シカゴ・オヘア国際空港(ORD)完全ガイド!市内へのアクセスと空港での過ごし方まとめ!

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シカゴ・オヘア国際空港からの市内へのアクセスと空港での過ごし方をご紹介します。ブルーライン、シャトルバス、タクシー…どれがおすすめ?乗り継ぎの時間つぶしでは美味しい食事?それとも素敵なお土産の購入?シャワー室のあるラウンジやデイユース使いOKのホテルの情報を交えながら、シカゴ情報満載でご案内します。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)の概要

シカゴ・オヘア国際空港は年間7,000万人の乗降客が利用する世界最大規模の国際空港。アメリカ合衆国内の空港でも、屈指の旅客者数を誇り、ランキングでは第3位に位置づけられています。所有する滑走路の数はなんと8本。さらに4つのターミナルが稼働しています。シカゴ・オヘア国際空港では世界100都市へとつながる国際便だけでなく、アメリカの200以上の都市へ就航する国内線フライトも充実。

国内線の豊富さの理由はシカゴ・オヘア国際空港の立地にあります。アメリカ中西部最大の都市・シカゴはアメリカのほぼ真ん中。春から秋にかけては多くの国際的な見本市が開催されるのです。

直航便を利用すれば、日本からシカゴ・オヘア国際空港へは11時間30分から12時間ほどのフライト。全日空や日本航空、そしてシカゴ・オヘア国際空港をハブ空港としているユナイテッド航空やアメリカン航空が直行便を就航しています。またワシントンなど西海岸の都市を経由する乗り継ぎ便も運航されています。日本との時差はマイナス15時間。夏時間にはマイナス14時間になります。

現在、シカゴ・オヘア国際空港が建っている土地は、かつてアメリカ海軍向けに軍用機を製造する航空機メーカー、ダグラス・エアクラフトの製造工場兼飛行場でした。このダグラス・エアクラフトが1945年に西海岸へ移設したことにより「オーチャード飛行場」へと名称を変更。さらに、1949年には現在の空港名へと改称されました。

シカゴ・オヘア国際空港という名前は、第二次世界大戦中にパイロットとして国に貢献したエドワード・ブッチ・オヘア(Edward Henry "Butch" O'Hare) に由来しています。空港内には彼の来歴や、使用した航空機に関する展示も。オヘア氏とシカゴ・オヘア国際空港の関係を知っていると、シカゴへの旅行がより楽しくなりますよ。オヘア氏については後程少し深堀りしてご紹介しますね。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)から市内へのアクセス方法は?

CTAトレインブルーライン

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)から市内へのアクセス方法は、CTAトレイン・ブルーラインを利用する方法、空港シャトルバスを利用する方法、タクシーを利用する方法などがあります。空港から市内への27キロの道のりを12分で結ぶ、ループ(Loop)と呼ばれる時速240キロの高速電動車両を導入するという新しい案も持ち上がっているようです。

さて、最初にご紹介するのは、CTAトレインブルーライン(CTA Blue Line)を利用するシカゴ・オヘア国際空港から市内へのアクセス方法です。

CTAトレインブルーラインの乗り場はターミナル1、ターミナル2、ターミナル3の地下に直結していますがオヘア空港駅(O'Hare Station)まで重いスーツケースをひきながら徒歩で移動するには少し時間がかかるので、ターミナル間を行き来するATS(Airport Transit System)という小型トラムに乗って、乗り場に近いターミナル2へ向かいましょう。ATSは24時間無料で運行しています。

トラムを降りたら「Trains to City」という頭上の看板をたよりにして、乗り場まで進みましょう。

CTAトレインブルーラインのオヘア空港駅は、こんな感じ。色とりどりの電飾が施されているので、地下空間にもかかわらず明るい印象ですね。床には青い線がひかれているので、ブルーラインの乗り場であることが分かりやすいです。オヘア空港駅は始発駅なので、必ず座席に座ることができます。市内ダウンタウンまでは$5(550円)。節約派の方にオススメの移動手段です。

また、交通渋滞に巻き込まれる心配もなく、市内への正確な到着時間を把握できるので便利です。クラークレイク駅(Clark/Lake駅)までの所要時間は45分ほどです。

