カリブ海島国アンティグア・バーブーダおすすめ観光スポットまとめ！

カリブ海の多くの国々と同じように、アンティグア・バーブーダもかつてはヨーロッパ列強国の植民地でした。そのせいか、島の海岸沿いには敵の襲来に備えて多くの砦が築かれました。そのひとつが、セント・ジョンズにあるジェームズ砦です。陽気なカリブ海の観光地とは一転、遠くから見るとどこか厳かな空気が流れているように感じます。

この砦が築かれたのは、イギリスが統治をしていた18世紀の初頭。もともと高台になっている半島で、海岸沿いの崖には城塞がめぐらされています。城塞の上には大砲が見えますね。海の近くにいる人と比べれば、いかにこの城塞が大きいのかが分かります。

海に向かってずらりと並べられた大砲の数々。実際に使われていた大砲で、さびた茶系の色が歴史を感じさせます。それとは対照的なのが、エメラルドグリーンに輝いているカリブ海。「こんな光景が300年前も広がっていたのか～」なんて考えると、感慨深いものがありますね。

カリブ海特産の農作物といえばサトウキビ。アンティグア島でも、サトウキビ栽培が盛んに行われていました。特に内陸のパレス市にあるベティーズ・ホープには、サトウキビのプランテーションの跡が残っています。その建設は17世紀後半。歴史ある遺跡です。

小高い丘の上に建つプランテーションには、2基の風車が建てられました。カリブ海の風を利用してサトウキビを加工していたようです。1基には羽根が付いています。ずんぐりしたどこか可愛らしい形。

風車を下から見上げるとこんな感じです。レンガを上手く積み上げて円錐形を作っていたことがよくわかります。このプランテーションの跡地からは、今でも重要な遺構が出土しているとか。2000年代に入ってからも発掘作業が続いています。

シャーリー・ハイツはアンティグア島の南にある山で、イギリスの兵舎跡が残っています。完成は1854年なので、これまで見た遺跡よりは新しい時代のもの。窓枠と扉が改修されているとはいえ、堅固な外壁が重々しく荘厳な佇まいの兵舎。

この遺跡、実はアンティグア島で1、2を争うほどの人気観光スポット。夕暮れが近づくにつれ、続々と観光客が押し寄せて来ます。そう、高台にあるここからは眼下に広がる湾を眺めることができるのです。しかも、沈む夕日がより美しいと評判。

水平線に沈む夕日がこちら。見事な半円形の光が太陽を囲んでいます。海面に長く伸びる光の筋も素敵。湾に浮かんでいるヨットや船のシルエットも印象的な眺め。アンティグア島に来たら、ぜひ目にしておきたい絶景です。

時間に余裕があれば、もう少し暗くなるまで待っていましょう。次に見るのは、セント・ジョンズの夜景！遺跡のある高台もライトアップされているので、周囲も明るくなっています。山頂には食事のできる場所もあるので、夜までのんびりと観光を楽しみましょう。

いかがでしたか？砦とプランテーションの遺跡は、アンティグア・バーブーダが辿った運命を物語る貴重な歴史の証人。ほかのカリブ海諸国の歴史とも重なり合っていますね。さらにこの島では、素敵な夜景まで眺めることができるのです。カリブ海の新しい観光スポットとして、ぜひ訪れてみてください。