箱根湯本の人気おすすめ観光スポット15選！箱根の旅はここから！

「初花の滝」は関東大震災（大正12年）で麓（ふもと）が崩壊してしまい、今では姿を見ることができません。晩秋から冬にかけて木々が葉を落とした頃にわずかに姿を見せることがあり、「幻の滝」と言われています。

鎖雲寺（さうんじ）に納められている初花座像は、もとは塔之沢にあった浄福院に祀られていましたが、浄福院が山崩れで崩壊後、掘り起こされて鎖雲寺に安置されました。周辺は遊歩道ができていて、散策を楽しむことができます。紅葉の季節は特におすすめです。

箱根湯本にある阿弥陀寺（あみあじ）は、別名「箱根のあじさい寺」と呼ばれ、観光スポットとして有名です。参道には4000本以上のあじさいが植えられており、見ごろは6月中旬～7月初旬です。箱根湯本から歩いて20～30分ほど。急な坂道を登ったところにあります。

阿弥陀寺は、慶長9年（1604年）に小田原城主・大久保忠隣が開基し、木食遊行僧として知られる弾誓上人を開山として創建されました。浄土宗・芝増上寺の永久別院で、「悲劇のヒロイン」として知られている皇女和宮様の香華院として位牌ををお祀りしています。

参道や境内には、山アジサイやガクアジサイ、本アジサイ、西洋アジサイ、コアジサイ、ウツギなど80種類、約4,000株のアジサイが植えられています。アジサイの咲く季節には多くの観光客が訪れ、また住職の奏でる琵琶を聴くこともできます。「祇園精舎」や「琵琶法師」など、琵琶の演奏は心にとても響くことでしょう。お抹茶も付き、静かな時を過ごすことができます。

アジサイの咲く初夏がおすすめですが、他の季節も静かな自然の中で楽しむことができます。箱根湯元に来たら、ぜひ訪れてくださいね。

鎖雲寺（さうんじ）は臨済宗のお寺で、早雲寺の塔頭の一つとして箱根湯本に創建されましたが、寛永7年（1630）に須雲川村に移されました。本堂の右手の墓地の一角に、小さな五輪塔が2基並んでいます。人形浄瑠璃や歌舞伎で名高い「箱根霊験記いざりの仇討」に登場する勝五郎と初花のお墓です。勝五郎と初花の夫婦は、勝五郎の父親の敵を討つために、箱根へやって来たと伝えられています。

近くに「初花の滝」と呼ばれる滝があり、ここは病気になった勝五郎の回復を祈って、初花が毎夜滝に打たれた場所だそうです。観光スポットとしても注目されています。

畑宿清流マス釣り場は、箱根湯本を流れる須雲川にあります。大自然そのままの清流釣りを楽しむことができる観光スポットとして、ファミリーやグループにたいへん人気があります。ルアー・フライの専用釣場、子供専用水遊び場、そしてつかみどりと、釣りが初めての人から釣り好きの人まで楽しく過ごすことができます。混雑時は予約優先となるので、旅行シーズンは早めに予約をしてください。

釣具はレンタルすることができます。また、竿やエサの持ち込みも可能。ルアー・フライの釣り具は用意されていないので、各自で用意してください。

釣りでたくさん遊んだ後には、川辺でバーベキューを楽しめます。炊事場が完備されているので、食料を持参して料理をすることもできます。バーベキュー用具などの貸出や食材の予約もできるので、手ぶらでバーベキューを楽しむことができます。もちろん、釣った魚をその場で焼いて食べることもできますよ！　炭火でこんがりと焼いた魚の味は格別ですね！

バーベキューを行う場合、来場人数の半分以上の方が遊魚料を支払うことが必要です。バーベキューのみの利用はできないのでご注意ください。

箱根町立郷土資料館では、箱根温泉が「七湯」であった江戸時代から、現在の「十七湯」となるまで、その歴史を分かり易く展示しています。

湯治場から物見遊山、そして温泉観光地となった箱根湯本の歩みが写真などで紹介されています。また、道路や交通機関の整備、別荘の開発、外国人リゾートの展開、戦後の箱根十七湯など、今まで知らなかった箱根の歴史を深く知ることができます。箱根の観光地を巡る前に訪れてみると、観光名所に対する理解が深まることでしょう。

特別展示室では、「箱根のはじまり」として地質時代からの歩みを紹介しています。そして、戦国時代から豊臣秀吉による小田原城征伐までとても詳しく説明されています。

また、体験コーナーではからくり細工で遊べるコーナーや江戸時代の旅人が履いた“わらじ”のミニチュアが作れるコーナーなどが揃っていて、楽しく体験することができます。小さな子ども達も参加することができますよ！土・日・祝日には学芸員による常設展示の説明も行っているので、ぜひこちらも参加してみてくださいね。