CTAトレインブルーラインは1年365日24時間運行しています。運行間隔は7分から10分。深夜24時00分から早朝04時00分までは15分から30分間隔になるので注意が必要です。チケットは改札口の前に設置されている青い自動発券機で購入しましょう。現金またはキャッシュでの支払いが可能です。ただ「No change provided」と表示された釣銭切れの発券機も多いので、大きな額面のお札がのみこまれないように気を付けて。

CTAトレインブルーラインの乗り方で知っていると便利でお得なのが、このヴェントラチケット(Ventra Ticket)。シカゴ随所に点在する観光名所も、このチケット一枚で楽々に周ることができます。ブルーラインを運行するCTAは8路線の地下鉄と高架鉄道、140路線のバスの運営も行っています。そのため、観光客に嬉しい高コスパの乗り放題チケットを販売しているのです。

地下鉄やバス、高架鉄道に1日乗り放題のCTAヴェントラチケット1日パスは$10(1,100円)、3日パスは$20(2,190円)、7日パスは$28(3,060円)。日本のSUICAやICOCAのようなICカードタイプのチケットもありますが、カード代金として$5(550円)がかかるので、あまりオススメしません。またブルーラインのシセロ駅(Cicero)からケッジーホーマン駅(Kedzie-Homan)の間は、薬物常習者やスリ、銃撃事件の多いシカゴ西の治安の悪いエリアなので、安易な気持ちでの立ち入りは避けましょう。

空港シャトルバス

重い荷物を持っての移動が大変、と考えているのなら空港シャトルバスの利用がオススメ。ゴ―・エアポートエクスプレス(Go Airport Express)という会社が乗り入れを行っており、シカゴ・オヘア国際空港から市内まで乗り合いバンのサービスを提供しています。各ターミナルの到着階にサービスカウンターがあり、チケットを購入することができます。

このチケットを持って「Airport Bus」という看板を目指しましょう。シャトルバスの車体は白く、緑色で「Airport Express」と文字が書かれているので分かりやすいですよ。サービスカウンターそばに乗り場があり、移動距離も短いので、大荷物でも安心ですね。また、前払いで支払いをすませることができるのも嬉しいポイント。

空港シャトルバスを利用してのシカゴ・オヘア国際空港から市内までの所要時間は45分から90分ほどを見積もっておけば良いでしょう。運賃は$35から$43(3,830円から4,700円)。乗り合いバンのため、同乗者の目的地によっては少々時間がかかることもありますが、最多でも3ヶ所までの停車なので急ぎの行程でなければ許せる範囲。

毎日04時30分から23時30分の間は10分から15分ごとの運行をしています。事前にオンライン予約をしておけば、それ以外の時間帯でも空港でドライバーが待機してくれます。対象エリア内であれば料金も一律。市内のホテルだけでなく、個人宅やコンベンションセンターも目的地として指定できるというメリットもあります。

タクシー

各ターミナルの手荷物引渡所を出たところに乗り場があるタクシーは一番手っ取り早いシカゴ・オヘア国際空港から市内へのアクセス方法です。「Taxi」という看板の下にスタッフがいるので、指示に従って車に乗り込みましょう。法外な運賃を請求する白タクに乗車しないためにも、タクシースタンドの外では車をひろわないように!

シカゴのタクシーはメーター制です。料金に関するトラブルは多くありませんが、発車時にはドライバーがメーターをおろすのを確認してください。交通事情にもよりますが運賃は$30から$40(3,280円から4,380円)、市内までの所要時間は30分から60分ほどかかります。

複数人で乗車する場合、2人目から$1(110円)、3人目から$0.5(50円)が加算されます。また、空港使用料として$4(440円)がかかることも覚えておきましょう。チップは料金の15パーセントが目安です。

空港送迎サービスを事前予約

初めての一人旅で、公共交通機関を使うのが心配、深夜のフライトで空港に到着するので出来る限り安全な方法でシカゴ・オヘア国際空港から市内へアクセスしたい…そんな方におすすめなのが空港送迎サービスの事前予約です。世界中で14,000種類以上のオプションツアーを企画するVELTRAなら渡航前に日本語のウェブサイトから詳細を確認したうえで、予約をすることができるので、大変便利。

