- 住所:
- Pirin National Park,Bulgaria
- アクセス:
- 日本からミュンヘンやフランクフルトを経由してブルガリアの首都ソフィアまで飛行機で約19時間~21時間半、ソフィアからピリンの観光拠点プラゴエフグラードまで列車で約3時間
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氷河によって造り上げられた大自然の芸術品ブルガリアの「ピリン山系」。半円形に削り取られた谷間にたくさんの氷河湖が彩りを添えるその姿は、まさにおとぎの国の景観!静かにたたずめば、神々の息吹も感じられるような…そんなピリンの魅力をご紹介します。
ブルガリア南西部、ギリシャとの国境付近に位置するピリン山系は、2,500メートルを超える山々が81峰も連なるという壮大な山脈です。この大部分がピリン国立公園として指定されていて、その面積は274平方キロにも及びます。
ピリンの山々は、今から約5万年~1万年前の更新世第4氷河期に形成されたもの。氷河によって削り取られた急峻な岩壁がところどころに見られます。
氷河によって侵食された、カールと呼ばれる丸い谷が多く見られるのも特徴で、氷河が消えたあとに窪地となった底面には氷河湖がいくつもできあがっています。
氷河湖は公園内に180ほど存在しており、この地の美しい景観を構成する大事な要素のひとつ。
大小さまざまな湖は不思議な青をたたえていて、山と空を映し出し、この公園を東欧屈指の景勝地たらしめています。
ピリン山系のさらなる特徴のひとつに、豊かな湧水を持つことも挙げられます。70を超える湧水群の恩恵は植物の生育にも影響し、ここに2,100種類もの植物を生息させる環境を作り上げているのです。
公園の標高は約1,000メートル~3,000メートルに分布し、非常に起伏に富んでいることから貴重な植物がたくさん見られ、豊かな植物相が展開されています。ブルガリアには120種類を超える植物の絶滅危惧種が登録されていますが、そのうちの半分の60種がこのピリン山系で見られるほど。
針葉樹林帯も多く、この豊かな植物相によって、希少種、固有種、絶滅危惧種というあらゆる貴重な動物も生息。まさに生き物にとってのパラダイスですね。
動植物だけでなく、人間をも魅了してやまないピリン山系。世界中から登山家が訪れ、雄大な景観を楽しみながら山を制覇していきます。
険しい足場も多く存在していますが、標高としてはそんなに高山ではないピリン山系は、登山愛好家にとって絶好のスポット。ただ登るだけでなく、貴重な動植物や素晴らしい景観との出会いも、また楽しい経験となるのでしょう。
そんなに高山ではない…といっても、公園としては1,000~3,000メートルというけっこうな高地にあることには変わりありません。散策するだけにしても、高山病には十分注意をしてくださいね。
「ピリン」の名は、スラブ人が信仰していた雷と風の神「ペルーン」に由来します。この雄大で勇壮な景色を見ていると、神々が闊歩している姿を見つけられるような、そんな気持ちになりますね。
1983年に世界遺産に登録されたピリン国立公園は、1934年にはすでに自然保護区として指定されていて、ブルガリアの自然保護のモデルとなってきました。動物、植物、そして人間にとっても楽園のようなこの素晴らしい地で、心を洗う旅はいかがでしょうか?
北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆
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