湯坂路（鎌倉古道）は、湯坂城跡、浅間山、鷹巣山を経て芦之湯へ至る鎌倉古道の1つで、現在は箱根湯本でおすすめの観光ハイキングコースとなっています。この道の歴史は古く、803年の富士山の大噴火により従来の箱根越えの道が使えなくなったために、新しく開通したものです。東海道の主街道としてかつては人や馬が通った古道。当時の旅人達の面影を感じながら歩いてみてください。所用時間は2時間～2時間40分ほどです。

アップダウンがあり、急勾配の上り下りもあるため、しっかりとした準備をしてお出かけになってください。

鎌倉時代には、この湯坂路がたいへんよく利用されていたようです。箱根越えの記録としても有名な『十六夜日記』にもその記録が残り、源頼朝をはじめとする鎌倉武士たちが箱根権現に詣でた参拝道でもあったそうです。

道中には「湯坂城跡」があります。室町時代にこの地方に勢力をふるった大森氏が築いたもので、後に箱根山を支配した小田原北条氏が豊臣秀吉との戦のために使ったと言われています。現在は土塁が残っているのみですが、当時の姿を覗い知ることができます。

本間寄木美術館は、伝統工芸士・本間昇が長い年月をかけて収集したコレクションを展示する美術館です。寄木細工は箱根の伝統工芸で、江戸時代から今日までその巧みな職人技が継承されてきました。

本間寄木美術館はでは江戸時代から昭和初期に製作された作品を500点以上収集していますが。そのうち200点が常時展示されています。定期的に作品の入れ替えを行っていて、お正月には寄木細工の七福神、3月には寄木樂人びな、10月には木象嵌「義経と静御前」などを見ることができます。箱根に来たらぜひ訪れてみてください。

本間寄木美術館では、観光客向けの寄木細工の体験教室も行っています。伝統的文様の寄木コースターを手作りするもので、箱根湯本のお土産としても大好評！寄木のパーツを組合わせて文様を作るもので、小学生から大人まで楽しく制作することができます。体験教室は22名様以上での受付となり、事前の予約が必要となります。1日４回行っているので、都合のいい時間を選んでください。

売店では、「からくり箱」という箱根寄木細工のお土産品を販売しています。秘密箱とも呼ばれるもので、箱の一部を少しづつ動かして蓋を開ける仕組みになっています。

深沢銭洗弁財天は、塔ノ沢駅ホームのすぐそばにあります。電車が通る時に境内からホームを見ると、鳥居の間から登山列車をカメラに収めることができるという箱根湯本の人気の観光スポット。

大正15年に、松井証券の創始者である松井房吉氏の夢枕に白蛇が現れたことがきっかけで作られた神社です。奥宮に流れる清水でお金を洗うと、何倍にも増え金運アップの御利益が期待できるといわれています。清らかな気持ちで弁天様にお参りした後、境内に用意されているひしゃくとザルでお金を洗います。洗ったお金はすぐに使った方がいいそうです。

深沢銭洗弁財天の祭神は、瀬織津姫（せおりつひめ）さま。この神様は、悪運を清水に載せて海まで運んでくれると言われていて、最近ついていないなと思う人はぜひお参りをして、不運を払ってください！境内ではお守りなども販売されているので、それらを買うのもおすすめです。塔ノ沢駅の上りホームの売店でも、ご利益があると評判のだるまのほか、お札なども販売しています。

深沢銭洗弁財天は小さな神社ですが、手入れが行き届いていて、地域の人に親しまれている神社です。緑豊かな自然の中に佇んでいて、落ち着いた気分にさせてくれます。

早雲寺は箱根湯本にある戦国武将ゆかりの古刹。大永元年（1521）に北条早雲（伊勢盛時）の遺言により息子・北条氏綱が創建した臨済宗大徳寺派の寺院です。

小田原北条氏の菩提寺として栄え、1542年（天文11年）には後奈良天皇の勅願寺となりました。1590年（天正18年）の豊臣秀吉の小田原攻めの際には本陣が置かれましたが、石垣山城が完成すると、焼き払われてしまいました。現在の伽藍は江戸時代に3代将軍・徳川家光から朱印状を受けて復興したものです。

境内には北条五代の墓地や連歌師宗祇の供養塔があります。また早雲寺には、北条五代画像をはじめ戦国時代・江戸時代の文化をしのぶ多くの文物が伝えられています。11月初旬の3日間、本堂の襖絵と寺宝を特別公開しているので、機会があったらぜひ見学してください。