予約日当日には、空港の到着ロビーにてサインボードを持ったスタッフがあなたをお出迎えしてくれます。たとえフライトに遅延があった場合でも、国際線なら90分、国内線なら60分まで無料で到着を待ってくれる嬉しいサービスも。言葉の通じない不慣れな土地であれこれと迷うよりも、VELTRAの空港送迎サービスでストレスフリーなシカゴ旅行を楽しみましょう。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)でのおすすめの過ごし方

シカゴ・オヘア国際空港での乗り継ぎ時間つぶしなら食事にピザを食べよう

シカゴ・オヘア国際空港で乗り継ぎのために時間をつぶさなければならない…そんな方にオススメの過ごし方をご紹介します。規模の大きいシカゴ・オヘア国際空港なら、空港を出ずともシカゴ気分を味わえるサービスがたくさんありますよ。腹が減っては戦が出来ぬ。まずは目的地で最高のパフォーマンスを発揮できるように、食事をとって英気を養いましょう。

ローカルの人々に愛されているシカゴ飯と言えば、独特の進化を遂げたピザ。シカゴ・オヘア国際空港には人気のピザ店ピッツェリア・ウーノ(PIZZERIA UNO)があります。

1943年に誕生した老舗のピッツェリア・ウーノが売りだしたのは、ピザの本場イタリアにはない新感覚のディープ・ディッシュ・ピザ(Deep Dish Pizza)というスタイルのものでした。特徴はその名の通り、深さのある皿の中にあるような生地の分厚さです。イタリア系の移民が生み出したと伝えられているシカゴのピザは、5センチほどの深型の器に生地とトッピングをいれて焼くというもの。

じっくりと30分かけて焼かれたピザは上質なトマトソースと、たっぷりのチーズが魅力的な一品。ビールとこれほどまでに合うシカゴ飯は他にはありません!シカゴ・オヘア空港にピッツェリア・ウーノは3店舗。ターミナル2とターミナル3そしてバスセンターにありますので、是非この分厚さを体験してみて。

シカゴ・オヘア国際空港でお土産探しに迷ったらヴォージュ・オー・ショコラをゲット

もしシカゴ・オヘア国際空港でお土産探しの時間がとれるなら、ぜひ立ち寄っていただきたいのがターミナル1とターミナル3にお店をかまえるチョコレートショップのヴォージュ・オー・ショコラ(Vosges Haut-Chocolat)。1998年にシカゴで誕生した個性派の高級チョコレート専門店で「チョコレートを通じて世界旅行を」をコンセプトに人々を魅了する製品を世に送りだしています。

シカゴ・オヘア国際空港にあるお店は、まるでブティックのようなデザインでお洒落ですよ。今年のバレンタイン限定コレクションは少しスピリチュアル。ハートのボックスに入ったチョコレートとセットになっているのは、アメジストやシトリン、ローズクオーツなど水晶入りの10個の石。この石を直感でランダムに選んでペアリングされたチョコレートをいただこうというのです。

花に花言葉があるように、水晶にも石言葉があるそう。水晶とマッチしたチョコレートのデザインや味が気になりますね。まるで占いのようなワクワク感が、女性に喜ばれそうです。限定商品のクリスタルペアリング付きプラリネ+キャラメルコスミックハート(Praline + Caramel Cosmic Heart with Crystal Pairing)は、お値段$90(9,850円)。ワインとトリュフがセットになったギフトもオススメです。お値段は$150から(16,410円から)。

シカゴ・オヘア国際空港にはGoogleの元CEOも出資したヘルシー自販機がある!

自動販売機が街中に多いことで知られている日本には変わり種を売りにした販売機も数多くありますが、シカゴ・オヘア国際空港にあるFarmer's Fridge(ファーマーズフリッジ)の自動販売機もなかなか面白いものですよ。2013年に設立されたファーマーズフリッジが販売するのはシェフが監修したサラダやグラノーラ、サンドウィッチなど。

地元で採れた新鮮な野菜を使ったヘルシーメニューは、鮮度の高い状態で消費者に提供されるとあってシカゴ市民の人気を集めています。

実はこの自動販売機には独自のアルゴリズムが組み込まれていて、売れ行きや需要を事前に予測しているのです。この予測で生産量や在庫を管理することで、食品廃棄を最小限に抑えることに成功しています。グーグルでCEOを務めたことでも知られるエリック・シュミット氏も34億もの大金を出資をしているというから驚き!

