アマゾン、メコン、ナイル…世界の河を魚で巡ろう!地域別いろいろ珍魚特集

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世界に分布する巨大河川、南米のアマゾン川・東南アジアのメコン川・アフリカのナイル川。それぞれの地域にはそこで進化した特色を持った生物が生息しています。水族館がさらに楽しくなる、旅行型鑑賞術を提案いたします!

世界三大河川へ、リトル・トリップ

出典: nk.xtone.jp

水族館は、旅行好きにとってはただ魚を見る場所ではなく、その地に思いを巡らせて"仮想の旅"を楽しむことができるスポットでもあります。世界には日本では考えられないような巨大河川が数多くあり、水族館にはそこに住んでいる生き物が展示されています。南米のアマゾン川、東南アジアのメコン川、アフリカのナイル川は、多様性に富んだ生物の宝庫で、水族館でもお馴染みの魚が数多く生息しています。実際に訪れることは容易ではありませんが、楽しく学んで現地の空気を感じてみましょう。

アマゾン川・南米

世界最大の流域面積を持つアマゾン川。生物の多さ、生態系の豊かさは言うまでもなく、魚種だけでも2000とも3000とも言われていて、今でも次々と新種が発見され続けています。

全長 6,430km (日本列島が約3,000km)
流域面積 7,050,000 km² (日本の面積 377,900 km²)

お馴染みのアマゾンの顔「ピラニア」

ピラニアが生息するのはアマゾンのみ!鱗が光を反射してキラキラしていて、群れていると意外ときれいです。同じセルラサルムスの仲間でも、見た目のソックリなメティニスやコロソマは草食という面白い生態の違いがあります。現地では食用魚としてポピュラーな魚です。

世界最大級の淡水魚「ピラルク」

世界最大の淡水魚として有名なピラルクですが諸説あり、近頃は東南アジアの淡水エイやヨーロッパオオナマズなどの大型魚が次々と捕獲され、最近では世界最大"級"と表現されることも多いようです。1億年以上姿が変わっていないことも驚きです。

アマゾンのヨロイナマズ「プレコ」

草食性でコケなどを食べるために口が真下を向いていて、鱗が硬く鎧のようなので、ヨロイナマズという和名がついています。サイズは数cm~1m級の大型まで、色は黄、青、黒、茶色、ゼブラ模様、タイガー模様、水玉など、非常にバラエティーが豊かで、飼育するファンも多い魚です。種類が多く似た品種の発見が相次いだ時代に、「Lナンバー」というナンバーを割り振り、区別するという特殊な方法で管理されるようになりました。ロボットのような見た目ですが現地では食用で、市場に並んでいる様子はなかなか不思議な光景です。

東南アジア・メコン河

メコン川はチベットからスタートし、中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムを通り抜けて海へ流れ出る壮大な巨大河川です。

全長 4,350 km
流域面積 795,000 km²

他の地域にはいないダトニオ

ダトニオは東南アジアにのみ生息する魚で、全部で5種類。年々生息数が減っていて希少な魚となりつつあります。

メコン川には空気呼吸ができる魚が多く生息している

メコン川はメコンオオナマズや巨大淡水エイなど迫力のある魚も多いのですが、一方で雨季と乾季の水量の差が激しく、低酸素の環境でも空気から直接酸素を取り込むことができるように補助呼吸器官が発達した、「ラビリンスフィッシュ」と呼ばれる種類の珍しい魚が多数生息しています。

可愛いスネークヘッドフィッシュ

日本ではライギョとも呼ばれています。スネークヘッドの本場は東南アジア。色も種類も豊富で、魚なのに棒状の体に丸い顔…心なしか表情があるような、愛嬌のある魚です。現地では一般的な食用魚で、頻繁に食卓の上ります。スネークヘッドもまた、空気から酸素を取り込むことができるラビリンスフィッシュです。

シンプルなナイフフィッシュ

非常にシンプルな美しさのナイフフィッシュ。繋がったヒレと凹凸の少ない体、きれいなカーブが余計なものをそぎ落としたアート作品のようで見とれてしまいます。和名がナギナタナマズというのも、ナイフと似ていて面白いですね。

アフリカ・ナイル川

出典: www.esa.int

ナイル川は赤道付近を水源とし、地中海へ注ぎます。現在世界最長の川となっています。

全長 6,850km
流域面積 3,400,000 km²

ナイル川を代表する珍魚「肺魚」

なんと言っても珍しいのが、肺を持つ魚「肺魚」です。肺魚はヒレが足のように進化し、魚のエラと陸上生物の肺、両方を持った非常に変わった生態を持った魚です。どっちつかずで不便そうにも見えますが、何万年も姿を変えていない生きた化石でもあります。乾季に泥でマユを作って休眠するという、両生類のような特殊な生態のために特化したものです。

エレファントノーズ・フィッシュ

古代魚の一種。電気のレーダーで泥のなかのエサを探します。特徴的なハナのような部分はアゴに当たる位置で、その付け根に口があります。脳が大きく、重量比率は3%(人間は2%)で非常に神秘的な魚。

アロワナの遠い仲間「バタフライフィッシュ」

アロワナは非常に古い古代魚で、世界中に分布しています。生息地が分かれて大変長い時間が経っているので、それぞれの特色が強く表れています。特にアフリカのバタフライフィッシュは非常に変わっていて、まずそのサイズがとても小さく、大きくなっても10cm程度。奇妙なヒレの形も特徴的。しかしよく見ると水面付近を泳ぐための平らな背中、落ちてきた虫を食べるために上を向いた口などはアロワナそのもの。動いている姿は、優雅なヒレの動きがまさにアロワナです。体は小さいですが、生物の進化のロマンを感じさせてくれる魚です。

アフリカ大陸のアルカリ性水質の湖

水族館に行くと、”アフリカン・シクリッド”という魚のコーナーを見かけることがあるかと思います。まるで海水魚のように鮮やかな色彩で、病院や空港などの展示水槽でも人気の種類です。
これらはナイル川ではなくアフリカのマラウィやタンガニイカと言ったアルカリ性質の強い湖に生息する魚です。淡水魚ではありますが、水質をアルカリ性に傾けるために水槽に化石サンゴやサンゴ砂がレイアウトされていることが多いです。

最後に

出典: akvaforum.no

いかがでしたか?アフリカにはアルカリ性の淡水湖があったり、アマゾンには桁違いの種類の生物がおり、東南アジアには酸欠に強い魚がいたりします。実際に3つの川に行くのは大変ですが、身近な水族館で雰囲気を感じて楽しむことはできます。次に水族館を訪れる際は、ぜひ魚の故郷にも注目してみてください。

ケリー

たまに海外旅行に行く主婦。
海好き。南国大好き。
スキューバダイビング少しやります。

思い出に残っている場所…マウナケア山(ハワイ)、ハミルトン島(オーストラリア)

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