を訪れたら、ぜひチャンレジしてみてください。湖畔の近くではヤク(ジャコウ牛)を放牧している遊牧民に出逢うことがあるかもしれません。
針葉樹の森の丘までハイキングをしたり、魚釣りをして捕れた魚をその場でバーベキューにしたりと、自然の中でゆったりと過ごすことができます。
チョイジンラマ寺院博物館はウランバートルに位置する博物館です。もとは1908年に8代ジェプツンダンバ・ホトクトのボグド・ハーンの弟チョイジンラマのために建てられた寺院ですが、現在はツァム(仮面舞踏の祭り)に使われた仮面などが展示される博物館になっています。
チョイジンラマは本名をルブサンハイダブといい、チベット族出身の著名なモンゴル国高僧でもありました。密教の儀式を執り行う偉大な僧として知られ、仏教儀式のチョイジンという十大儀式を執り行っていました。モンゴル国独立運動にも多大な影響を与えた人物で、この博物館にもその資料が残されています。
寺院中央の入り口を入ると両側に対になっている高さ2メートルの仏像が置かれています。中央には広場があり、それを囲むように5つの建物が建てられています。どの建物も伝統的な装飾が施されてています。いちばん大きな建物には仏像が安置されています。
本堂には僧たちが儀式に使った道具や読経に楽器などが展示されています。ガラスケースの中にはツァムという一年に一度行われていた祭りの仮面が展示されていますが、19世紀後半の有名な芸術家プンツアグ・オソルが作ったものと言われ、一見の価値があります。
フグヌハーン山はウランバートルから車で約2時間のところに位置する標高1962mの山です。1997年から国立特別保護地に指定されていて、樺やカラマツの森林があります。鹿、イノシシ、ノロジカなどの動物などが生息していて、自然を楽しむことができます。またツーリストキャンプがあるので宿泊することもできます。
山にはハイキングコースが整備されているので、歩いてみるといいでしょう。途中、遊牧民の村を訪れることもでき、モンゴルの文化や伝統に触れることができます。
フグヌハーン山は昔から神聖な山として、人々に親しまれて来ました。ウランバートルから車で行くと、草原の中に突然、むき出しの岩肌が現れます。山以外には何もなく、静かな環境を楽しめます。文字通り人の手がほとんど加えられていない山で、モンゴル伝統のゲルに宿泊することもできます。特産のチーズを食べ、満天の星を眺めるという特別な体験をすることも。
ウランバートルは近代化された都市なので、モンゴルらしい風景を見たいときには、郊外のフグヌハーン山のような場所を訪れるのがおすすめです。
トゥメン エフ民族アンサンブルは、ウランバートルで楽しめる私営の伝統芸能劇団のショーです。ナイラムダル公園内にある劇場で上演されていて、モンゴルの民謡や器楽の演奏、舞踊、馬頭琴の演奏、ホーミー〈喉歌〉の音色、曲芸、シャーマンの踊りなど、モンゴルの伝統文化を知ることができます。通常18時から約1時間30分にわたって開催されています。
入場料のほか、写真撮影と録画は別料金となります。休日には入場待ちをする人の列ができることもあるので、確実に観賞したい場合は早目に出かけてください。
ナイラムダル公園はウランバートル内の大きな公園で、遊園地などがあります。休日には家族で遊ぶ姿が多く見られ、ウランバートル市民の憩いの場になっています。トゥメン エフ民族アンサンブルの劇場は、公園の一角にある小さな劇場です。赤い壁が目印となっています。
ウランバートル市内の国立ドラマ劇場でもモンゴルの民族芸能を鑑賞することができます。プログラムなどは直接劇場へお問い合わせください。モンゴルを訪れた際には一度は見てみたいものですね!ぜひ楽しんでください!
バヤンウルギーはモンゴルの最西端に位置し、南は中国•新疆ウイグル自治区、北はロシア•アルタイ共和国と国境を接し、西はカザフスタンに近接しています。少数民族カザフ族が多く住んでいる地域で、独特の文化が育まれています。標高は1301~4374mと場所によってかなり差があり、あちらこちらに万年雪や氷河に山頂を覆われた山々を望むことができます。
公用語はモンゴル語とカザフ語。鷲匠の里として知られていて、鷹匠の生活を体験をすることもできます。一年を通じて寒い地域なので、訪れる際には防寒の準備をしっかりとして下さい。
カザフ族には古代から「鷹狩り」が継承されています。鷹匠とイヌワシの間には深い信頼関係が必要で、13歳頃から訓練を始めるそうです。鷹匠は元来、男の子が継承することになっていますが、最近になって女の子の鷹匠も見られるようになったとか。その様子が日本のテレビ番組でも紹介され、注目を浴びました。
バヤンウルギーの郊外では毎年秋に鷹匠の祭典ゴールデン・イーグル祭りが開催されます。伝統的な民族衣装に身を包んだ人たちが集まるパレードや、小高い丘にイヌワシを放つ競技などたいへん見どころがあります。この時期に合せてバヤンウルギーを訪れるのもおすすめです。
モンゴルの観光スポットを紹介しましたが、いかがでしたか?近代的なウランバートルと大自然が広がるモンゴルの大地。日本ではモンゴル出身の力士などを通じて親しみがある国ですが、機会があったらぜひ一度、訪れてみてください。
いろいろな土地の魅力をお伝えできたらと思います。よろしくお願いします!
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