シカゴ市内の病院や大学など既に185ヶ所に設置されているファーマーズフリッジはターミナル1、2、3に設置されているので、時間がある方は話のネタに足を運んでみるのも◎。

シカゴ・オヘア国際空港ではヨガルームでリフレッシュしよう

世界中の空港がその土地柄にそった特徴あるサービスを演出しようと切磋琢磨する中で、シカゴ・オヘア国際空港が提供しているのは、リフレッシュに最適なヨガルームの無料開放。ターミナル3のコンコースGそばに設置されたヨガルームの営業時間は毎日06時00分から22時00分。瞑想・ヨガ用にエクササイズマットとヨガマットが用意されています。

自然をイメージさせる癒しの音が流れる中、壁のディスプレイにはヨガのポーズを紹介するエクササイズビデオが放映されています。さらにもう一方の壁にはフライト情報が映し出されているので、常に腕時計をチェックする必要もなし。中二階は着替えをするために利用することも可能です。インストラクターがいるわけではありませんが、体を動かしてスッキリするには持ってこいの施設ですよね。

シカゴ・オヘア国際空港のラウンジでシャワーやプライベートな贅沢空間を利用する

シカゴ・オヘア国際空港には複数のラウンジがあります。中にはシャワー設備のあるラウンジもあるので、ヨガルームで流した汗を流すなどリフレッシュしたい時にはオススメです。

シャワーがあるのは、スターアライアンス会員向けのユナイテッドポラリスラウンジ(United Polaris Lounge)です。まるで高級ホテルのようなインテリアとサービスが評判を呼んでいるこちらのラウンジは、ユナイテッド航空が展開しています。アメリカ国内の空港にも、あるのは5ヶ所だけ。オーダーでいただける本格的なお食事も名物のひとつなので堪能して。

アメリカン航空が運営する、アドミラルズクラブラウンジ(American Airlines Admirals Club)にもシャワー室が用意されています。逆にシャワー室がないのがプライオリティパス会員やダイナースカード会員向けのエアフランスビップラウンジ(Air France VIP Lounge)や、スイスポートラウンジ(Swissport Lounge)です。こちらもプライオリティパス会員が利用できるラウンジです。

シャワー設備の有無はまちまちですが、それぞれにプライベートな空間を満喫できる、ゆったりしたソファや軽食などが用意されていますので、ご自身の目的に応じて利用してみてくださいね。

シカゴ・オヘア国際空港でアートや自然に触れよう

大火後の建築ラッシュ当時、高層ビルが立ち並ぶだけでは、殺伐とした風景が広がるだけの街になってしまうと考えたシカゴ市は、街の公共スペースにアート作品を置いて野外ギャラリーを作りました。ピカソやシャガールの作品が街中に置いてあるなんて、驚きですよね。シカゴ・オヘア国際空港の中にも、芸術作品が楽しめる場所がたくさん設けられているんですよ。時間に余裕がある方は見に行ってみて。

例えばこちらはターミナル1で見ることができる、ガイ・ケンパー(Guy Kemper)の彫刻作品。青、緑、紫など涼しい色合いで手塗りされたガラスは、なんと長さ15メートル、高さ3メートルという大きさ!

こちらはマイケル・ヘイデン(Michael Hayden)による「想いのまま(The Sky's the Limit)」というタイトルの作品。ターミナル1のコンコースBとCを結ぶトンネル内に設置されています。466本ものネオン管が天井を彩り、まるで異世界に降り立ったような気分になります。全日空の日本行きはターミナル1を使用しているので、目にする機会も多そうですね。

227メートルもの異空間をエスカレーターに乗って行けば、シカゴ旅行で作った想い出の数々がよみがえりそう…。作品のタイトル通り「想いのまま」という気分になる方もいるかもしれませんね。

エアポートアートとしてシカゴ・オヘア国際空港に展示されているのは芸術作品だけではありません。ターミナル1のコンコースBとCのトンネル前に待ち構えているのは、1900年に発掘されたブラキオサウルスの骨格標本。「スー(Sue)」の愛称で親しまれているティラノサウルスの化石で有名なフィールド博物館(The Field Museum)の古生物学者によって発掘されたものです。

高さは23メートル!高層ビルを見たり、恐竜の化石を見たりシカゴでは上を見上げて歩くことが多くなりそうです。シカゴ・オヘア国際空港でも、既にその体験が始まっていますね。

