九州最後の炭鉱の島・池島でのおすすめ観光スポット紹介♪

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長崎沖に浮かぶ、池島。2001年まで炭鉱の島として栄えてきました。その後、炭鉱は閉鉱したため、現在は炭鉱ツアーや坑内体験ができる観光地として栄えています。今回は、そんな池島の魅力について紹介しましょう。

①池島の場所

池島は、長崎県の西彼杵半島から西へ7キロメートルほどいったところにあります。この島は、1952年に炭鉱が開発されて以来石炭産業を基幹産業として、地域発展の中心的役割を果たしてきました。ところが、炭鉱の維持や値段の変動により、維持が難しくなり、2001年に約42年間にわたる炭坑の歴史に幕を下しました。

②池島への行き方

池島は離島のため、神浦港、瀬戸港、佐世保港のいずれかから船に乗って行く必要があります。この3つの港からは定期的に船が出港していますが、一番おすすめなのは一番運航便が多い瀬戸港からで、フェリーが1日6往復、高速船が1日1便運行しています。所要時間は約30分で、フェリーは大人一人440円、高速船は約10分で、大人一人590円。子ども料金は約半額になります。

③到着したらトロッコに乗車

池島港に到着したら、まず池島開発総合センターへ行きましょう。ここでは、炭鉱概要の説明や坑内へ入るための準備などを行います。そして、トロッコ電車に乗って、炭鉱内の見学です。
見学には、元炭鉱マンのガイドさんが案内してくれるので安心です。トロッコは、実際に昔使われていたものですが、なかなか可愛いデザインですよ。

現在、坑内探検ができるのは、国内でもこのスポットしかないと言われています。そのため、多くの炭鉱ファン達が訪れます。
また、日本国内の炭鉱の中でも長く、坑道総延長は約95キロメートルと言われています。これだけ広かった炭鉱だったのに、現役時代に大きな事故はなかったそうです。そういった意味では、非常に安全面の配慮が行き届いていたのかもしれません。

池島開発総合センター
住所:
長崎市池島町154番地13
電話番号:
0959(26)1396

④坑内で巨大なロードヘッダーを見学

坑内には、実際に昔使われていた巨大掘進機械ロードヘッダーがあります。ロードヘッダーとは、自由断面掘削機のことで、1日に最大30メートル以上も掘り進めることができ、現役時代には、坑道掘削にかなり貢献したそうです。
想像以上に大きなサイズのため、訪れた人たちはその大きさにビックリするそうですよ。

⑤ドラムカッターを体験

出典:Instagram

池島のものではありませんが、ドラムカッターのこの迫力!すごいですね

石炭採掘現場の復元スポットには、採炭機械ドラムカッターが展示されています。ドラムカッターは、- 炭鉱の坑内で石炭を採掘するために,炭層を掘削する機械のことで、ここでは実際にドラムカッターの模擬運転も見学できます。現役時代は、1日8000トンもの石炭を採掘していたとのこと。掘り出された石炭は、そのまま地上へと運ばれて行きました。

⑥池島のアパート群

池島の楽しみ方は、炭鉱だけではありません。炭鉱の島として栄えていた昭和30年代頃には、約8000人もの人たちが住んでいたとも言われています。彼らの住む場所として、たくさんのアパートが建てられました。現在も、一部のアパートには人が住んでいます。でも、住民のほとんどが、島を離れてしまいました。
レトロ感が残るアパートを散策してみるのも良いのではないでしょうか?

⑦猫たちに会おう!

また、島内には、たくさんの猫たちがいろいろなところに住んでいます。住民たちに可愛がられているせいか、怖がるそぶりどころか、近寄ってきます。
時間があれば、猫たちにエサをあげたり、優しく触れたりして、ゆっくり過ごしてみるのも良いかもしれません。炭鉱とはまた違った感覚で、リラックスできると思います。

⑧池島中央会館

池島へ行く人の多くは日帰りで帰ってしまいますが、中にはもう少し長く過ごしたいということで、1泊する人たちもいます。
島内にはホテルや民宿はないので、宿泊したい場合は、こちらの会館を利用できます。1階と2階は会議室、3階は和室の宿泊施設になっていて、タオルや歯ブラシなどは付いています。料金は、大人一泊3384円です。近くには、食事ができる場所として、「かあちゃんの店」と、お風呂が利用できる、「東浴場」があります。

池島中央会館
住所:
長崎市池島町1009番地1
電話番号:
0959-26-2030
定休日:
なし
アクセス:
池の口バス停からコミュニティバス「神社下」行きに乗車し、「新店街通り」バス停下車、徒歩5分

まとめ

いかがでしたか?今回は、池島での炭鉱体験や過ごし方について紹介してみました。
長崎の廃虚島といえば、軍艦島が有名ですが、こちらの池島もなかなか魅力があります。また、軍艦島は一般人が立ち入り禁止の場所が多いのに対し、池島は住民が住んでいるため、自由に散策できます。ちょっと変わった観光をしたい人は、ぜひ池島へ行ってみましょう!

KOKO

在住歴16年目を迎えたアメリカ在住ライター。今まで訪れた国は25カ国以上。まだまだ行きたい国が沢山!趣味はもちろん旅行!外国語や海外の文化や歴史を学ぶことが好きです!よろしくお願いします。

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