早雲寺は桜の名所としても知られています。静かな佇まいを見せる境内で、桜の花を鑑賞するのもおすすめです。箱根湯本駅から歩いて15分ほどなので、観光にぴったりですね。電車を待つ間にぜひ、早雲寺まで足を運んでみてください。

箱根観音・福寿院は、江戸時代に山賊の襲撃から一命を取り留めた旅人がお礼に観音菩薩を安置し、旅人の安全を祈願したのが始まりと言われています。媽祖観音菩薩という珍しい仏様が祀られていて、旅の安全や商売繁盛の御利益があると伝えられています。日本ではあまり見かけない観音菩薩ですが、台湾など東南アジアでは広く慕われています。

箱根観音・福寿院ではご本尊の観音様が座している木にまたがることができます。心身の不調を感じる場所と観音様の体の同じ場所を撫でると、不調が和らぐと言われています。
そのため、は尾根湯本に訪れる方は観光客だけではなく、癒しを求めた人も訪れます。

光明消災燈（こおみょうしょうさいとう）は、広く東南アジアに普及されているもので、信者に無限の光明と幸福をもたらすと伝えられています。七層の仏前灯は日本の寺では見られない珍しいもので、その数は年々増え続けているそうです。消災燈に願い事を書いて納めると、住職が毎日朝夕に祈祷をあげてくれるそうです。

毎年８月には「箸供養」が行われます。お箸を通してあらゆる食べ物に感謝するという意味が込められています。また、10月17日には 例大祭が行われ、一年に一度ご本尊が御開帳されます。

ガラスアート体験工房は、伊豆で人気のガラス工房です。箱根元駅前にもショップがオープンし、ガラスアートを気軽に楽しむことができるようになりました。箱根湯本の工房では２タイプの観光客向け体験レッスンを用意。色とりどりのガラスを高熱で溶かしそれらを互いにくっつけて作品を作る「フュージング」という技法では、ストラップ、ペンダント、フォトフレームなどを作ることができます。また、「サンドブラスト」というグラスに砂を吹きかけ絵を描く方法では、ぼかしなどを生かした、かわいいグラスを作ることができます。

空いている時は予約をしなくても体験ができますが、帰りの時間が決まっているときや人数が多い時は予約をおすすめします。どちらもとても楽しい体験なので、旅の思い出にいかがでしょうか？　世界に一つだけのオリジナル作品は、大切な人へのお土産にもぴったりですね！

誰でも簡単に作ることができますが、素材をカットするなど細かな作業は大人の方が手伝ってあげるといいでしょう。家族で一つの作品を作ってみるのも旅の思いでになりますね！完成した作品は、数日後に宅急便でのお届けになります。

陀々舎は、箱根湯本の陶芸体験工房です。箱根湯本駅からのんびり徒歩で15分。早雲寺林の中にある小さな工房です。落ち着いた空間の中で、作陶を楽しんでみてはいかがですか？　完全予約制なので、混み合うことなく作品を作ることができます。自分で使う湯呑みやお茶碗、小鉢中鉢、ビールが美味しいタンブラーなどいろいろな作品を作ることができますよ！

電動ロクロと手びねりがあり、好きな方法で作品を作ることができます。経験のない人でも、丁寧に教えてくれるので大丈夫！観光の思い出にぜひチャレンジしてください。

電動ろくろ、手びねりなどで作陶する時間は30分程。その後、仕上げをし、全部で1時間～1時間半で終了します。その後は、工房で乾燥、施釉、焼成をし後日、郵送してくれます。完全予約制なので、遅れると次の人と重なってしまうそうです。時間を守って行くようにしましょう。

ここでは陶芸体験者限定のランチをいただくことができます。陀々舎だけのオリジナル点心として、塔ノ沢にある鯛ごはん懐石 「瓔珞」の特製弁当をいただけます。お値段もリーズナブルなので、作陶の後にぜひ味わってくださいね！

フォレストアドベンチャー・箱根は、箱根湯本駅から無料バスで2分。アクセスもよく、体を動かすのに絶好の観光スポットです。フォレストアドベンチャーとはフランス発祥のアウトドアパーク。今では世界中に広がり、たくさんの人が楽しんでいます。

フォレストアドベンチャーで大切なのは「自分の安全は自分で守る」こと。樹の上で、自ら安全器具を操作し、自分で安全を確保して前へ進むのが大前提です。大人も子供も自分のレベルに合わせてチャレンジすることができますよ！