シカゴ・オヘア国際空港は、環境に優しいサステイナブルな取り組みも行っています。白い支柱からニョキニョキとしげるこの葉っぱ…皆さんはこれが何かお分かりになりますか?実はここは2011年に世界中の空港で初めて設置された都市型ガーデン。

支柱の下で循環させた水を使い水耕栽培をしています。収穫できる野菜はオレガノやタイム、パセリなど40種類以上。空港内のカフェやレストランの食事で提供されているんですよ。ターミナル2と3の中間のコンコースGにあり、見学することも可能。生産高もよく、外からの紫外線を受けないために質の良い野菜がとれるエコな空港内の畑は一見の価値あり◎。

シカゴ・オヘア国際空港のエコな取り組みは、他にもありますよ。この可愛らしいロバたちが食んでいるのは空港敷地内の草。滑走路とロバを隔てるフェンス越しには航空機が大きく見えますね。これまでは川岸や斜面などの維持管理に除草剤を使用していましたが、2013年からは彼らが植生管理に採用されることに。ロバの他にも、羊やアルパカ、ヤギなどが放牧されています。

除草剤の使用量が減るほか、経費削減にもなり一石二鳥。ロバたちの除草作業のおかげで、重機を持ち込む必要もないので絶滅危惧種を危険にさらす心配もないそうです。時間つぶしのために彼らを見に行くことは難しいですが、ここで働く動物たちのミルクやチーズがファーマーズフリッジの自動販売機に並ぶ日も近いかもしれません。シカゴ・オヘア国際空港のプチトリビアですね。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)と周辺の便利な施設・情報まとめ

ホテル「ヒルトン・シカゴ・オヘアエアポート」はデイユースにおすすめ!仮眠にも◎

シカゴ・オヘア国際空港には出入国手続きをすることなく利用することが可能なトランジットホテルがあります。ヒルトン・シカゴ・オヘアエアポート(Hilton Chicago O'Hare Airport)は、ターミナル2の地下通路と直結しています。フィットネスバーに、2つのレストラン、会議室などが完備されているので、ビジネスマンにもファミリーにも最適。もちろん宿泊するのも◎。しかし、もっとオススメなのがデイユースでの利用です。

ラウンジやレストランで時間つぶしをするのも良いですが、フカフカのベッドがある空調設備の行き届いた部屋で大の字に無防備に寝転んで休めたら、言う事なしですよね。ヒルトン・シカゴ・オヘアエアポートのデイユース利用ではチェックイン09時00分、チェックアウト18時00分を基本に部屋を利用することができます。9時前に到着してしまった場合でも、$25(2,735円)を支払えばアーリーチェックインが可能。

しっかりとした防音窓が採用されているので静かな部屋で仮眠をしたり、本を読んだり、気ままに過ごせますよ。充分に羽をのばして、乗り継ぎのフライトに備えましょう。

シカゴ・オヘア国際空港はママに優しい!マザーズルームを利用しよう

シカゴ・オヘア国際空港の各ターミナルには乳児連れのご家族にも快適に過ごしてもらおうと、マザーズルームの用意がされています。お母さんと赤ちゃんが一緒に入室できるこの部屋には、オムツ替え台や洗面所、コンセントなどが用意されているので、突然赤ちゃんがぐずりだしてしまっても安心。ママさんと赤ちゃんに優しいマザーズルームをぜひ活用しましょう。

シカゴ・オヘア国際空港周辺の治安は?

最後にご紹介するのは気になる、シカゴ・オヘア国際空港周辺の治安についてです。1920年代のマフィアの台頭のイメージもあり、治安が悪いと思われがちなシカゴですが、市をあげた街の浄化計画の効果もありアメリカの大都市の中では比較的治安の良い都市になりました。とは言え、現在でも治安の悪い地域はあるので、日本での常識にとらわれず行動することが必要です。

シカゴ日本領事館によれば「目立たない・行動を予知されない・用心を怠らない」という三原則が身を守るためには効果的だそう。

空港やバスなどの交通機関の中では、置き引きやスリに注意しましょう。ひったくり被害に遭わないためには、電車内でドア付近に乗車しないということが有効です。もし鞄をひったくられた場合には怪我をするので、抵抗をしないように。貴重品は身につけて鞄の中身は最小限にしておきましょう。

シカゴで特に治安が悪いと言われている地域はダウンタウンの南と西です。この地区には低所得者層のアパートが立ち並んでおり殺人なども頻繁に起こることで知られています。CTAトレインのソックス35駅(Sox-35th)やワシントンパーク(Washington Park)、イングルウッド(Inglewood)は麻薬売買や売春が盛んで銃撃事件が起きているスポットもあります。用事もないのに立ち入ることはやめましょう。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)のミニ情報でシカゴ旅行をディープに!

