富山県の岩瀬にある古い街並みは北前船で栄えた街だった

富山港展望台は昭和61年に金比羅社内にある常夜燈を見本として作られた展望台です。その常夜燈はかつての北前船時代には灯台の役目も果たしていたそうです。
展望台の高さは25メートル。
展望台から見下ろせば富山港や美しい岩瀬の町並みが眼下に広がり、無料で使える双眼鏡も1台置いてありますので遠くの景色も見渡してみてはいかがでしょうか。

富山港展望台は入場無料なので、誰でも気軽に立ち寄り素晴らしい眺望を見ることができます。
天気がよければ、遙か遠くに富山の象徴立山連峰を臨むことができ、その美しくも雄大な頂きに感動することでしょう。
春には桜が展望台を彩り絶好の散策スポットになっています。

森家のある岩瀬の大町新川町通りは、かつて交易地として栄えた港町で、地元では北前船のことを「行きに儲け、帰りにも荷を積む」ことから倍に儲かるという意味でバイ船と呼び、財を成してきたといわれています。今でもこの通りには明治時代の建造物が建ち並び観光地として当時の暮らしぶりを今も伝えています。

森家は北前船廻船問屋として明治11年ごろに建てられ、豪華絢爛の屋敷には屋久杉の板戸、黒松のはり、ロシアの琥珀、小豆島産の巨大な1枚岩など客人をおもてなしするための工夫が施されてきました。
1994年には富山県の町屋建築を引き継ぐ構造ということで国の指定重要文化財建造物に指定されています。

江戸時代の北前船廻船問屋が立ち並ぶ岩瀬地区にあるそば処丹生庵。
古い街並みが並ぶこの地区を観光するなら是非立ち寄って頂きたいのがこちら。
趣のある建物でいただくお蕎麦はまた粋なものです。
丹生庵ではお蕎麦がなくなり次第終了になりますので、早めに立ち寄るか、予約をしておくことをおすすめします。

丹生庵のそばは、二八の細打ち、十割の平打ち、ぶっかけおろしそばの3種類。
国産の蕎麦粉を使用し、石臼挽きしたそばの香りが引き立つのどごしのよいそばと評判です。
また、店内には日本酒がずらりと置いてあり、富山の銘酒「満寿泉」も十種類以上はあります。このお酒は全てセルフサービスになっていてどれでも1杯200円。
利き酒をしたい人にはたまらないサービスですね！

酒商田尻本店は、森家のすぐそばにあるどっしりとした店の佇まい。
蔵の中には日本酒を始め、多くのワインも取り扱っています。
日本酒は知名度よりも店主の五感で仕入れたお酒。品質を保つために管理を徹底しています。
勿論試飲もＯＫ！

日本酒の他に、ワインも数多く貯蔵してあり、フランス、ドイツ・イタリアのボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュなど品揃えは豊富。
飲んでみたいけどとても手が届かない金額のワインもあり、ワイン好きの人にはたまらないでしょうね。
日本酒・ワイン・焼酎が蔵の中には整然と並んでいて、見ているだけでも楽しそうです。

桝田酒造店は明治26年創業。
当初は「岩泉」という銘柄で売り出しましたが、苗字の桝田にちなみ｢満寿泉｣という名に改名したところ成功を収め、現在に至っています。
満寿泉の中でも生産量が少ない「プラチナ」という希少な満寿泉は最高傑作品。

富山県は名水の街としても名高く、北アルプスからの良質な雪解け水を仕込みに使用し、この水のうま味が、すっきりとした味わいのある日本酒をつくりだしています。
バイ船と呼ばれた廻船問屋、古い趣のある岩瀬の街に佇む桝田酒造店も、和風のどっしりした蔵構えは風情があります。

岩瀬地区にある和菓子処大塚屋も昔ながらの佇まいに調和した、有名などら焼きの専門店。こちらに観光に来たひとは必ずといってよいほどどら焼きをお土産に買っていくとか。
どら焼きって普通丸いのですが、こちらのどら焼きはちょっと変わった形をしており、よく見ると三角ですね。
日本海の高波をイメージして作られたそうで、食べて見ると丸形よりこちらの方が食べやすいです。

どら焼きの他にも、色々なスイーツが置いてあり、和菓子だけではなくシュークリームなどの洋菓子も扱っています。観光や散策に疲れたときにもちょっと甘い物が欲しいときってありますよね。そんなときは手軽に一つだけでも買うことが出来るこちらの大塚屋に寄ってみてくださいね。

富山県の岩瀬地区にスポットを当て、当時の建材にこれでもかと思うほどの立派な森家や富山の清らかな水で作る酒蔵、富山で有名などら焼き、そしてこの岩瀬の街を見守っている展望台。この地を訪れたら是非立ち寄ってみてください。