フォレストアドベンチャー・箱根では、身長110cm以上の人なら誰でも楽しめる「キャノピーコース」と、身長140cm以上又は小学4年生以上から利用できる「アドベンチャーコース」の２つがあります。2014年にはクライミングウォール「クリフチャレンジャー」が誕生し、初心者から経験者までボルダリングを楽しむことができます。このクライミングウォールは現在フォレストアドベンチャー・箱根にしかないアクティビティなので、箱根湯本に来たらぜひチャレンジしてください。

パークのそばには、手ぶらで行ける箱根バーベキューテラスもあるもで、運動をした後にバーベキューを楽しむのもおすすめです。

箱根湯本に来たら、やっぱり温泉を楽しみたい！そんな人におすすめなのが箱根湯寮です。「古民家風の里山温泉」がコンセプトの日帰り温泉施設で、ゆったりと温泉を楽しめると人気の観光スポット。箱根湯本駅から送迎バスで3分とアクセスも便利！思い立ったらすぐに行ける場所にあります。

箱根湯には、大浴場、露天風呂、壺風呂のほか、全部で19の貸切個室露店風呂があります。これは首都圏で最大級！日帰り温泉なのに、個室でゆったりと露天風呂に入れるとは最高ですね！温泉に入った後、お食事も楽しめますよ。

貸切個室露店風呂は1ヵ月前から予約ができます。人気のお風呂なので、予定が決まったらなるべく早く予約をしてくださいね。貸切風呂が満室でも広い大浴場で温泉を楽しめます。こちらも露天風呂やサウナがあり、入浴後にゆったりと過ごせるスペースもあります。またマッサージのコースもおすすめです！

食事は本格的な炉端料理を楽しむことができます。食事だけの利用も可能で、落ち着いた雰囲気の中で箱根の味覚をたっぷりと堪能することができます。

箱根北原おもちゃミュージアムは、箱根湯本駅から徒歩5分の場所にある観光スポットです。有名なおもちゃコレクター北原照久氏が収集したアンティークおもちゃ3,000点が集められているミュージアム。明治から昭和にかけてのブリキのおもちゃ、セルロイド人形、ミニカー、昭和のキャラクター、モーションディスプレイ、レコードジャケットなど、この年代に子供時代を過ごした人たちにとっては懐かしいおもちゃが勢ぞろい。現代を生きる子供達にとっても、レトロなおもちゃは新鮮かもしれません。

館内は2010年にリニューアルされ、今では箱根湯本の人気スポットとなっています。帰りの電車を待つ間にぜひ訪れてみてください。

「コレクション1」と「コレクション2」のふたつの展示スペースがあり、「コレクション1」には1900年から1970年代ごろまでのブリキのおもちゃが中心に展示されています。当時流行していたセロルイドの人形がずらりと並ぶ様子は圧巻！また特別展としてミニカーコレクションも展示されています。

「コレクション2」には、1920年代から50年代にかけてアメリカで流行した動くディスプレイ「モーションディスプレイ」が展示されています。また、レコードジャケットなども展示されています。企画展として、ミニチュア・ジオラマ作品も展示されています。

「見番(けんばん)」とは、芸妓さんが所属する「置屋」が集まる芸能組合の事務所のことです。建物の中には舞台があり、芸妓さんたちが踊りや唄の稽古をしたり、ここで芸をお客さまに披露することもあります。大きな温泉街には「見番」があることが多く、箱根湯本では駅から徒歩5分のところにあります。

「湯本見番」は、テレビ番組の「ビフォーアフター」によってリニューアルされたそうで、とてもきれいな建物です。湯本見番には、芸妓さんの所属する「置屋」が30加盟しているとか。実際に芸妓を呼んで遊ぶのは敷居が高いと思っている人でも、ここでは観光客用に体験イベントをしているのでぜひ訪れてみてください。

この体験イベントでは、舞台の上で披露される芸妓さんの唄や踊りを観賞したり、さまざまな「お座敷遊び」を体験することができます。小さな子ども達も一緒に楽しく遊べるのでぜひ参加してみてください。

また、湯本見番では公開稽古(見学無料)が月２回実施されているほか、年に1回、芸妓たちの日々の稽古の成果を披露する「箱根をどり」も開催しています。そのほか、新年会などさまざなイベントを開催しているので、ホームページなどでチェックしてください。温泉街らしい楽しみ方ができそうですね！

箱根湯本の観光スポットを紹介しましたが、いかがでしたか？箱根湯本は、強羅や大桶谷、芦ノ湖などの観光地を訪れる際の拠点となる場所で、あまりじっくりと観光する人は少ないかもしれません。しかし箱根湯本駅の周辺には見どころがたくさんあるので、じっくりと観光をして箱根の街を楽しんでください。