- 住所:
- 長崎市高島町字端島
- 電話番号:
- 095-827-2470 軍艦島クルーズ(株)
- アクセス:
- 長崎港から船で約40分
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平成27年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、国内8県の23資産で構成されています。この構成資産には小菅修船場跡をはじめとし、長崎のものが8つが含まれています。幕末から第二次世界大戦にかけ、国内唯一の貿易港として日本の近代化に寄与した長崎の世界文化遺産をご紹介します。
端島は長崎港から南西18kmにある面積6.5haもの小さな島です。石炭採掘により島の周辺は埋め立てられ、軍艦「土佐」に似ていたことから「軍艦島」と呼ばれています。最盛期には5000もの人が住み、近代的なコンクリート造りの高層マンションが建設され、日本で一番人口密度が高いところになりました。昭和30年ごろにはエネルギー政策変換により主要なエネルギーが石炭から石油へと移行。石炭の需要が減少した結果、昭和49年に軍艦島は無人島になり廃墟化しました。しかし、平成27年の世界文化遺産登録後はたくさんの観光客が訪れています。
グラバー邸は国指定重要文化財の旧グラバー住宅・旧リンガー住宅・旧オルト住宅を中心に、長崎市内にあった洋館を移築した施設です。スコットランド出身の貿易商トーマス・ブレーク・グラバーが1859年に長崎港の開港と同時に訪れ、国内最古の木造建築であるグラバー邸を建築。ビジネスや文化の交流場として利用され、日本の近代化に貢献しました。グラバー邸は南山手の高台にあることから三菱重工業長崎造船所が一望でき、夜間は昼間と違った光景が見られ、ロマンチックな気分を味わえます。
高島炭鉱は長崎市高島町にある炭鉱。1695年に石炭が採れることがわかると、外国資本を取り入れて採掘を開始します。しかし、うまく軌道に乗らず頓挫し、三菱財閥へ権益を譲渡。その後、1世紀にわたり採掘を続けますが、エネルギー政策の転換により1986年に閉山されました。日本の近代化に寄与したものとして世界文化遺産に登録されています。
長崎造船所占勝閣は、1903年当時の三菱重工業長崎造船所の所長の邸宅として建設。1905年に東伏見宮依仁親王殿下が宿泊された際、「風光景勝を占める」ということから占勝閣と名付けられました。日本人設計の西洋建設として日本の近代化を示す建造物として世界文化遺産に登録。一般には公開されておらず、三菱が管理しています。
長崎造船旧木型場は、1898年に鋳物(エンジンなど)の鋳造用の木製鋳型を作る工場として造られました。現存する長崎造船所の最古の建物として保存され、史料館として利用しています。史料館では長崎造船所の前身である長崎鎔鉄所から現在までの長崎造船所の歴史と、造船技術の進歩をうかがい知ることができます。また世界文化遺産に登録された長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンも身近に見ることができます。
いかがでしたか?長崎の世界遺産をご紹介させていただきました。長崎の世界遺産は日本の近代化を象徴する施設であり、その歴史や変遷を窺い知ることができるでしょう。当時の様子を感じ取れる貴重なものばかりなので、興味がある人は訪れてみてはどうでしょうか?
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