続いてご紹介するのはシカゴ・オヘア国際空港(ORD)のミニ情報。空港に関する歴史やマメ知識を知っているとシカゴ旅行が、よりディープで楽しいものになりますよ。先にご紹介した空港名の由来となったオヘア氏のお話をしましょう。実は彼は禁酒法が施行された1920年代にシカゴの暗黒街を仕切っていたイタリア系マフィア、アル・カポネと深いかかわりがある人物。

オヘア氏の父親は弁護士。左頬に大きな傷跡があることから「スカーフェイス」の名で知られた、アル・カポネの庇護を受けつつ、彼らの刑事事件の弁護を担当していました。法律面で暗黒街のトップをサポートしてきたオヘア氏の父親でしたが、息子を名門海軍士官学校に入学させ、パイロットにする夢を諦めきれずアル・カポネを裏切り、脱税情報を司法当局に提供することを決意したのです。

その結果、アル・カポネの報復か数年後には暗殺されてしまいますが、オヘア氏は見事海軍に入隊を果たしたのです。1987年に公開された映画アンタッチャブル(The Untouchables)では、シカゴの暗部を一手に引き受けた、アル・カポネをロバート・デニーロが演じています。シカゴ・オヘア国際空港へ渡航前に是非視聴してみて。ちなみに、こちらが実際のアル・カポネ。微笑んでいても大きな傷跡に目がいってしまいますね。

シカゴ・オヘア国際空港はアメリカ陸軍兵士の支援を行う非営利団体USO(The United Service Organization)のセンターがある空港でもあります。USOは1941年に設立された組織で、アメリカ陸軍兵士の支援を活動の目的としています。アメリカ陸軍兵士にテレビラウンジエリアやキッズスペースなど様々な娯楽を提供しています。

また、5月の最終月曜日はシカゴのあるイリノイ州では戦没者追悼の日(Memorial Day)という祝日。シカゴ・オヘア国際空港でも、このようなパレードが行われていました。

さて、現在でも充分に広大で規模の大きいシカゴ・オヘア国際空港ですが、目下「O'HARE 21」という名のプランのもと、リニューアルプロジェクトが進行中です。85億ドルという費用をかけてターミナル1と3の改装やターミナル2の再建、ターミナル5の拡張を予定しています。2026年のプロジェクト完了にむけてアメリカ国内の大手の建築事務所、スタジオギャング(Studio Gang) やスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill)などがコンペに名乗りをあげています。




摩天楼発祥の地と呼ばれるシカゴでは、1871年に市内の3分の1を焼きつくした大火以後、火災に強い建物作りがされてきました。多くの有能な建築家が集まり競うように建てた高層ビル群は、今ではシカゴ旅行の目玉として人気で建築見学ツアーが開催されています。乾燥した気候とシカゴ特有の強い風が大火の拡大へとつながったシカゴでは、床面積を広く確保するために縦に縦にと建物が高くなっていきました。

シカゴは「摩天楼発祥の地」の他にも、ミシガン湖から吹き込む強い風の吹く「風の街(Windy City)」とも呼ばれているんですよ。近代建築四大巨匠ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)やフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)の名建築が並ぶシカゴの空の玄関口・シカゴ・オヘア国際空港で建築デザインが採用されるのは大変名誉なことと言えますね。

シカゴ・オヘア国際空港(ORD)で沢山の素敵な想い出を

シカゴ・オヘア国際空港からの市内へのアクセス方法と空港でのおすすめの過ごし方、知っていると便利な周辺施設などをご紹介しました。最後は少し怖い治安のお話しもありましたが、どんな風に感じられましたか?事件の話を聞くと海外旅行に恐怖を感じてしまいますが、注意を怠らなければシカゴ旅行は楽しいものになること間違いありません!シカゴ・オヘア国際空港を拠点にたくさんのすてきな想い出を作ってくださいね。

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AoiMakoto

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